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「埼玉愛犬家連続殺人事件」担当検事・岩橋義明が山崎に与えた"特別な計らい"

 電車運行妨害をやった岩橋義明は「埼玉愛犬家連続殺人事件」担当検事だったのだが、彼のやった違法な司法取引に加えて、山崎に与えた"特別な計らい(執務室や資料室で山崎を妻と会わせて・・・)"も含まれていた。


▼埼玉愛犬家連続殺人事件

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E6%84%9B%E7%8A%AC%E5%AE%B6%E9%80%A3%E7%B6%9A%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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山崎永幸[編集]

1956年(昭和31年)1月、富山県生まれ。ブルドッグのブリーダーであり、「アフリカケンネル」の役員。群馬県片品村で貨車を改造した住居(通称「ポッポハウス」)に住んでいた。ドッグショーの会場でSと知り合い、Sの経営哲学を学ぼうとして「アフリカケンネル」を訪れるうち、誘われて同社の役員となった。だが、実質はSの運転手や手伝いをしていたにすぎなかった。

A事件の際、Sから脅迫を受け、遺体を運搬したほか、自宅を遺体の解体場所として提供し、死体損壊・遺棄の犯行に加担した。自宅が山奥にあり周囲に人家がなかったこと、妻(先妻)と離婚して一人で暮らしていたことなどから、犯行に適した場所だった。Sに怯えながらも、B・C事件、D事件でも同様に手伝った。Sの脅迫に恐怖し、自身や家族に危害が加わるのを恐れたという。また、物証がほとんど残っておらず、仮に自首しても、Sの犯行が立証できるかどうか不安を抱いていたという。

捜査段階では事件の解明に全面的に協力していた。しかし、検察官との密約の存在を公判で証言。検察官が約束を反故にしたとして、Sらの裁判では証言拒否の構えを見せた。

懲役3年の実刑判決が確定し、服役。1998年(平成10年)8月28日に満期出所している。その後、実名で事件の顛末を記した本を出版した。「山崎」は逮捕時結婚していた妻の姓を称していたもので、旧姓は「島」。S・Kからは「島」と呼ばれていた。本出版後離婚しペンネームを「志麻永幸」名義に変更した。



▼「死刑囚両親の娘」に生まれて!

http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-8336.html


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 間違った映画で洗脳されて歴史を間違って記憶する愚劣を私たちは警戒すべきだが、このことは一般の事件にも言えることで、よって私は園子温批判をこのブログでたびたびしている。彼の作品――もちろんフィクションだが公式サイトには[「冷たい熱帯魚」は1993年に実際に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとした物語です。]とふざけた記述がある。――の『冷たい熱帯魚』は事件の事実を著しく歪曲しているものだから、読者がもし見る機会があったなら私のブログなどを参考に心して見てもらいたい。

 さて袴田事件の再審が決定し、袴田巌さんが釈放されたが、静岡地裁は警察・検察の証拠ねつ造疑惑を何度も指摘している。
 日本の裁判とは今までは、こんなものだったが、今回のようなまともな判断もたまにはあるということだ。

 風間博子さんは、『極限の表現 死刑囚が描く』(インパクト出版会、2013年)を見ると、「潔白の罪」「無実という希望」という題名の絵画を描いている。前者では井戸(のようなもの)を這い上がろうとする人物の足の裏側が異様に白いというような絵画であり、後者では井戸(のようなもの)には幾筋かの光が差し込んでいる絵画である。

 司法取引については私は色々書いているが、以下にその一つを引用(冤罪死刑囚・風間博子さんについて  ① http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38604053.html)――

 司法取引については、米国の刑事ドラマを見ていると共犯者の情報を教える場面など頻繁に出てくるが、日本ではほとんど採用されていない。もっとも日本でも自分の罪を認める場合においては、例えば痴漢容疑で捕まった時、無実でも罪を認めれば即釈放。しかし否認すれば人質司法などの問題もからみ、無実でも有罪を甘受する場合も多々あり、それも司法取引の一種と言える。共犯者の情報提供などにおいては、真犯人は重刑を避けるために司法取引によって無罪の人間に対して偽証を行う可能性が常にあるのだが、「埼玉愛犬家連続殺人事件」はその司法取引にそって裁判が進んでしまい、結果は危惧どおりの冤罪事件になってしまったのである。「埼玉愛犬家連続殺人事件」とは、司法取引は冤罪を引き起こすという典型の事件だったということである。(引用終わり)

 もっとも「埼玉愛犬家連続殺人事件」での検事が山崎に与えた“特別な計らい(執務室や資料室で山崎を妻と会わせて・・・)”が司法取引に含まれるとは思われない。よって深笛義也によれば――[制度としての刑の軽減ができないために、虚偽の調書を作り上げることで、代替したとしか考えようがない。その意味で、山崎の言う通り、根本から間違っているのだ。風間が無実だということを、裁判官も分からないはずがない、と思えてならない。この根本の間違いが露呈するのを、恐れているだけではないのか。社会の体裁を保つだけのために、無実の人間に死刑判決を下す。日本がそんな、恥ずべき国であっていいのだろうか。(前掲書、頁127より引用)]。

 袴田事件でも捜査陣の証拠ねつ造の罪は時効になっていて、その刑事責任を問えないという。見方を変えれば、捜査陣などの責任を問えなくなってからなら、まともな判決がでてくる可能性はあるということにもなるが、それでは冤罪被害者は救われない。

 日本では、処刑されてしまった無実の死刑囚・久間三千年さんがいる。この飯塚事件では、再審判断が明日(3月31日)に迫っている。いうまでもなく風間博子さんを久間三千年さんのようにしてはならない。昨年の死刑執行のニューズ(12月12日、2名の死刑執行)に希美さんはパニックに陥ったという。死刑制度という死刑囚を毎日殺す残虐な刑罰は関係者をも巻き込んで突き進む。死刑制度を含む日本の裁判全般、この間違った冷酷な制度を速やかに是正しないかぎり、これからも冤罪被害者は次々に生まれるだろう。何度強調しても強調しすぎることはないだろう。加えて日本には死刑制度があり、おぞましいことに死刑執行が頻発している。


 ▼『女性死刑囚』の著者・深笛義也の意見

http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-8013.html

“司法取引”は日本ではなじみが薄いので、米国の事例でその運用の実態を把握しておきたい。以下を見れば、無実の人間でも平気でその武器を使って刑務所にぶち込めるということが理解できる。 

★ミラー:冤罪被害者(最初の冤罪被疑者)
★ロット:真犯人(注:ミラーが確保、裁判中も、同種の犯罪が続き、結果逮捕された男。しかしミラーの裁判は継続された。検察は無実と分かっていても検察官を変えて裁判をやっているということ)

◆ジム・ドワイヤー、ピーター・ニューフェルド、バリー・シェック『無実を探せ! イノセンス・プロジェクト DNA鑑定で冤罪を晴らした人々』西村邦雄 翻訳、指宿信 監訳、現代人文社、2009年

頁120――

 ・・・2~3週間後、地区検察局はミラーに対するすべての起訴を取り下げた。裁判は表向きは崩壊していたのだ。しかし地区検察局の決定にはもう一つ隠された要素があった。
 エリオット検事は、命は取り留めた2人の高齢の女性の2件のレイプの罪ですでに40年の刑に服していたロットの弁護士と交渉を進めていた。ロットは2件の殺人で確認された彼の精液を根拠にして、死刑判決が下されそうであった。
 ロットには以下の取引案が示された。もし彼がミラーを犯罪に巻き込むことができるならば――見張り役とか共犯とかで――ロットは刑期が追加されるということはなくなるであろう。検察側は、両殺人に対し、刑の同時執行の宣告(引用者注:複数犯の事件になれば刑の加重が許される順次執行が妥当だが、司法取引によってそうしないという意味か?)なら刑が加重されるに同意するであろう。要するにこれは、通常であれば彼を致死注射に送るところである2件の殺人に対しては放免とする機会を与えるわけで、大変な取引であった。
 「私は奴に確定的終身刑を提示した。つまり奴は30~40年したら出所できて、命も救われるというものだ――もし奴がミラーを指で示しさえすればね」とエリオット検事は言った。「奴は私の事務所のすぐそこんとこに座って、首を横に振ったよ。とにかく、首を横に振ったね」




 これは、一種の司法取引であった。事件に関して積極的に供述すれば罪を軽くしてやるぞ、というわけである。事実、当初は「しゃべれば起訴されない」とまで従業員に告げられていたというのだ。この割りを食ったのが元妻だ。元妻は一貫して殺人への関与を否定し、それを覆すだけの証拠もなかったが、「従業員が関与していない以上、元妻が関与していないと殺人が成立しない」という理由で殺人の罪に問われたのだ。検察は元妻を殺人犯に仕立てるため、あらゆる意図的な誤認をした。たとえば、特定の日にどこで何を買ったかの記憶が間違っていたことを取り上げて「元妻の証言は信用できない」としたのだ。だが、同様に記憶が誤っていた従業員の証言が問題視されることはなかった。

 経営者の男性は真実を語らずに、今年3月に獄死した。今となっては、事件の真相は永遠に明らかにならないのかもしれない。日本の司法においては「早く口を割った者の供述が信用される」という現実が重くのしかかる。だが、当時の裁判記録や数々の証言を綿密に追った本書を読んで、ぜひ自分なりの解釈を導き出してほしい。読み終えたあなたはきっと、これまでよりずっと日本の司法に目を向けていきたいと思うようになるはずだ。

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