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「黒塗りメイク」問題では必見!~2015年、Eテレ、日本賞グランプリ『キミの心の“ブラック・ピーター”』~

 『キミの心の“ブラック・ピーター”』という秀逸なドキュメンタリーをちゃんと紹介したことがあるような、ないようなので、ここにちゃんと紹介してみる。以前はネットで全編が見られたが、現在は以下紹介のサイトで一部が見られるだけだ。このサイトでは、黒塗りメイクで記者が英国の公園を歩き、ある女性の激しい抗議に退散するシーンがあるから、ある意味必見である。「黒塗りメイク」は、オランダでは今のところ大丈夫でも、英国ではもってのほかという事例である。 日本同様、オランダでも「黒塗りメイク」問題があり、抗議者(黒人も多い)がいて、伝統と名乗り強行する人間がいる。オランダでは抗議者が警察に逮捕されている。一方、英国は“今”では問題外で、公園で「黒塗りメイク」のスタッフは激しく詰め寄られる。もちろん米国でも問題外。日本ではオランダのような例もあるからまだ安心していられるかもしれない。何しろ名誉白人低国では、白人を仰ぎ見て、媚びて、卑屈で従順なのだし、白人の美意識に追いつけ追い越せと、白→善、黒→悪と労働運動でさえ、ブラックにあらゆる悪を詰め込んで、差別語「ブラック」大合唱している最中だ!



★時系列 テレビと差別語「ブラック」問題・「黒塗りメイク」問題

2010年 「POSSE」「ブラック企業」特集

2011年 Eテレ、日本賞グランプリ『アメリカを振り返る 人種隔離バスへの抵抗』
2012年  (「POSSE」代表)今野晴貴『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』
2013年 オリバー・カープ「ラッツ&スター」のものまねは、罪のないパフォーマンスといえるのか
2013年12月 「ブラック企業」が新語・流行語大賞の「2013トップテン」に選ばれる
2013年12月 今野晴貴『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』第13回大佛次郎論壇賞(『朝日新聞』主催)
2015年 バイエ・マクニール フジテレビ、「ももクロ」「ラッツ&スター」「黒塗りメイク」問題
2015年 Eテレ、日本賞グランプリ『キミの心の“ブラック・ピーター”』 
2017年 バイエ・マクニール 日本テレビ、浜田雅功「黒塗りメイク」問題


 バイエ・マクニールはフジテレビ系の「ミュージックフェア」の放送カットの理由は「フジテレビはその理由も説明せず」と書いてますが、『朝日新聞』の2018/01/19の記事「顔黒塗りのネタ 批判を考える」によると、<当日その部分は放送されず、フジはこの当時、「人種差別という誤解を与えかねないという意見もあり、総合的に判断した」と説明した。>

 よってフジテレビ系は抗議で人種差別に気づき、「黒塗りメイク」部分を放送カット、一方日本テレビ系は抗議にもかかわらず再放送を強行。

 

 この時系列を見ると、日本国内においてさえ、人種問題を考える秀逸なドキュメンタリーが2本も日本賞を獲得していて、同時にそれらをあざ笑うがごとく、マルコムXを知らない若者が「POSSE」を作り、ネット卑語の「ブラック企業」を無批判に──というより歴史(公民権運動・マルコムX・「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動)無知ゆえに──採用して、私たち少数派の批判を無視して差別語「ブラック」を使用し続けている。

 「POSSE」は当初から差別語「ブラック」とは二人三脚状態である。私たちぐらいの少数派の批判では、彼ら彼女らは絶対に差別語「ブラック」を手放さない可能性の方が高い。


★ジム・クロウ制度(人種隔離制度):アメリカの黒人差別体制一般をいう。ジム・クロウとは、1828年ケンタッキー州で上演され、ヒットしてヨーロッパでも流行したミュージカルの登場人物(黒人)の名前で、白人が「黒塗りメイク」で黒人を演じた。その後黒人の蔑称になり、人種隔離のことをよぶようになった。

 日本では素人でも私を含め、無知ゆえに結婚披露宴で「黒塗りメイク」をやっているが、それが米国の人種隔離と密接に関係あると知ってしまったら、もう絶対「黒塗りメイク」はできない。では人種隔離で何が起こるのか?南部の白人は、「ピクニックしながらリンチを観賞」していた。


▼以下サイトで、黒塗りメイクで記者が英国の公園を歩き、ある女性の激しい抗議に退散するシーンが視聴できる(日本語字幕なし)。

20160320Eテレ「君の心のブラック・ピーター」Our Colonial Hangover

http://www.bunkyo-shiino.jp/my-space-odyssey/2563



▼JAPAN PRIZE 2015受賞作品

キミの心の“ブラック・ピーター”

機関名ファミリーフィルム&テレビ
国/地域名オランダ
メディアテレビ
(トゥーラ・ラヤヴァーラ)
「キミの心の“ブラック・ピーター”」は、無意識の人種差別を題材にした、勇気あふれるそして印象深い作品です。普段、見逃してしまっていることを、立ち止まってもう一度考えさせてくれます。監督が取り入れた手法は、社会的にまた科学的に興味深い試みであり、またカメラを身近な人たちに、そして彼女自身に向けるというものでした。私たちは、作品を楽しみながら、同時に偏見のもたらす傷の深さを知り、そして見た後には、自分の行動について自問させられることになります。これは私たちが暮らす世界において、とても重要なことです。わたしたち審査委員はこの作品を心から讃えたいと思います。勇敢で、普遍的で、魅力的で、特別で、ユーモラスでありながら、同時に差別について語っているのですから!しかも全く説教じみていないのです!パーソナルな語り口と革新的なアプローチの秀逸な例だといえます。誰もが心動かされるこの作品にグランプリ日本賞を贈ることを、たいへん光栄に思います。

(モニーク・バスマン)
「キミの心の“ブラック・ピーター”」が、このような大きな賞を日本でいただけたのは、大変な名誉です。そして、それ以上に重要なことは、ブラック・ピーターというキャラクターをとりまく議論が、オランダだけでなく世界中の人たちに関心を持ってもらえたことです。この作品の中で、監督のスニ・ベルフマンは、ブラック・ピーターに対する態度を通して、どのような人が差別意識を持っているのかを分析しました。撮影期間中、私たちが目指していたのは、オランダの人たちに、肌の色に対する無意識の偏見、「心の中の差別意識」を気づかせることでした。この作品を高く評価してくださり、賞をいただけたことに感謝します。「キミの心の“ブラック・ピーター”」は、オランダだけでなく、多くの国々にとっても重要な作品であると信じています。


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