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みじめな女性の裁判だというのに・・・、司法関係者(弁護士、裁判官、検察官、警察官、刑事法研究者を含む)の圧倒的多数が男性

 レイプ被害者の警察届け出率4%、さらに届け出ても性暴力犯罪者が野放しにされる事例(高畑裕太、山口敬之などを含む)をいやというほど見せつけられている。

 大阪高等検察庁・田中壽美子検察官によると、「懲役10年程度の重罰を科し得る性犯罪の未検挙者は、強盗犯の未検挙者の約50倍の約7万人、性犯罪には常習犯が多いことを考慮しても、膨大な性犯罪者が野放しにされ、更なる性犯罪が生まれている・・・」


 さて、女性専用車両反対論者の小倉秀夫弁護士は、トンチンカン論理を展開するにあたってローザ・パークスまで持ち出したトンデモだが、こんなツイートをしている。


小倉秀夫 @Hideo_Ogura 21 時間前 

 https://twitter.com/Hideo_Ogura/status/1019009397664563200                   


◆『アメリカの黒人演説集』荒このみ編訳 岩波文庫 2008年

D・ウォーカー(1785~1830)
じっさい、黒人の大統領、知事、立法者、上院議員、市長、法廷弁護士の実例を見せてくれたことがあるのか。この偉大な共和国の全土においてさえ、黒人が就いている職は警察の最下級職の保安官か、陪審員席に座る陪審員ぐらいではないか。みじめな同胞の裁判だというのに!!!


◆S・ブラウンミラー『レイプ 踏みにじられた意思』幾島幸子訳、勁草書房、2000年

頁313──

1965年に出されたFBIの『統一犯罪統計報告書』によると、警察に被害届が出された強姦事件の20%は「捜査の結果、根拠なしとの結論に達した」。1973年にはこの数字は15%に減少しているが、それでも強姦は依然として「もっとも届け出が少ない犯罪」であった。虚偽の告発が15%というのはどう考えても多すぎる数字だが、その後ニューヨーク市が性犯罪分析特別班を設置し、婦人警官に届け出た被害者の面接にあたらせたところ、同市における虚偽告発率はわずか2%にまで下がった。これはその他の暴力犯罪における虚偽告発率とぴったり一致する。この統計の謎が何を物語っているかはいうまでもない。女は女の言葉を信じるが、男は信じないということだ。



警察署から検察官事務所、陪審員席から判事席、はては最高裁判所にいたる法律の執行にかかわる重要な領域において、女性が伝統的に締め出されてきたという事実は、男性の考案した法律の下で正義を求める強姦の被害者にとって、二重のハンディキャップとなってきた。したがって、単に法律の文言のみならず、法律の執行と正義の確立という重大な責任を負っている人びとの顔ぶれも変えていかなければならないのだ。
 完全な男女平等を勝ちとるためには、この法の執行というきわめて重要な分野における男女の均等を達成するための闘いの成否が試金石になると私は信じている。法の執行とは文字どおり、必要に応じて強制力を行使しつつ社会秩序を維持することである。そして強制力とは、古くは復讐法の時代以来──体格や力の強さ、生物学的構造、そして慣習的に女性を排除してきたきわめて意図的な訓練のおかげで──男たちの特権とされてきたのだ。


▼根拠なき事件と虚偽告訴

https://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/40898052.html


◆根拠なき事件と虚偽告訴
https://niben.jp/or/ryosei/gender/info/2_kyogikokuso.pdf

・・・

不適切に根拠がないとすることが、どのように根拠がない告訴の神話を強めるか
日常的に性暴力事件を根拠がないとすることで起こる結果のうちもっとも悲劇的なものは、事件が虚偽であると判断される割合が高いという神話を強めることであろう。女性は強姦されたとウソをつくという考えは、被疑者が友人や家族や、社会的サービス機関や、刑事司法機関に助けを求めようとするとき、もっともマイナスに働く根本的な神話である。FBIに対して事件を不適切に根拠がないと報告することにより、社会の多くの人々に「根拠がない事件」と「虚偽告訴」を混同させるだけでなく、これあの不正確な統計が性暴力事件は他の事件より虚偽の割合が高いという感覚を生じさせてしまう。
・ 例えば、根拠がない性暴力事件は、1995年には8%だったが、1996年には15%で、その他のすべての事件については2%だった。
しかし、虚偽と思われる事件と根拠がない事件を分けると、状況は一転する。
・ この点を説明すると、オレゴン州警察は、1990年に起きた性暴力事件431件を調べたところ、1.6%が虚偽であったと判断した。自動車窃盗の虚偽通報率は2.6%だった。
この問題は、ニューヨーク警察署の元警官ハリー・オレリーによってもっとも雄弁的に語られている。
私が扱いたい最後の神話は虚偽告訴だ。無実の男性に対して虚偽の告訴をし回るような女性が本当にいるだろうか。そんなことが実際に起こっているのだろうか。これらは虚偽通報だろうか。もちろん、そうに違いない。そして、我々は、常に警戒心を持って被害者がウソをついているかもしれないと意識しなければならない。ウソをつく女性も当然いるが、真実の告訴の数に比べれば虚偽通報は無視できるほどしかない。ニューヨーク市において6か月間に通報された2000件の強姦事件のうち、250件が根拠のない通報だった。しかし「根拠がない」というのはウソをついているというのとは違う。それがどういう意味か見てみよう。250件のうち200件は単なる行政的なミスだった。これらの事件は最初から強姦事件と名づけられるべきではなかったのだ。例えば、女性が警察に電話して、「強姦」と叫ぶ。パトカーが駆けつけるが家には誰もいなかった。翌日、警察官が事件をフォローしに行ってみると、その女性が「ボーイフレンドとケンカしちゃって、『強姦』って叫んじゃったの。」と言う。「なぜ『強姦』と叫んだのか。」「だって不適切な行為って叫んでも誰も来ないでしょうけど、強姦って叫べば警察が急いで飛んで来るわ。」この類は虚偽の強姦通報ではなく、警察に対する小さな不都合にすぎない。
9
ということは、2000件のうち、ウソかもしれない事件が50件あるということだ。その50件のうち20件は、女性が専横的な父親か夫から自分の身を守るためのある種の試みだ。なぜなら、彼女は何らかの家族のルール、例えば門限を破ってしまって、なぜ遅くなったか説明しなければならないからだ。このような場合、特定の人物を訴えることはほとんどない。むしろそう言う場合は、夜、誰か知らない人の車に引きずり込まれて、すごくひどいことをされ、家に帰るのが2時間遅れたと言う。また他に、精神的に問題がある女性、主に寂しいと感じている女性がいて、もし強姦されたと言えば、警察官がきてしばらく話していってくれるということを知っているのだ。こらの女性たちは、ウソをついたわけだが、専横的な父親や夫ほどの悪意はない。
このように「根拠のない」通報を分析すると、女性が悪意を持ってウソをついて、行われてもいない強姦を行ったと男性を訴える事案は5件しか残らない。その場合、女性は虚偽告訴の容疑で逮捕される。虚偽告訴は罰せられるべき犯罪である。結局、2000件のうち5件のウソつきがいると言うことだ。わたしにとって、これはほとんどの被害者が真実を語っていると結論づけるに十分な証拠だ。(96-7頁)。
(以下、本文訳省略)


◆性暴力被害の実態と刑事裁判
http://www.shinzansha.co.jp/book/b210709.html

2 判決で描かれる性暴力被害と実態との乖離
  1  小田急事件―最高裁第3小法廷判決H21.4.14
  (1) 公訴事実の要旨/(2) 争いのない事実/(3) 争点/(4) 原審等の判断/(5) 最高裁の判断/(6) 検討
  2  千葉事件―最高裁第2小法廷判決平成23.7.25
  (1) 公訴事実の要旨/(2) 争いのない事実/(3) 争点/(4) 原審等の判断/(5) 最高裁の判断/(6) 検討
  3  おわりに


◆日本弁護士連合会・両性の平等に関する委員会編『性暴力被害の実態と刑事裁判』信山社 、2015年

頁114──(第4章 事実誤認における経験則とジェンダー・バイアス 神山千之)

 また、上記補足意見は、被害者が虚偽や誇張を含む供述をする危険を過大に評価しているのではないかとの疑問もある。ここで、この疑問に関連するデータを紹介しておく。
 1970年代前半の時期に米国のニューヨーク市で、性犯罪分析特別班を設置し、女性の警察官を被害者の面接に当たらせたところ、同市における強姦罪の虚偽告発率は2%であり、この数字はその他の暴力犯罪における虚偽告発率と一致したという。(文献6・314頁)調査
の対象となった期間と地域は限定的であるが、強姦罪の被害者が虚偽や誇張を含む供述をする危険について他の犯罪の場合より過敏になることは、かえって誤判を招く危険をはらむことになるであろう。
 強姦については虚偽の告訴が頻繁になされる危険が(他の犯罪の場合よりも大きく)あるという観念は「強姦神話」の典型の一つとされている(たとえば文献7・42頁)。強姦以外の性犯罪についても同様のことがいえる。冒頭で述べたとおり「強姦神話」はジェンダー・バイアスに基づく考えの典型例であり、那須裁判官の補足意見は、ジェンダー・バイアスにとらわれたものである疑いがある。


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