筒井康隆問題と土方鉄の戯言

筒井康隆問題と土方鉄の戯言
2013/8/15(木) 午後 3:46

▼絓秀実『「超」言葉狩り宣言』太田出版、1994年

頁136――

 その談話の冒頭で、「私は、小説『無人警察』そのものは差別でもなんでもないと思っている。ただ日本人のもっているてんかんに対する知識のなさなどを考えると、教科書として使われることに疑問を感じる1人だ」と土方は言います。しかし、・・・略・・・、筒井の「無人警察」は、「日本人のもっている癲癇に対する知識のなさ」が差別表現として現出したものなのではないでしょうか。あるいはまた、例としてこう言うこともできるはずです。「特殊部落」という言葉(その概念と歴史性)に対する「日本人」の「知識のなさ」が生み出す「差別」を糾弾してきたのは、土方をはじめとする部落解放同盟ではなかったのか、と。土方は「朝日」のこの談話で、これまで自らが行ってきた差別批判の論理さえ放棄していると言わねばなりません。・・・

******

 多数の人間のてんかん(あらゆる病気にも当てはまる)に関する無知を大前提としない限り成立しえない馬鹿小説が『無人警察』なのであり、無知に居直った筒井が起こした騒動が「断筆宣言」なのであるから、私たちは騒動の本質をちゃんと理解しておくべきだ。

 医学無知・医療無知があらゆる意味で致命的なことは私は何度も体験している。私に「胃がんは2年ごとの胃内視鏡検査でほぼ防げる」という知識があれば、私の母はまだ生きている可能性もあり、「母には90歳までは生きてもらう」などというのは馬鹿な私のただの戯言に過ぎなかったわけだ。例えば私の叔母は結局は心原性脳塞栓が致命的で死亡したが、その前に心原性塞栓症の痛みが腹や背中にあり、あわてて近くの医者を呼んだのだが、とうの医者は痛み止めの注射を打って帰ってしまったという。納得いかない夫がすぐさま救急車を呼んで病院に向かったという。

 医学の無知に起因するトンデモない差別としてハンセン病差別があるが、療養所の近くに保育所が作られ出したのはなんとこの頃なのである。
 また「傷は消毒するな、きれいな水で洗え」は医学におけるこの頃の知見なのであり、私などこの知識によって傷を治している。

 要するに医学の進歩は日進月歩しているので勉強不足の医者はヤブ医者になるしかなく、無知な物書きがてんかんを題材に小説を書き、無知ゆえの差別小説を書き、てんかん協会に無知を指摘され、それを謝罪せずに居直り騒動を起こしたわけだ。筒井の医学無知はタバコ問題でも恥をさらしているので、興味のある人は調べれば良い。

 人種差別も部落差別も非科学を中心とした無知を大前提として成り立つのであり、病気差別も医学無知を前提にしてしか成立しない。私たちはチンパンジーと人の遺伝子は1%しか違わないという科学の時代に生きているが、科学に無知な物書きがわめき散らして言葉狩りだと騒ぐ時代にも生きている。人は全てを知ることはできないから、たまたまあることに無知なのは恥ではない。ただし、物書きがてんかんについて書くときに、何も調べずに書くことなど大恥である。これを理解すれば筒井康隆騒動がいかに愚劣かは説明不要である。そういえば筒井を励ます集会で清水ミチコは「てんかん踊り」を披露したそうだ。馬鹿が踊り馬鹿が笑っていたのだろう。


▼山下洋輔の文字化け日記

http://www.jamrice.co.jp/yosuke/diary/archive/diary-cd0301.htm

清水月ミチ子日。ホストをやっているBSラジオたんぱの番組の公開収録。ゲストは清水ミチコ。1994年の「筒井康隆断筆祭」にも来てくれて、数々の至芸を披露してくれた。その時の歌真似で、ドリカムをやりながら「♪いつも突然の転調~~~」などと、音楽の内容を解説しつつやってしまったのには驚愕。今日もミチコ・コーナーが炸裂して、ユーミン、桃井かおり、三輪明宏、田中真紀子、デビ夫人、サッチー、浅香光代、元ちとせ、などなどが総出演した。一瞬にしてその人が憑依し、その口から、あっと驚く言葉が語られる。超常現象としか言い様がない至福の時間に笑い転げる。



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