飛びつきバッタ物書きの度しがたき知的怠惰

飛びつきバッタ物書きの度しがたき知的怠惰
2013/10/4(金) 午前 10:40

 林田力という物書きが、自らの書名に『ブラック企業・ブラック士業』 [Kindle版]に搾取企業などを意味するトンデモ和製英語「ブラック」を使った言い訳で、CMLに「ブラック企業と政治的正しさ」なる意見を発表している。

 その文の思慮浅薄には笑えるが、多分彼は米国の「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動も知らなかったのであろう。ただただ流行語「ブラック」にバッタのように飛びついてしまったのだろう。ところが、どこかで「ブラック」という言葉の使用は黒人差別につながるとかいう文でも読んだのだろう。そこで自己弁護の意見をCMLに載せたのであろう。また赤旗という「ブラック」を多用する新聞もあり、知的怠惰の仲間も増えて喜び安心した。

 彼は気づいていないかもしれないがトンデモ和製英語「ブラック」は言うまでもなくもともとは英語である。「幸せな奴隷」(支配言語である英語に支配されていると気づかない人間)が、喜び勇んでその英語に悪意を込めて使えば、米国の公民権運動前までも、その人間は50年以上も退歩し、日本人は名誉白人に近づいてしまうのだ。私はその恥辱をとうてい我慢できないが、彼には我慢できるのだろう。結論を書けば簡単である――物書きなら、現代の米国において、黒人に一番好まれている呼称は「ブラック」だという事実を当然知っていなければならない。


追記:反英語帝国主義の立場でないと真の反TPPにもなり得ない(注:協定文は難解な法律英語)。何で日本人は自らの恥さらしのために喜んで英語を使うのだろう?

▼CML -- 市民のML
http://list.jca.apc.org/manage/listinfo/cml

▼[CML 026873] ブラック企業と政治的正しさ

http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-October/026810.html
ブラック企業やブラック士業は現代日本の社会問題である。東急ハンズでは心斎橋店員がサービス残業強要やパワハラで過労死し、ブラック企業大賞にノミネートされた(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「東急ハンズがブラック企業大賞2013にノミネート」)。日本社会のブラック企業やブラック士業への問題意識も高まっている。ところが、ここにきてブラック企業やブラック士業という表現は好ましくないとの主張が提示された。ここには日本の左翼市民運動の偏狭さと限界がある。

ブラック企業やブラック士業は対象を批判するための表現である。ブラック企業やブラック士業という言葉にマイナスの価値がある。それはブラックという言葉にマイナスの価値を込めていることになる。それが黒人差別になると批判する。

日本社会にも黒人を蔑視する愚かな感情があることは事実である。しかし、日本語は黒人差別以前に黒にマイナスの価値を付与している。「腹黒い」「白黒つける」などである。それ故にブラック企業やブラック士業は普通の日本語感覚の延長線上にある。

ブラック企業やブラック士業はネット上のスラングとして発生した言葉である。それ故に左翼的なネーミングセンスとギャップがあることは当然である。それをそのまま受け止めることができずに何か言わなければ気が済まないところに日本の左翼の教条主義的な偏狭さが感じられてならない。

左翼教条主義者にとっては世代的なギャップもあり、ブラック企業に潰される若者よりも、差別に苦しむ黒人の方が親近感や具体的イメージを感じられるのだろう。それは左翼運動の市民感覚との断絶を意味する。

このように考えると日本共産党がブラック企業批判を掲げたことは、やはり画期的であった(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「ブラック企業と参議院議員選挙」)。労働者の搾取をブラック企業のような企業の悪辣さに原因を求めるのではなく、資本主義的生産構造から説明するイデオロギーを有し、中小企業経営者を組織化している政党が、ブラック企業批判に注力することは自明ではない。ワタミ渡辺美樹が対立政党から立候補したという事情があるとはいえ、共産党がブラック企業問題を取り上げたことは左翼的偏狭さと比べて大胆なことであった。
--

▼ネグロイド
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

アメリカ合衆国は1995年に、人種・民族の自称についての国勢調査を行っている。これは、彼ら自身を白人、黒人、ヒスパニック、インディアン、アラスカ先住民(インディアン、エスキモー、アレウト)であると特定した人々、あるいは混血に対して、それぞれの人種・民族グループの呼称で、定まった呼び名を好まない人や、特に選ぶものがなかった人も含めて、好きな呼称はどれか選んでもらったものである。黒人の場合は、以下の通りであった。混血も含め、単純に「アフリカ系」でない者も含まれて、一番好まれている呼称は「ブラック(黒人)」だった[17]。

1.「黒人(Black)」                44.15%
2.「アフリカ系アメリカ人(African American)」 28.07%
3.「アフロ=アメリカン(Afro-American)」    12.12%
4.「ニグロ(Negro)」               3.28%
5.「その他の呼称」                 2.19%
6.「色つき(Colored)」               1.09%
7.「無回答」                    9.11%

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

檜原転石

Author:檜原転石
FC2ブログへようこそ!

世の中は無名の一人でも変えられる

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR