マンデラと市場原理主義が猛威を振るう時代


マンデラと市場原理主義が猛威を振るう時代

2014/2/16(日) 午前 10:36

http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38780357.html
 

▼ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』を読む(92) 「第10章 鎖につながれた民主主義の誕生 -南アフリカの束縛された自由-」(その8終) 「もしANC幹部が、・・・ロシアやポーランド、アルゼンチン、韓国などで何が本当に起きているのかを自力で突きとめていれば、彼らはまったく違う光景を目にしていたはずだ・・・」
http://mokuou.blogspot.jp/2014/02/92-10-8anc.html

・・・

そこで彼らは新自由主義の理念をしっかり叩き込まれた
 結局のところ、ANCが自由憲章に謳われた再分配の約束を放棄する口実としてもっとも説得力を持ったのは、「周りは皆そうしているから」というまったく平凡なものだった。
ヴィシュヌ・パダヤキーによれば、ANC幹部は当初から、「欧米各国政府やIMF、世銀から」次のようなメッセージを受け取っていたという。
「世界は様変わりした。もはやそんな左翼的な考えはなんの意味も持たない。選択の余地はないのだ」と。
グミードも次のように書く。
「ANCは、まったく予期していなかった猛攻撃を受けた。主要な経済指導者は頻繁に世銀やIMFといった国際機関の本部に赴き、一九九二年から九三年にかけては、ANCのスタッフ数人(なかには経済的バックグラウンドをまったく持たない者もいた)が海外の経営大学院や投資銀行、経済政策シンクタンク、世銀などに派遣され、経営リーダーになるための短期訓練プログラムに参加した。そこで彼らは新自由主義の理念をしっかり叩き込まれた。それはまさに目のくらむような体験だった。一国の次期政権が、これほどまでに国際社会から秋波を送られたことはかつてなかった」

他国の経済と無関係に経済発展できる国など存在しませんよ
 マンデラが1992年、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会でヨーロッパの指導者たちと会見したとき、彼は「周囲の圧力」の強烈な一撃を食らった。南アがやろうとしているのは、第二次大戦後のマーシャル・プラン下の西ヨーロッパ諸国と同じことであり、けっして過激なことではないのだとマンデラが発言すると、オランダの財務相は言下にそのたとえを退けた。「当時は当時、今は時代が違う。世界経済は今や相互依存状態にあり、グローバル化はもはや定着している。他国の経済と無関係に経済発展できる国など存在しませんよ」

もっとも左寄りの政府でさえ、今やワシントン・コンセンサスを受け入れているという事実
 マンデラのような指導者がこうした国際的な場に出て行くたびに頭に叩き込まれるのは、もっとも左寄りの政府でさえ、今やワシントン・コンセンサスを受け入れているという事実だった。ベトナムや中国のような共産主義国家しかり、ポーランドのような労働組合主義や、ピノチェトの支配から解放されたチリのような社会民主主義政権しかり。ロシアでさえ、新自由主義に光明を見出している。

ANCの交渉が山場にあったとき、ロシア政府はコーポラティズム的熱狂のさなかにあり、国有財産を元共産党政治局員の起業家に売り払うのに躍起となっていた。この強力な世界的潮流にロシアまでが屈伏したのであれば、ポロをまとった南アの自由の戦士に、いったいどんな抵抗ができるというのか?"

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