『週刊金曜日』1069号(2015/12/25)投書~「ブラック○○」というトンデモ和製英語~

 『週刊金曜日』は、この投書掲載後もトンデモ和製英語「ブラック」を使っているので、私の意見は参考までに一応載せたが、大勢には従うということだろう。

▼「ブラック○○」というトンデモ和製英語

檜原転石

 トンデモ和製英語を氾濫させる日本社会の知性は「井の中の蛙」状態と言えよう。たとえば「ブラック」がその一例だ。米国の黒人も参加する労働運動に平然と「ブラック企業」などと語りを入れるテレビ番組があった。公民権運動の指導者である「マルコムX」を知らないのか。
 「ブラック」(「ブラック企業」「ブラックバイト」など)、対義語としての「ホワイト」(「ホワイト企業」など)があるが、これらを使用する愚かさについて、端的に理由を示す。
 まず、「ブラック」は黒人を指す名詞である。米国の黒人にもっとも好まれる呼称もブラックであるという(『米国の人種・民族の事象についての国勢調査』1995年)。かつては「ニガー」と並ぶ差別語であったが、「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動を経て現在に至る。
 一方で、白人英語は黒人差別を正当化するため、ブラックにあらゆる悪を含意させた言葉を数多く造っている。同時に、白人の色の価値観は、聖書の光と闇を白と黒に対応させて序列化したものである、との説がある。インドでも、英国支配により白人の価値基準に沿って、色のもつ意味合いが変化していった。日本では「ホワイト企業」なる造語で使われ、日本人の“名誉白人化”が進行している。
 まだ理由はあるが割愛する。日本人の7割が好意を寄せるという米国では、白人至上主義者による黒人への暴行、虐殺、ヘイト・デモなどがいまだにある。日本では、「ブラック○○」などと称し、差別と偏見を社会に拡散している。この愚劣な現状、そろそろ終止符を打つべきではないか。

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