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「麻薬戦争」は人種差別政策を推進し刑務所産業を潤す

 トンデモ和製英語「ブラック」が氾濫している日本、米国の新たな人種差別政策(「麻薬戦争」)で公民権運動前のレベルまで後退する多くの黒人。

 警察が恣意的に黒人を狙い撃ちすれば、当然監獄には黒人が増える。これは特定秘密保護法が成立し、警察国家目前の日本も同様。狙い撃ちされるのは権力に批判的な勢力。もちろん公安警察にとってはほとんどすべての国民が監視対象(いわゆる警察用語で「黒」の範疇に属する)だが、共産党員あるいはその支持者なら今でも監視対象である。それにもかかわらず赤旗がトンデモ和製英語「ブラック」を多用していて、ブラックに悪を含意している図は滑稽でさえある。警察に見張られている側が警察思考と一緒の「ブラック」を使うとは、言葉の戦いの分野で最初から完敗である。もちろんトンデモ和製英語「ブラック」は差別語としても機能しているわけで、これでは日本の労働運動ははじめから負けが予定されている運動である。 


▼[CML 028556] Re: 「ブラック企業」
http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-December/028533.html

檜原転石です。

朴エルエーさん、こんちは。



> 「ブラック」という言葉を使用しての指摘、確かに最初にこの言葉を知った時、なぜ?という
> のはありました。しかし
>
> 「未だに刑務所に多くの黒人を閉じこめている米国、人種差別の国の英語がブラックに多くの悪を含意
> させることはふつうのことですよ。」
>
> 「未だに刑務所に多くの黒人を閉じ込めている米国」とは一体何の話?
> 裁判で有罪判決を受けていない黒人が刑務所に閉じ込められているという事?
> L.A.に住んでるけどそんな話、ニュースも聞いてないぞっ!
> 何なんでしょ、これ?


 言葉足らずですが、いわゆる麻薬戦争は人種差別政策であり、黒人が狙い撃ちされて、麻薬所持率は同じなのに、なぜか収監されているのは黒人ばかりという状況を言いたかっただけです。

こんなことはNHKBSドキュメンタリーでも放映されましたし、デモクラシー・ナウでもアンジェラ・デイヴィスの本でも取り上げられています。

▼監獄の時代の後に来る、監獄のない将来の社会にむけて
あばかれたアメリカの産獄複合体の現実は、日本も無関係ではない

書評:アンジェラ・デイヴィス、上杉忍訳『監獄ビジネス グローバリズムと産獄複合体』

2009年7月
前 田 年 昭


http://www.linelabo.com/angela_y_davis.htm


▼アンジェラ・デイヴィス『監獄ビジネス グローバリズムと産獄複合体』上杉忍・訳、2008年

頁101――

司法省統計局によれば、2002年、アフリカ系アメリカ人の収監者は全体として郡、州、連邦の収監者の最大部分を占めている。黒人収監者は80万3400人で全白人収監者より11万8600人も多い。もしラティーノを含めるとさらにこれに有色人28万3000人を加える必要がある。
 黒人収監者の比率が上昇し続け、収監人口の人種比は、南部の囚人貸出制度や郡のチェイン・ギャング制度の時代の比率に近づきつつある。原材料としての人間を労働の担い手として利用するか、産獄複合体と直結している株式会社が提供した商品の消費の担い手として利用するかにかかわりなく、黒い肉体は「自由世界」では重要ではないが、監獄世界では主要な利潤の源泉だと考えられていることははっきりしている。


[訳者解説]

頁142――


この収監人口は、黒人をはじめとする有色人種男性に著しく集中し、合計すると人口の30%以下を占めるにすぎない黒人及びラティーノ集団が、収監者の70%近くを占めている。20代の黒人男性の10人に1人以上が収監され、黒人男性の3人に1人は生涯に一度は監獄に収監される計算だという。 
▼アメリカ合衆国における産獄複合体
(Prison Industrial Complex)の歴史的起源
―??南部の囚人貸出制・チェインギャング制のメカニズム―??
上杉忍

http://hokuga.hgu.jp/dspace/bitstream/123456789/1830/1/UESUGI.pdf


▼“アメリカン・ゲットー”
麻薬戦争と差別の連鎖 前編(再)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/130722.html
▼“アメリカン・ゲットー”
麻薬戦争と差別の連鎖 後編(再)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/130723.html
 以下、番組にもでていたミシェル・アレクサンダー(The New Jim Crow: Mass
Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人差別:大量投獄に見る隠された人種差別』)の著者)が出ているデモクラシー・ナウの動画(英語)

▼「私が住む家」:新ドキュメンタリーが米国麻薬戦争の経済的、道徳的失敗を検証
http://democracynow.jp/dailynews/12/01/31/3



1月28日、サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でThe House I Live In(『私が住む家』)が最高賞である審査員大賞を受賞しました。同映画は、米国が過去40年間に麻薬関連の逮捕に1兆ドル以上を使ったにもかかわらず、麻薬はより安く、より純度が高く、かつてないほどに手に入れ易くなったことに疑問を呈してします。同映画は、いわゆる“麻薬戦争”の道徳的、実際的失敗だけでなく経済的失敗も検証し、薬物乱用を“戦争”としてではなく、公衆衛生の問題として取り組むよう米国に求めています。我々に必要なのは「麻薬を刑事司法問題でなく、公衆衛生問題として理解する、米国での全く新しい対話です」と、同映画の監督ユージーン・ジャレキは言います。「それは、現体制が“我々は間違っていた”と言わなければならないということです」。同映画の中でも取り上げられていますが、息子が麻薬中毒に陥いる中、ジャレキが成長するのを助けたナニー・ジェターからも話を聞きます。同映画の中から、The New Jim Crow(『新しい黒人差別』)の著者ミシェル・アレクサンダー、カナダ
人医師でベストセラー作家ガボール・マテ、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」の製作者デビッド・サイモンを取り上げた部分の抜粋を放送します。

▼ミシェル・アレクサンダー: 「ジマーマンの考え方」は貧困、服役、殺人歴のある若い黒人の命を脅かす
http://democracynow.jp/dailynews/13/07/17/2
「トレイボンに正義を」の抗議デモは、今週末100都市以上で行われる予定です。活動家らは連邦政府によるジョージ・ジマーマンの告訴とフロリダ州とその他多くの州で施行されている「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法の撤回を求めています。本日はオハイオ州立大学の法学部教授でベストセラーのThe New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of
Colorblindness(『新たな黒人差別:大量投獄に見る隠された人種差別』)の著者、ミシェル・アレクサンダーに話をききます。アレクサンダーは、マーティンの死を引き起こし、犯人が無罪になった偏見は米社会と米国の刑事司法制度そのものに深く根付いていると言います。「黒人の男性や少年を絶え間ない問題だとしていたジマーマンの思考は、米国の刑事司法制度、学校、そして政治をむしばみ、それがこのような悲惨な結果を生み、世界でも類を見ない刑務所制度を生み出し、犯罪者や重罪犯罪者の烙印を押されたことのある何百万人もの国民から基本的な公民権と人権を剥ぎ取る結果となっているのです。この考え方こそが、人種と階級で人を決めつけ、その人たちには最小限の配慮と懸念さえも与える価値がなく、残酷に取り扱われても無罪放免になる、という風習を生み出しているのです」

▼ランダル・ロビンソン 「記憶」の力を語る
http://democracynow.jp/video/20120113-2

▼新たな黒人隔離:カラーブラインド時代の大量投獄
http://democracynow.jp/video/20120113-3


▼第53号(2012.6.28)
隠された人種差別(2012.1.13放送)
翻訳:川上奈緒子 字幕動画(1) 字幕動画(2)
http://democracynow.jp/newsletter/list#53


人種差別が無くなったはずの米国。2人の活動家兼著述家、ランダル・ロビンソンとミシェル・アレグザンダーが、黒人のアメリカを語ります。「トランスアフリカ・フォーラム」の創設者として、カリブや中南米も含めたアフリカ系ディアスポラ社会ならびに米国のアフリカ政策の研究に力をいれてきたランダル・ロビンソンは、新作小説Makeda(『マケダ』)を軸に奴隷として集団的記憶を根絶された黒人の体験をもとに記憶の力を語ります。一方、The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of
Colorblindness(『新たな黒人隔離:カラーブラインド時代の大量投獄』)が大きな話題を呼んだミシェル・アレグザンダーは、麻薬撲滅を錦の御旗にした1980年代後半以降の麻薬戦争に潜む人種差別に目を付けます。貧困地区の黒人を狙いうちにし大量に刑務所に送り込む。そして、不公平な量刑で違反者を重罪犯にし、出所後も投票権の剥奪などさまざまな制限でしばる─公民権運動を担った人々が命をかけてまで獲得した平等な「市民」としての黒人やマイノリティの地位が、こうしてなしくずしに損なわれていると、アレグザンダーは主張します。ゲスト二人に共通する試み、それは見えないところで制度が仕掛けている「支配」のからくりを探り当て感じられるものにすること。そしてそれを、自らを解放する力にしていくことです。(大竹秀子)

*ランダル・ロビンソン(Randall Robinson) 「トランスアフリカ・フォーラム(TransAfrica
Forum)」の創設者で元代表。カリブや中南米も含めたアフリカ系ディアスポラ社会ならびに米国のアフリカ政策の研究に力をいれ、南アフリカのアパルトヘイトに 対する反対運動の急先鋒として活躍した。主書にハイチの歴史を扱った An Unbroken Agony: Haiti, From Revolution to theKidnapping of a President (『終わらない試練 ハイチ 革命から大統領拉致まで』)他。最近著は、小説 Makeda(『マケダ』)。**ミシェル・アレグザンダー(Michelle Alexander)公民権擁護弁護士。話題作TheNew Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人隔離:カラーブラインド時代の大量投獄』)の著者。オハイオ州立大学のモリッツカレッジとキルワン人種民族研究所の両方に籍を置く。 

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