林田力の思慮浅薄

林田力の思慮浅薄
2013/10/4(金) 午前 8:36

 林田力という物書きが以下の主張をしている。はたして彼は英語話者にはブラック→黒人と取られることを知っているのであろうか?黒人がもっとも好む呼称が「ブラック」であることを知っているのであろうか?彼は多分マルコムXも知らないのだろう。英語帝国主義にも無頓着だろうし、SPEEDの歌『WHITE LOVE』が、英語話者にどう受け取られるかも無知なのだろう。彼は「腹黒い(心の中に悪巧みや陰謀をもっている。心がねじけている。)」などという言葉をいったい誰が誰に対して使うと思っているのだろう?こんなあほらしい言葉など私にとって使う必要などない。また警察用語のクロ(犯罪容疑者)を権力者思考の二分法にしたがって、自らも権力者気分で使いたいのだろうか?こういうヤカラには白い目で見ることも可能だが、もちろん日本では黒に良い印象を含意している言葉も多い。彼は気づいていないかもしれないが搾取企業を意味するであろうトンデモ和製英語「ブラック」は言うまでもなくもともとは英語である。それを悪意を込めて使えば、日本人は名誉白人に近づいてしまうのだ。たまたま駅側の街角で見かけたが、共産党の宣伝車が「ブラック企業」問題を連呼していた。通行人の中にはたまには黒人もいるのである。・・・知的怠惰のアホに「左翼の教条主義的な偏狭さ」などと非難されても・・・、ね。

▼[CML 026873] ブラック企業と政治的正しさ

http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-October/026810.html

ブラック企業やブラック士業は現代日本の社会問題である。東急ハンズでは心斎橋店員がサービス残業強要やパワハラで過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「東急ハンズがブラック企業大賞2013にノミネート」)。日本社会のブラック企業やブラック士業への問題意識も高まっている。ところが、ここにきてブラック企業やブラック士業という表現は好ましくないとの主張が提示された。ここには日本の左翼市民運動の偏狭さと限界がある。

ブラック企業やブラック士業は対象を批判するための表現である。ブラック企業やブラック士業という言葉にマイナスの価値がある。それはブラックという言葉にマイナスの価値を込めていることになる。それが黒人差別になると批判する。

日本社会にも黒人を蔑視する愚かな感情があることは事実である。しかし、日本語は黒人差別以前に黒にマイナスの価値を付与している。「腹黒い」「白黒つける」などである。それ故にブラック企業やブラック士業は普通の日本語感覚の延長線上にある。

ブラック企業やブラック士業はネット上のスラングとして発生した言葉である。それ故に左翼的なネーミングセンスとギャップがあることは当然である。それをそのまま受け止めることができずに何か言わなければ気が済まないところに日本の左翼の教条主義的な偏狭さが感じられてならない。

左翼教条主義者にとっては世代的なギャップもあり、ブラック企業に潰される若者よりも、差別に苦しむ黒人の方が親近感や具体的イメージを感じられるのだろう。それは左翼運動の市民感覚との断絶を意味する。

このように考えると日本共産党がブラック企業批判を掲げたことは、やはり画期的であった(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「ブラック企業と参議院議員選挙」)。労働者の搾取をブラック企業のような企業の悪辣さに原因を求めるのではなく、資本主義的生産構造から説明するイデオロギーを有し、中小企業経営者を組織化している政党が、ブラック企業批判に注力することは自明ではない。ワタミ渡辺美樹が対立政党から立候補したという事情があるとはいえ、共産党がブラック企業問題を取り上げたことは左翼的偏狭さと比べて大胆なことであった。
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』

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