もうひとつの命名の大間違い――「緑茶会」

▼もうひとつの命名の大間違い――「緑茶会」
2013/12/27(金) 午前 11:47

 判事が誤判を犯すのは裁判官が検察官とお仲間になっているからという指摘もよくある。この文脈からみれば、労働問題専門の弁護士たちがもしトンデモ和製英語「ブラック」を使っていれば、お仲間の弁護士もトンデモ和製英語「ブラック」の使用についても批判を控えるという推論がなりたつ。CMLでも人種問題についての本を出している前田先生は及び腰だし大山弁護士も同様である。また弁護士は警察関係者との接触もあり、警察用語の容疑者→「黒」をよく聞く立場でもあり、トンデモ和製英語「ブラック」についてもすんなり受け容れたのかもしれない。まあいずれにしてもお仲間意識とは怖いもので、メダカ社会が顕著な日本では表現の自由はかなり制約されるのだろう。私のようにいつも1人で気ままにやる人間には、発言にも一切のブレーキはかからないから、彼女ら彼らの心情を推察するのが難しい。

 そういうわけで労働問題の弁護士が、トンデモ和製英語「ブラック」にからんで「ブラック企業」を以下のように定義した――「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」、そして大量に若者を雇用し過重労働や違法労働で使い潰す成長企業などを「ブラック企業」として例示したようだ。

 もちろん搾取企業と命名すればほとんどすべてが理解できるのだが、弁護士たちはネットで発生した馬鹿者言葉に媚びて、そのまま採用してしまったようである。

 時は過ぎ・・・、以前私が取り上げた「TPP白い条約」「ホワイト企業」という呼称の危惧も林田力が「ホワイト都政」「ホワイト企業」と堂々と書くようにもなり、時代は馬鹿に収縮して密度を急速度であげています。彼もまた周りの発言を窺いながら、叩かれないよう投稿時期を調節しているようです。もっとも彼は皆が使っているから使っているわけで、皆が使わなくなっても使えるという勇気はないでしょう。

 さて前置きが長くなったが、「緑茶会」である。しかしまあ何という名前をつけてしまったのか?私には理解不能である。「ブラック企業」という命名も無知が原因だが、ただし言い訳はできる。「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動は50年前の米国の運動だからである。だが米国の「ティーパーティー」とは今現在の米国の草の根右翼運動である。それを知っている人なら、「緑茶会」と聞いただけで尻込みするだろう。ちなみに呼びかけ人は以下である――安部芳裕・雨宮処凛・上原公子・宇都宮健児・鎌仲ひとみ・河合弘之・神田香織・木村結・田中優・羽仁カンタ・星川淳・村上達也・安冨歩。誰が発案して、なんでそうなったのか、異論はでなかったのか、知りたいものだ。これについては、「緑茶会」の細部についても澤藤統一郎が批判しているので、以下の引用しておく。もっとも彼もトンデモ和製英語「ブラック」を使っているのではあるが・・・(例えば【・・・最も献身的で、最も有能な選挙運動参加者を恣意的に切って捨てたということは、世にブラック企業があり、ブラック官庁もあるが、ここには「ブラック選対」があったということなのです。】(宇都宮健児君、立候補はおやめなさいーその3)。


▼ティーパーティ運動と極右武装集団や人種差別団体のつながり
http://democracynow.jp/video/20101020-2 
中間選挙の2週間前、NAACP(黒人地位向上協会)が保守派の市民運動ティーパーティに関する報告書「ティーパーティ・ナショナリズム」を発表し、全国各地の人種的な憎悪にもとづく団体とのかかわりを指摘しました。ティーパーティ運動の主張は「小さな政府」の実現であり、財政赤字の削減と減税が一番の目標のはずです。でも、実際に彼らが関心を注ぐのは人種や移民といった社会問題です。ティーパーティの集会には、排外主義や人種偏見に満ちたスローガンが目立ち、白人至上主義グループのオルガナイザーたちが跋扈し、新人勧誘にいそしんでいるといわれます。
今回の報告書は、この運動の最も活発な6つの全国組織を分析し、同派の末端と白人至上主義や移民排斥の団体、さらには極右民兵集団との関係を明らかにしています。分析対象となったのは、「ティーパーティ・エクスプレス」、「1776ティーパーティ」(国境自警団ミニットマンの後継団体)「フリーダムワークス」(メディア露出の多いワシントンDCの小団体)「ティーパーティ・ネイション」(テネシー)「抵抗ネット・ティーパーティ」、「ティーパーティ・パトリオット」(最大の全国組織)の6団体です。
報告者の1人レオナード・ゼスキンは、6団体のうち5団体までが、「オバマは生まれつきの米国人ではない」と主張するような人々を理事会に抱えていることに驚いたと言います。(中野)

▼ホワイトパワーUSA 増殖する右翼民兵組織
http://democracynow.jp/video/20100111-1

▼サラ・ペイリンの宗教観と政治
http://democracynow.jp/video/20080909-2
 
▼緑茶会(脱原発政治連盟)
http://ryokuchakai.com/

▼「「TPP白い条約」、「ホワイト企業」ってなりますが・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38232144.html

『TPP黒い条約 』(集英社新書)、「ブラック企業」とか、あり得ない命名だと思うのですが、バナナ人日本人って馬鹿なのでしょうね。白黒逆転すると「TPP白い条約」、「ホワイト企業」ってなりますが、冗談はヨシコサンですね。搾取企業、詐欺条約とよぶべきものを、いったい何を言っているんだか。

▼お疲れさん(笑)・・・搾取企業をわざわざ定義して「ブラック企業」とよぶ愚劣
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38341897.html

 映画『フィラデルフィア』を見ていたら、「弁護士を1000人まとめて海に沈めるとどうなる?――世の中、良くなる」という笑い話が出てきた。現在の米国の悪徳企業弁護士の跋扈を見ていれば、とても笑えない話である。TPP問題もある意味悪徳企業弁護士の跋扈の問題を含んでいて、日本低国のゴロツキ弁護士橋下徹の存在もそういう時流の典型例なのだろう。

 ・・・

 で、弁護士つながりで・・・


 私は「ブラック企業」という言葉の言葉狩りをすすめているが、以下の記事での弁護団によると、その定義は以下である――「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」。搾取企業と命名すれば、誰でもすぐ分かるのに、まことにご苦労なことだ。ある掲示板で「搾取企業」という言葉の採用を提案したら、全ての企業は搾取企業とかいう馬鹿も出てきた。もちろん剰余価値をむしり取るのが資本主義だから、広義に解釈すればそう表現しても矛盾もしないが、じゃあ私が勤めている会社は搾取企業と呼ぶとすると、労働法をおおむね守っているし、内部留保をため込んでいるわけでもない中小企業もどき、そう企業実体とかけはなれてあまりに的外れになる。

 というわけで労働法を無視する違法会社にも程度があるから低度の違法、中度の違法、強度の違法とかの違いはあるだろう。よって「強度搾取企業」という命名で個別の企業問題を的確に表現もできるだろう。

 「ネットは馬鹿と暇人の道具」と揶揄されることもあるが、「ブラック企業」なる言葉がネットから発生したと聞けば、そういう揶揄もそう的外れでもないのだろう。

 どんな愚劣な言葉でも採用され多くの人が使い始めれば定着してしまうが、日本低国での「ブラック企業」なる言葉の定着は、例えばの話、労働者の国際規模での集会の「万国の労働者、団結せよ!」との理念とは全く両立しえないものになるだろう。黄色いバナナ人が発明した言葉が「ブラック企業」で、「ホワイト・ラブ」という歌も流行りましたよでは、泣くに泣けない話である。

▼ブラック企業:被害対策弁護団結成 若手中心に50人参加
毎日新聞 2013年07月31日 19時28分(最終更新 07月31日 19時34分)
http://mainichi.jp/select/news/20130801k0000m040048000c.html

 長時間労働を強いるなど労働法令を無視した対応をする「ブラック企業」を巡る問題で、若手を中心とした弁護士が31日、「ブラック企業被害対策弁護団」を結成した。弁護団には北海道から長崎県まで50人を超える弁護士が参加。東京都内で記者会見した代表の佐々木亮弁護士は「ひどい働き方をさせられても声を上げられずにいる被害者を救済し、社会問題として取り組みたい」と話した。

 弁護団はブラック企業を「違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらす企業」と定義し、大量に若者を雇用し過重労働や違法労働で使い潰す成長企業などを例示した。

 会見には若者からブラック企業について相談を受けているNPO「POSSE」の今野晴貴代表も同席し「相談を受けて企業と交渉しているが、悪質な企業が多くまともな交渉にならない。問題解決には弁護士と連携するしかない」と述べた。コンサルティング会社で就職の内定を取り、インターンとして働いた大学生は「毎日12時間以上働かされ、パワハラと暴力を受けた。『辞める』と言うと『スクール代として26万円払え』と請求された。泣き寝入りはしたくない」と訴えた。

 弁護団の問い合わせは代々木総合法律事務所・戸舘圭之弁護士(03・3379・5211)。【東海林智】




▼澤藤統一郎の憲法日記
出がらし「緑茶会」には問題山積
http://article9.jp/wordpress/?p=223
「緑茶会」とは、誰が考えても「和製ティーパーティー」。てっきり草の根右翼の運動だと思ったら、反原発運動なのだそうだ。ネーミングとして、センスの悪さはこのうえない。いまどき右翼ならざる市民運動が、自らを「茶会」などと名付けようとすることが信じがたい。「ティーパーティー」という語彙がどのような社会的響きをもっているか、知らないはずはなかろうに‥。しかも、問題はネーミングだけではない。

アメリカ合衆国でここ3~4年の間に、オバマ政権のリベラル政策に対抗して、小さな政府を要求する草の根市民運動として一大旋風をひきおこしたのが「ティーパーティー」。保守派ポピュリズム、医療保険制度など福祉カット要求、同性婚反対、宗教保守派、進化論拒否、中絶反対、銃規制反対、などという保守的連想が次々と。無知で厚顔なペイリン・アラスカ州元知事のあの顔とともに‥。「緑茶会」が、「テイーパーテイー」の非理性で傲岸な保守の印象を消し去るには100万言を費やしても無理だろう。

さて、この「緑茶会」なる新たな組織は、「反原発」シングルイシューで7月の参議院議員選挙を闘おうということのようだ。会が応援する候補者を選んで反原発票の統一をはかるという。具体的には、反原発支持者の名簿を調製して候補者に渡し、カンパを募って応援候補者に配分する政治運動をするという。そして、既に第一次推薦候補者の名簿を発表している。なんとも乱暴な、「共闘」の作り方。この呼びかけ人たちの思い上がりも甚だしい。

そもそもこの会は、誰がどのように呼び掛けて結成されたのか。候補者選定の論議には誰がどのような資格において参加し、どのような議論を経て決定に至ったのか。その過程の公開性はどう保障されるのか。集まったカンパをどのような基準で配分するのか。その会計に実質において責任を持つのは誰なのか。監査はどうするのか。事務費用をどう調達するのか。収支報告の透明性はリアルタイムで確保されるのか。政党助成金をもらっている政党の候補者にも金を出そうというのか。カンパの使途はどう決めるのか、カンパの提供先からはどのように使途の報告を受けるのか、あまった金はどうするのか‥。皆目不透明のままである。

呼びかけ人の中には、つい最近こうした政治運動に関わったメンバーも名を連ねているが、その金集めや使途の透明性の確保を全うできたのだろうか。後始末には苦労していないのだろうか。市民運動には普通の社会生活とは違ったルールがあるとでもいうのだろうか。到底黙過し得ない。

東京新聞の報道では、「今回は、民主、みんな、生活、共産、みどり、社民の各党などから比例区で24人、選挙区で16人を勝手連的に支援することを決めた」という。さらに、「昨年の衆院選で脱原発候補が乱立し、脱原発票を結集できなかった反省を踏まえ、各党に候補者の一本化も呼び掛ける」という。

反原発・脱原発は私も大賛成だ。しかし、選挙となれば問題は単純ではない。「原発・シングルイシュー」での市民運動の共闘は可能でも、はたして選挙共闘が可能だろうか。「憲法問題」「平和・外交」「経済政策」「生活と福祉」「教育」等々すべてを考慮しなくては有権者の投票行動は決められない。「オスプレイ」もあり、「TPP」問題もある。「緑茶会」がシングルイシューで選んだ応援対象の候補者が、憲法問題や教育問題その他で信頼に足りる議員となる保証は全くない。

みんなの党所属候補4人の推薦がこの運動の性格をよく表している。みんなの党は強固な改憲志向政党ではないか。天皇の元首化や、憲法に「日の丸・君が代」を書き込むことを明言している右派勢力の一員ではないか。96条改憲の主要勢力の一員でもある。急進的な新自由主義政党として、TPPの積極推進派としても知られる。維新とともに右からの保守補完勢力であって、うっかり原発問題だけで支援すると、とんでもないことになる。

6年前川田龍平は市民運動票の支持を得て参議院議員となった。そして、その選挙民の支持を裏切って、みんなの党に入党して憲法改悪勢力の一員となった。このような節操に欠ける政治家を緑茶会はまた推そうというのだ。呆れた話しではないか。

反原発シングルイシュー選挙とは、推された議員の当選が、憲法改正、防衛費増強、ナショナリズム教育などとなって跳ね返ってくことを覚悟するということなのだ。緑茶会の呼び掛け人として東京都知事選に関係した者の名が見える。この人たちはあのときの「4本の柱」のうち、「反原発」以外の「憲法」や「反貧困」「教育」の3本の柱は下ろしてしまったのだろうか。あるいは、3本の柱の重さは、その程度のものだったというのだろうか。

「各党に候補者の一本化も呼び掛ける」は、軽々になすべきことではなく、またできることでもない。候補者調整とは、ある政党や候補者に立候補断念を迫ることである。その政党支持者の選択権を奪うことでもある。勝手連的に誰かを応援することとは質の異なる働きかけなのだ。緑茶会に、その自覚があるだろうか。

そのような働きかけをなしうるには、まず大義が必要だ。私は、「改憲阻止シングルイシュー」ならともかく、「反原発シングルイシュー」を大義として、他のイシューを捨ててもこのテーマで大同団結すべきというのは無理があろうと結論せざるを得ない。

「共闘」には、大義だけでなく人を説得する論理が必要だが、「緑茶会」にはそのような説得力も、説得すべく論理を構成しようとの熱意も感じられない。

さらに、「共闘」には、党派を超えたすべての関係者に信頼され一目置かれる、ある種の民主的な権威が必要である。しかし、「緑茶会」の呼び掛け人には、ことをなすにふさわしい信頼に足りる人物が皆無である。信頼も権威も実績もない。

当たり前のことだが、候補者選びは有権者が自分自身ですることだ。誰かにお任せしてはいけない。緑茶会呼び掛け人の肩書などなんの当てにもならない。参院選候補者の政見も人間性も実績も、可能な限り自分の目で見極めなければならない。どの政党や候補者が、信頼に足りる政策と運動の実績があるかを自分の目で確認して選択すべきであって、「緑茶会」が正しい選択をしてくれる保証はない。

大事な金だ。カンパをするなら、自分の眼鏡に適った候補者や政党に直接することだ。「緑茶会」へのカンパは、自分の支持政党とは敵対する候補者に渡りかねない。みんなの党や川田龍平にいくような間接ルートのカンパは、やめた方が良い。

候補者や運動資金の寄付先の選任を、「緑茶会」などに全権委任することはやめよう。それこそ「お任せ民主々義」である。ネーミングに「ティーパーティー」を選ぶセンスの人たちが選んだ参議院候補者を信頼して、資金応援などできようはずもない。大切な一票とカンパだ。よくよく考えるべきである。

最後に緑茶会の呼びかけ人に要望を申しあげたい。なによりも、人の金を集め、人の金を預かる責任の重みを十分に認識して、透明性を確保していただきたい。不透明な経過で、不透明な候補者選びをするような軽率は慎んでいただきたい。そして、念のために申し添えるが、「脱原発有権者名簿」の調製に既存の各種名簿を流用するようなことは絶対にあってはならない。それは、単なる不当な行為にとどまらず、場合によっては違法行為となりうるのだから。
(4月30日)

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