FC2ブログ

最高検公判部長・岩橋義明氏と「埼玉愛犬家連続殺人事件」 (ブログ「横板に雨垂れ」より)

 氷見冤罪事件で検察は、柳原浩さんのアリバイがあるのに起訴した。要するに検察はデッチアゲを平気でやる組織であるということ。よって、「埼玉愛犬家連続殺人事件」担当検事であった岩橋義明の以下の電車運行妨害の犯罪に驚いてはならない。で、こんな検事だから、当時違法であった"司法取引"まで使って、冤罪死刑囚の風間博子さんを作り上げたわけだ。警察・検察がまともなら冤罪事件など起きないが、デッチアゲさえ何とも思わない組織であることは認識しておいた方がいい。さらにそんな簡単に見破れる間違いさえただせない愚劣な裁判官も多く、この国の司法を絶望的である。ああそれなのにこの国では、こんな国の法務省が行う死刑執行なのに、国民が本気で怒らない。


▼検察庁

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%BA%81#法務省と検察庁


法務省と検察庁[編集]

業務の各役割[編集]

法務省には法務省以外に特別の機関として検察庁が存在する。組織上、検察庁は法務省の下部組織のように見えるが、序列関係は法務省事務次官よりも検事総長の方が上である。


出世[編集]

検察庁、法務省共に検事任官者が主要ポスト位を占める。国家I種試験合格の国家公務員も他省庁のキャリア国家公務員同様、本省課長までは出世するが、本省局長以上のポストに就くことは稀といえる。

主要ポストは、法務省、検察庁共に国家I種試験に合格した“キャリア国家公務員”ではなく、司法試験合格後検事任官された“検事”が占める。他の省庁とは違う特殊な省庁といえる。


裁判所との関係[編集]

一般的に、検察庁は弁護士と比べて裁判所との結びつきが強いと言われている。顕著な例としては判検交流があり、裁判所との親密な関係を示すものとされている。このような関係は、刑事裁判において検察に有利な訴訟指揮が行われる危険性をはらんでおり、誤判が起こる一因となっているのではないかとの指摘がある。[15]



▼最高検幹部が電車ドアにかばん挟み“運行妨害”(10/04 17:11)

 http://web.archive.org/web/20121007042607/http://www.tv-asahi.co.jp:80/ann/news/web/html/221004040.html

閉まりかけた電車のドアに、何度もかばんを挟んだということです。

 東急電鉄などによりますと、最高検の岩橋義明公判部長(58)は先月28日午後11時過ぎ、東急田園都市線の三軒茶屋駅からあざみ野駅の間で、電車内からドアに繰り返しかばんを挟み、6回、発車を妨害したということです。電車の乗務員が警察に通報し、あざみ野駅で引き渡されて警察から事情聴取を受けました。この行為で、電車は約10分遅れたということです。岩橋部長は帰宅途中で、酒に酔っていたということです。


▼最高検公判部長:ドアにバッグ挟み電車遅延 警察が聴取 
 毎日新聞 2012年10月04日 13時03分(最終更新 10月04日 13時08分)
http://mainichi.jp/select/news/20121004k0000e040195000c.html


 最高検の岩橋義明公判部長(58)が9月下旬、帰宅途中の電車内で自分のバッグをドアに挟み、電車を遅らせたとして神奈川県警に事情聴取されていたことが分かった。

岩橋公判部長は「酔っていてバッグが挟まってしまった」などと話しているという。

県警や検察関係者によると、9月28日午後11時すぎ、帰宅途中の東急田園都市線の溝の口?あざみ野駅間で、駅に停車していた電車のドアが閉まる際、公判部長のバッグが
数回挟まって運行が約10分間遅れたという。

岩橋公判部長は「酒に酔っていた。迷惑をかけてしまった」などと話しているという。

****




最高検公判部長・岩橋義明氏と「埼玉愛犬家連続殺人事件」

https://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/40791534.html

     

▼横板に雨垂れ

最高検公判部長・岩橋義明氏と「埼玉愛犬家連続殺人事件」

http://yokoita.blog58.fc2.com/blog-entry-226.html

今年2月20日に最高裁で「光市母子殺害事件」の元少年に対する上告棄却の判決が下り、元少年の死刑が確定したとき、この判決について検察を代表して見解を述べたのは、最高検の岩橋義明公判部長であった。

「「社会に衝撃。妥当な判決」 最高検がコメント(2012.2.20 17:26)
 光市母子殺害事件の上告棄却を受け、最高検の岩橋義明公判部長は「少年時の犯行とはいえ、社会に大きな衝撃を与えた凶悪な事件であり、死刑判決が是認された本日の最高裁判決は妥当なものと考える」とのコメントを発表した。」

私は、岩橋義明氏の名を、「埼玉愛犬家連続殺人事件」の捜査官、また容疑者の一人として逮捕され、死体損壊・遺棄罪で3年の実刑判決をうけたY氏の取調べ担当検察官(浦和地検熊谷支部)としてよく聞きおぼえていた。この事件は1993年に4月、7月、8月と3件連続して引き起こされた殺人事件で、被害者は4名の人たちであった。それからおよそ1年半後の1995年1月に関根元、風間博子、Yという3人の人物が容疑者として逮捕された。が、きわめて証拠の乏しいこの事件において岩橋検事は自身が取調べたY氏と実質的な司法取引をすることで事件全体の筋書きを描き、構成し、立件したことはその後の経緯をみるとまず間違いないように思われる。すなわち、3人の容疑者のうちY氏に対しては初めから殺人罪は問わないこととして捜査協力を要請、Y氏もこれを了承し、最終的にY氏は殺人とは無関係の「死体損壊・遺棄罪」での起訴とされた。これは第三者にはまったく不公正なY氏への好遇(?)としか言えないのだが、しかしY氏自身は取調べ段階において岩橋検事との間に起訴猶予、最悪でも執行猶予で早期に釈放との約束があったといい、その釈放の約束が一向に実行されず、あろうことか有罪判決まで言い渡されてしまった、ということで「騙された」と不満たらたら、検察官とりわけ岩橋氏に対して非常な怒りをいだいたようである。

検察は結局Y氏の代わりに、偏見のない目で虚心に見れば無実の証拠がいくらでも存在するとしか思われない風間博子さんを2件・3名の人物に対する殺人の共謀・実行の主犯として関根元氏とともに起訴した。最大の問題は、いたるところで論理的矛盾を露呈しているこの筋書きを裁判所がそのまま採用し、判決に適用して風間さんに死刑判決を下したことだが、とはいえ「本件は徹頭徹尾、共犯者であるYの供述に完全に依拠した捜査が行なわれ、Y供述にのっとった捜査当局の事件のストーリーが完全に構築された上で、強制捜査が行なわれ、Y供述に従った自白を被告人両名から獲得すべく捜査、取調べが行なわれた事件である。」(第一審弁論要旨)ことにはちがいなく、岩橋検事が果たした負の役割はとてつもなく大きいのである。

その人が今や最高検察庁を代表して最高裁の重大判決について「少年時の犯行とはいえ、社会に大きな衝撃を与えた凶悪な事件であり、死刑判決が是認された本日の最高裁判決は妥当なものと考える」などと話しているのを見て、「よくもまぁぬけぬけと、偉そうに…」という一種の憤慨もおぼえたが、それと同時に、「埼玉愛犬家連続殺人事件」においてあれほど深刻な問題のある取調べ捜査を行なったことが歴然としている人物が、現にこうして検察を代表するほどの地位に就いている検察庁とは、いったいどれだけ腐敗した異様な組織なのだろう、という暗澹たる気持ちを押さえ切れなかった。しかもそのとき私は知らなかったのだが、知人によると、岩橋氏は他の事件でもよくメディアに登場して検察を代表して意見表明を行なっているということだった。

岩橋検事については、当ブログの「埼玉愛犬家殺人事件」のいくつかの記事において「I検事」として取り上げているのだが(こちらやこちらやこちら)、2月の光市母子殺害事件に対する岩橋氏のコメントを見たあと、この人物がY氏に対してどのような取調べを行なったか、そしてその取調べがどんなふうに「埼玉愛犬家殺人事件」の真相を歪めるはたらきをすることになったか、もう一度あらためてふれる気持ちになったのだが、当方の怠慢でついつい延ばし延ばしで今日まできたのだった。ところが、昨日(4日)夕方、岩橋氏に関する次の記事を見た。

「 最高検公判部長:ドアにバッグ挟み電車遅延 警察が聴取(毎日新聞10月04日)
 最高検の岩橋義明公判部長(58)が9月下旬、帰宅途中の電車内で自分のバッグをドアに挟み、電車を遅らせたとして神奈川県警に事情聴取されていたことが分かった。岩橋公判部長は「酔っていてバッグが挟まってしまった」などと話しているという。
 県警や検察関係者によると、9月28日午後11時すぎ、帰宅途中の東急田園都市線の溝の口−あざみ野駅間で、駅に停車していた電車のドアが閉まる際、公判部長のバッグが数回挟まって運行が約10分間遅れたという。岩橋公判部長は「酒に酔っていた。迷惑をかけてしまった」などと話しているという。」

この出来事は事件なのか事故なのかまだはっきりしていないようなので、これについて今どうこう言うことはできない。しかし、この人物が「埼玉愛犬家殺人事件」においてどれほどいかがわしく不正な取調べ行為を重ねたかは、何か機会あるごとにいくら言及しても過ぎるということはないと思われるので、これまでに書いた記事と重複する部分もあるかと思うが、弁論要旨と判決文(いずれも一審)から岩橋検事に関連する部分を引用しておきたい。まず弁論要旨から引用するが、ここに出ている「K子」という人は、Y氏の当時の内妻であり、また「S子」とは、Y氏の元妻のことである。警察・検察はY氏を取調べるために、その身辺を調査。その過程でこのK子という女性がちょっとしたトラブルをかかえていることを知り、Y氏をおびき寄せるために1994年の初冬に「詐欺罪」とかの微罪でまずこの人を拘束したようである。

「 Yの逮捕前の取調べ過程の異常性を示す事件は、K子の保釈手続きにまつわる一巡の経過である。
 すなわち、Yは、前記の通りK子が起訴された12月14日以降15日、21日、26日と連続して保釈請求をなしたが、いずれも証拠隠滅の恐れがあるために不相当との検事の意見が出され、保釈は実現しなかった。
 そのため、12月26日、担当の岩橋検事の事情聴取を受けたYは、K子の保釈の件を頼み、岩橋検事も上司にその旨伝えることを約したのである。岩橋検事は一般的説明をなしたに過ぎない旨弁解するが、取調べ担当検事にそのように言われたYがK子の保釈実現を信じたことは、本件公判におけるYの供述からも明らかである。
 Yは、捜査本部からのK子の国選弁護人である新井弁護士に対する電話連絡と面会日の取り決めという便宜供与を受けた上で、1月5日新井事務所を訪れるのである。
 同日、新井事務所を訪れたYは、同弁護士に対し、3回の保釈申請が不許可になっていることを知って渋る同弁護士に対し、「今回は大丈夫だ、検事が間違いなく出すと言っているので保釈申請してくれ、申請さえしてくれればよい」旨申し述べ、弁護士としての常識から、保釈が決まっているなどということはあり得ない.と考えた同弁護士による質問に対して、「自分は大きいヤマで現在警察に協力している、協力しなければできない事件なので自分がしゃべらなければ警察が困る、しゃべる代わりに保釈されることになっている、事件に協力するということで検事とは約束ができている、協力する代わりに自分は捕まっても起訴されないし、女房も保釈で出すと検事が約束してくれている」旨Yは説明しているのである。
 右説明にはYの絶対の自信が現われており、まさにYが検事と約束ができていると信じていることが表明されているのである。
 新井弁護士は、 「取引があるんだからやってみてくれ」というYの申し出に応じ、1月5日12時直前に保釈申請をした(弁第68号証)。
 ところが驚くべきことに、同日、K子は保釈が許可された上、釈放されることになったのである。さらにK子の保釈の検事の意見書には保釈相当かつ保釈金200万円と記載されているのである。
 弁護士にとって、保釈申請当日に保釈が許可になって釈放されるなどということは異例というより前代未聞と言うべきことであり、さらに保釈相当かつ保釈金額まで記載された検事の意見書など全くお目にかかったことはない。
 さらに、指摘すべきことは前述の通り、K子の保釈申請に対しては、それまで証拠隠滅の疑いがあった筈で、年末年始を経たのみでその理由が消滅しているのである。しかも、逮捕が予定されているY自身が身柄引受人になっているのである。
 これら一連のYのK子保釈申請の過程は、まさに警察・検察一体となった、Yの供述を得るために、K子の保釈について最大限の便宜を図るべしという完全な意思統一ができていたことを意味するものに他ならない。そして、Yが述べる通り、捜査当局とYとの間に取引が完成していた証左に他ならないのである。

3 取調べ過程の異常性
 Yは自ら述べる通り、捜査当局から壊れ物に接するような処遇を受けてきた。そして、逮捕・勾留後のYの取調べの過程では異常な事態が続発しているのである。
 ㈠ まず最も重要と考えられるのは、接見禁止が付されていないことである。
 殺人・死体損壊・遺棄事件、それも4名もの犠牲者が出ている重大事件において、それが共犯事件であれば接見禁止が付せられるのが常識である。
 とりわけ、本件の如く物証が少なく、1年余も経過し、さらに共謀関係、事件への関与の関係の捜査のために共犯者に接見禁止が付せられるのは、常識というよりも絶対に必要なことであると言わなければならない。
 なぜなら、これらを解明するためには、共犯者各人と共犯者以外の関係者を取調べることにより、証拠物の発見や、犯行に関連する会話等がなされているか否かが判明し、右共犯者各自の関与についての客観的な証拠が収集されることになるからである。
 このような場合、自由な接見が許されれば、これらの証拠の発見が不可能となるおそれがあるからである。
然るに、Yには一切接見禁止は付せられなかった。まさにこれは捜査当局とYとの間において取引と約束がなされていたことの証左であると共に約束の実現に他ならない。
 ㈡ 次に、岩橋検事は、接見施設のない検察庁内の部屋においてYがK子と島章子に面会することを許し、むしろ自ら接見するか否かをYに尋ね、これを許しているのである。
 また、検事は、YにK子への電話をすることを許し、さらにS子(前妻)とYを会わせたときは調べ室で会わせ、検事自らと事務官は退席までしているのである。
 検事は、取調べの日程があったため偶然であったなどと言うが、このようなことは到底信じられない。
 また、一般に検察庁においては、弁護人ですら接見施設のないことを理由に接見を拒否されるのである。
 このような取扱いこそまさに便宜供与以外の何物でもないのである。
 ㈢ Yは1月下句ころから、約束されていた筈の保釈申請が認められないために、いら立ち、検事に暴言を浴びせ、ふてくされた態度をとるようになり、検事の取調べ室のドアを蹴って「覚えてろ」などの捨てゼリフを言い、さらに保釈と調書への署名との取引を求めるなどしていた。
 そして4月1日、保釈に関するやり取りからYは興奮し、署名したばかりの調書を取り上げ、 「保釈するつもりはないんだ、それならこの調書を破ってやる」などと言うという事態が発生し、M刑事の電話での説得により、Yの要求通りそれまでの調書のコピーを渡してようやく事をおさめるという一幕も生じたのである。 」(第一審弁論要旨)

岩橋検事の了解の下で、Y氏が検察官の事務室で内妻や元妻と2人だけにしてもらい、時にはセックスまで許容されることがあったことは、すでに社会復帰していたY氏本人が「埼玉愛犬家殺人事件」控訴審の法廷で証人として堂々証言していることである。もしも1995年の時点で取調べ可視化が完全に実践されていたならば、このような事態は起こらなかっただろう。当然判決もまったく異なったものになり、今確定死刑囚として拘束の身の風間さんはとうの昔に社会に戻っていただろうと思う。次は一審判決文からの抜粋である。

「 (二) 逮捕後のYの供述内容、取調べ時における言動及びこれに対する検察官の対応等
 (1) Yは、平成7年1月8日にまずK事件(被疑罪名死体損壊遺棄)で逮捕されその勾留中の同月26日に同罪で浦和地方裁判所に起訴され、次いで、同年2月18日にE・W事件(被疑罪名前同)で再逮捕されてその拘留中の同年3月11日に起訴され、更に同月15日にS事件(被疑罪名前同)で再逮捕されその勾留中の同年4月4日に起訴されたが、これらの被疑事実については、M刑事及びI検察官の取調べに対して終始一貫してこれを認め、極めて詳細な供述をしている。この間、検査官は、Yがこれらの事件について死体損壊遺棄にとどまらず殺人にも関与しているのではないかと疑い、この点についても追及したが、Yは任意取調べの当時と同様殺人関与を強く否定し続けた。
 (2) 他方、Yは、K事件で起訴された後は、I検察官に対して、「(自分を)保釈にしてほしい。」などと要求するようになり、これが容れられないことが判明してくると、I検察官によるその後の取調べに際しては反抗的な態度を取ったり暴言を吐いたりするようになり、取調べ自体には真摯に応じていたものの、保釈が認められなかったことについての文句を繰り返し、また時には取調べや調書への署名を拒否したりするようになり、最後のころには、保釈の話を蒸し返し、それが受け入れられないと見るや、「それなら裁判で全部引っ繰り返してやる。」などと言い出したりしたこともあった。
 (三) 起訴後の自己の裁判における供述内容、供述態度、本裁判での証言時における供述内容、供述態度
 Yは、浦和地裁で聞かれた自らの各死体損壊遺棄被告事件の公判において、起訴事実を全面的に認め、捜査段階の供述と同趣旨の供述を繰り返す一方で、「I検事には証拠さえ出してくれれば何でも言うことを聞いてやると言われていた。」などと、同検察官との間で取引又は密約があったかのような供述をなし、また当裁判所に証人として出廷した際にも、右のような取引があったことをひたすら強調するような供述をする一方で、検察官等に対して極度に挑発的な態度を取るとともに、検察官及び弁護人らから事件に直接関係する事項について質問を受けると、「忘れた。」、「覚えていない。」などと実質的に殆ど証言拒否に近い態度を取り続けた。
 2 右に見たように、捜査段階でY供述が得られたことについては複雑な経緯があり、またY自身は本件についで詳細な告白をなしたことに対するいわば見返りとして捜査当局から様々な恩典を与えてもらいたいという思惑を抱き、妻の保釈、自己の保釈等を要求し、自己の保釈が容れられないと見るや、取調検察官に対して反抗的な態度を取ったり暴言を吐いたり、果ては取調べに応じることを拒否しようとするなど、功利的で厚かましい言動に出ていたのである。しかし、その一方で、Yは、検察官に説得されたりして結局取調べには応じており、またその本件各犯行についての供述内容自体は、任意出頭して供述を始めた当初から本人自身の裁判という最終的段階に至るまで終始変わっておらず、当裁判所に証人として出廷し、傲岸不遜極まりない態度で証言した際でさえ、自己の本件各犯行についてのこれまでの供述が虚偽であったなどとは遂に述べることがなかったのである。」(『一審判決文』)

この判決文には「捜査段階でY供述が得られたことについては複雑な経緯があり」と記されている。岩橋検事とY氏との間に「司法取引」と言われても仕方がない実情があったことを裁判官も認めているようである。しかしまた、判決文は、Y氏が「これまでの供述が虚偽であった」と法廷で述べなかったことが、さもさもこれまでのY供述の真実性の証拠であるかのように記述している。それだから「Y供述が得られたことについて」「複雑な経緯」があったとしてもそれは決してY供述の真実性を損なうものではない、と言いたいのだろう。しかし、ごく常識的に考えてみれば分かることだが、自分の裁判が進行中の段階で、「取調べ段階での自分の供述は虚偽であった」などとY氏が述べるはずがないではないか。ここで迂闊なことを言えば、自分が風間さんの代わりに殺人罪で逮捕される証拠の提供になりかねないのだから。裁判官がY供述の信用性の高さ、堅固さを判示するに際し、この程度の根拠・理由しか挙げることができないところにこの裁判の危うさがはっきり現れているように思う。なお、これまで岩橋検事についても他の人と同様仮名(I氏)にしてきたが、法曹者は公的な存在であると思われるので、今回から実名を記すことにした。




横板に雨垂れ

岩橋義明氏更迭。最高検公判部長から同総務部付へ

http://yokoita.blog58.fc2.com/blog-entry-226.html


最高検の岩橋義明公判部長が電車の運行を妨害した疑いで警察に取調べられたという事件は各メディアで広く報道されたが、当ブログでもこの件を10月5日にこちらで取り上げた。というのも、当ブログでは「埼玉愛犬家連続殺人事件」で殺人の共謀共同正犯の片割れとして死刑を宣告された風間博子さんについて、検察による不公正きわまりない取調べを基とした判決によって死刑を押しつけられた疑いが濃厚であることをずっと述べてきているのだが、その捜査を主導した検察官が、今回電車運行妨害で渦中の人になった岩橋義明氏に他ならなかったからである。その岩橋氏に対し、最高検は去る16日処分を下した。岩橋氏は最高検の「公判部長」から「総務部付」に異動させられたとのことである。

「 最高検公判部長:電車遅らせた問題で更迭 動機説明せず
 最高検の岩橋義明公判部長(58)が電車の運行を遅らせたとして警察に事情聴取された問題で、最高検は16日、岩橋部長を厳重注意とし、法務省は同日、岩橋部長を最高検総務部付に異動させた。後任には長谷川充弘(みつひろ)最高検検事(58)を充てた。
 最高検によると、岩橋前部長は9月28日午後11時25分ごろ、横浜市青葉区の東急田園都市線あざみ野駅で、乗っていた電車のドアが閉まる際に自分のかばんを何度も挟み、発車を約4分遅らせた。運転士が前部長を見つけ、警察に引き渡した。庁舎内で酒を飲み、帰宅途中だったという。
 調査した最高検は前部長の故意を認定する一方、動機については「差し控えたい」と説明しなかった。前部長が乗った電車では前の駅でもドアが閉まらなかったが、最高検は前部長の行為と断定できなかったとした。
 渡辺恵一最高検次長検事の話 誠に遺憾。国民の皆様に深くおわびしたい。」( 毎日新聞 10月16日)

運行妨害が「故意」だったかどうかについては、この事件が表沙汰になった10月4日の読売新聞によると、「岩橋部長は1日、読売新聞の取材に対し、 「酒に酔って電車のドアにもたれて立っていた。カバンが挟まっていたことには気付かなかった。仕事のストレスもあった」と説明した」とのことだから、本人は当初「故意」を認めていなかったわけである。でもそんな言い分が通用するはずがなかった。岩橋氏が運行を妨害したのはあざみ野駅だけではなかった可能性が非常に高いのだ。この点につき、「前部長が乗った電車では前の駅でもドアが閉まらなかったが、最高検は前部長の行為と断定できなかったとした 」という最高検説明も全然筋が通っていない。10月4日の最初の報道で下記の情報が複数の報道機関によって伝えられていたからだ。

「捜査関係者や東急によると、岩橋部長は9月28日午後11時25分頃、あざみ野駅で清澄白河発長津田行き普通電車のドアに、持っていたカバンを挟み、発車を遅らせた。 6駅手前の溝の口駅から、駅に停車する度に同じドアが閉まらなかったため、駅員があざみ野駅で岩橋部長に事情を聞き、同署に引き渡した。岩崎部長は帰宅途中で、酒に酔っていたという。同線下り線の数本が最大約15分遅れた。」(読売新聞10月4日)

「東急電鉄によると、同線では28日夜の急行電車で、三軒茶屋、二子玉川、鷺沼などの駅に停車した際、男性がドアにかばんを挟み、発車が遅れたことがあった。 男性は普通電車に乗り換えた後のあざみ野駅でも同様の行為をしたため、警察官に引き渡したという。」(中國新聞 '12/10/4 )

上記の「 6駅手前の溝の口駅から、駅に停車する度に同じドアが閉まらなかった 」「 28日夜の急行電車で、三軒茶屋、二子玉川、鷺沼などの駅に停車した際、男性がドアにかばんを挟み、発車が遅れた 」などの発言は東急電鉄側から発せられており、複数の駅でーーおそらくは計7つの駅で!ーー同じドアが閉まらなかったという事実関係に疑問の余地はないだろう。したがって、 あざみ野駅以外の駅での運行妨害については、 「前部長の行為と断定できなかった」という最高検の発言はごまかし以外の何ものでもないと思われる。それを認め「断定」したら岩橋公判部長の行動の異常さが否でも応でもいよいよ明白になること確実なので、組織防衛のために「断定できなかった」と述べたにすぎないのだろう。

小中学生が固まって乗車している場合に、集団心理に唆されてついそういう行為をやるはめになってしまったというのならともかく(しかし実際には私は小中学生についてのそういうイタズラ話を聞いた記憶はないような気がするのだが?)、 ダイの大人、それも最高検の公判部長の職責にある人物が、乗車している電車が駅に到着する毎に周囲の目を盗みながら一人でこっそり運行妨害に耽っている心理は謎でもあり、薄気味悪くもある。これが即事故に繋がるようなことはまずないとしても、乗客の迷惑もさることながら、電車の操縦者や駅員などの関係者に要らぬ不安をあたえる行為であったことは確かだろうと思えるからだ。

「埼玉愛犬家連続殺人事件」において岩橋氏が事件の共犯者Y氏に対して行なった取調べ手法と今回の事件とを直接結びつけたり関連づけたりすることはできないが、かといって双方が完全に無関係だと言い切ることもできないような気が私にはするのである。「岩橋義明・最高検察庁公判部長が電車の悪質な運行妨害」というブログ記事にこの事件と岩橋氏について下記の記述があった。

「 全国で進む、検察による被疑者の取り調べの録音、録画の可視化を検察庁として採用するか否かを判断する中心人物だった/連続7駅同じドア閉まらず、東急いなか都市線の電車の運行を15分以上遅延させても平然としていたという/岩橋義明・最高検察庁公判部長自身が刑事訴訟の総指揮をしているから、自分は絶対に有罪にならない自信があるのだろう/こんな御仁に検察のシナリオを呑まされ、でっちあげで有罪にされた被害者は多いのではないか/以下引用 の岩橋義明・最高検察庁公判部長の連続の犯行をまさか 『連続7駅同じドア閉まらず』を偶発事故として処理しないでしょうね 」

岩橋氏が「 検察による被疑者の取り調べの録音、録画の可視化を検察庁として採用するか否かを判断する中心人物だった 」という話は初耳だが、ありえないことではないのだろう。「埼玉愛犬家…」の裁判資料に現れている岩橋氏の非常識な取調べ状況やその姿勢を思い起してみると、「 被疑者の取り調べの録音、録画の可視化 」問題に対していったいどのような姿勢で取り組み、どのような判断を示しているのか見てみたい気もする。物事の正確な判断を下すために必要とされる健全な理性をこの人が欠いていることは、今回の事件にも如実に表れているだろう。さて、「 こんな御仁に検察のシナリオを呑まされ、でっちあげで有罪にされた被害者は多いのではないか 」というこの方の記述を読んで、私が即座に風間さんの姿を思い浮かべたことは言うまでもない。風間さんは岩橋検事に取調べられたわけではないので、共犯者のY氏を通した間接の被害者になるわけだが。

なお、岩橋氏とY氏の間で行なわれた一種の「司法取引」(これについてはY氏が法廷で暴露しているし、判決文もその存在を暗に認めている。 )のようなことは、「この事件のように証拠がきわめて少ない場合はある程度取引のようなことも仕方ないのではないか。」という考え方もあるだろうと思う。実際そういう意見を聞いたこともある。現実面を考慮すれば、私もその種の考えを一概に否定できないとは思う。ただその場合の絶対条件は、何にもましてその取引が他の人にたとえ一寸でも害をおよぼすようなことがあってはならないということだろう。取引相手の犯罪を別の人に肩代わりさせることで立件をなすなんてことは、当の犯罪に勝るとも劣らない重大な犯罪を取調べ官自らもう一つつけ加えて積み重ねることに他ならないだろう。少なくとも「埼玉愛犬家連続殺人事件」ではそのような疑いがきわめて濃い捜査が現実に行なわれたこと、これは事実に即して確実なことである。

不条理日記

2015年03月17日


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

檜原転石

Author:檜原転石
FC2ブログへようこそ!

世の中は無名の一人でも変えられる

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR