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早川タダノリの結論──大日本帝国は「ブラック国家」だ???!に失笑する

 流行語であるトンデモ和製英語「ブラック」を無理して使うとお笑い文章になってしまう典型例を早川タダノリの著作で見ることができる。

 早川タダノリ『「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜 』(青弓社、2016年)の第5章の最終項の題名にこんな文字が並ぶ──【文部省の公式「日本スゴイ」本のブラックぶり 文部省教学局編『臣民の道』(文部省教学局、1941年[昭和16年])】。
 「ブラック」って、いったいどういう意味だろう?って思いながら読み進むと、「最後の引用部分は、「皇国臣民」としての「勤人」=賃金労働者の勤務を説いた部分だ。すべての労働は国家進展のためになるのだから滅私奉公で働けというもので・・・中略・・・いくら働いても、結局は企業が儲けることには変わりがないのだが、それを「お国のためなのだ」といいなすことでよりいっそうの勤労意欲を引き出すことがここでは目指されているわけだ。・・・中略・・・「社長の命令は天皇の命令だ」と言っているようなもの、労働条件や賃金に文句を言えば非国民になってしまう仕組みなのである。「日本スゴイ」言説の究極形態は、「ブラック国家」とでも呼べるような奇怪な国家体制を作り上げたイデオロギーだったのだ。」
 私には「ブラック国家」の意味が不明なので、この結論の意味も分かりかねるが、大日本帝国と「ブラック国家」は、果たしてどっちが奇怪なの?と素朴な疑問が生じる。常識で考えて、現在の搾取企業の悪質の程度を戦前のそれと比較する愚者はいないだろう。2000万人以上の強盗殺人に勤しんでいた時代の企業の労働状態を、今時のトンデモ和製英語「ブラック」を使って形容できるという想像力はいったい何なのだろうか?
 
 大早川タダノリはにとって、大日本帝国と「ブラック国家」は、果たしてどっちが奇怪なのだろうか?(笑)。

 さらに「・・・ともすれば白人コンプレックス・西洋コンプレックスにさいなまれる日本人に、自らへの誇りを付与しなければならない──というのがこの号のコンセプトだった。・・・(頁20)」「・・・足立博士は「決して西洋人のみが優秀人種ではない」ことを立証しようと・・・」「体毛の濃さでさえナショナリズム高揚のネタとして活用するという、異様なトンデモ理論の域に達していたのだった。(頁21)」と揶揄しているのだから、トンデモ時代から70年以上も経過しながらも、自らの白人コンプレックスを露呈するようなトンデモ和製英語「ブラック」の使用は恥ずかしいかぎりだろう。





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