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英語馬鹿は白人英語にキス(接吻)をする

 「英語馬鹿」シリーズ第2弾である。ちなみに第1弾は、「英語馬鹿はなぜ「黒→ブラック」と単純なのだろうか? 」である。書庫「英語帝国主義」に入っている。

 まず手始めに津田幸男『英語支配とは何か――私の国際言語政策論』(明石書店、2003年)を引用して、白人英語の“black”の意味を確認する。【・・・「よごれた、きたない」(第4項目)、「まっ暗の、やみの」(第5項目)、「陰気な」(第6項目)、「不吉な、険悪な」(第7項目)、「故意の、たくらんだ」(第6項目)、「腹黒い、よこしまな」(第9項目)、「荒廃地の」(第10項目)、「非難されるべき、不名誉な」(第11項目)、そして「不正な、やみ値の」(第15項目)の、合計9項目にわたり、‘black’がいかに、マイナスのレッテルとして使われているかがよくわかる。このように‘white’がおおむね「善と公正」を指し示すために使われ、‘black’が、「悪と不正と汚れ」を示すために使われていることと、‘white’が白人を指し、‘black’が黒人をさすということばの使われ方は、任意のものではなく、作為的なものであろう。】

 これを見れば、今日本で氾濫するトンデモ和製英語「ブラック」が、限りなく白人英語の“black”に近づいていることが分かるだろう。なにしろ、危ない・搾取・無法・不法・悪徳・ヤバイ・ゴロツキ・トンデモなどの言葉の代用に「ブラック」を使っているのだから、あらゆる悪を含意してトンデモ和製英語「ブラック」は流通しているわけだ。

 よって英語馬鹿は、馬鹿ゆえに「ブラック」を採用したが、結果的には白人英語の差別・偏見すべてに追いつき、容認して、白人英語から見れば英語利口になったとも言えるわけだ。ただし今は、米国の公民権運動から50年近く経過しているし、米国の人種・民族の自称についての国勢調査(1995年)では、黒人に一番好まれている呼称は「ブラック(黒人)」(44.15%)という事実もある。ちなみに「アフリカ 系アメリカ人(African American)」 28.07%、「アフロ=アメリカン(Afro-American)」12.12%である。

 トンデモ和製英語「ブラック」の氾濫にはいくつかの原因が入り交じっている。一つ目は日本人がやたらと英語を使いたがる英語帝国主義問題、二つ目はそれにもかかわらず滅茶苦茶な英語を使ってしまう英語馬鹿問題、それと密接に関連する米国の黒人運動に対する度しがたき無知などの歴史健忘症、、三つ目は差別語は“人間の進歩とともに日々発見される”ということへの無知、よって“言葉狩り”は良いことであるということへの無理解などである。「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動から半世紀もたっての日本でのトンデモ和製英語「ブラック」の暴走は、人間の進歩の逆流だが、その使い手の多くが労働権侵害を憂える「良識派」だということで、事態の深刻さがさらに際だっている。「井の中の蛙大海を知らず」の典型で、日本の知性の総体があまりに低い程度にあるということでもある。これは叉、「日本人のほとんどが馬鹿な右翼である」現実を証明する一つの事象でもある。

 白人英語では「ブラックアイblack eye」が面汚し・不名誉の意味があることを知っていて、それでも「黒い目」の日本人が「ブラック」にあらゆる悪を含意して使うとは、墓穴を掘るとか天に唾する行為なのだが、「幸せな奴隷」(支配言語である英語に支配されていると気づかない人間)だから、そんなことは無頓着である。そういえばあのマルコムXだって子ども時代には「アンクル・トム」(白人に媚を売る黒人、卑屈で白人に従順な黒人)をやっていた。もちろん子どもが白人に逆らえば(注:もちろん大人でも、逆らわなくてもだが・・・、“マルコムXでさえも”を強調するために・・・)「奇妙な果実」(木にぶら下がる黒人の死体)にされた時代のことである。

 歌手SPEEDの『White Love』が流行ってから数年後に(2000年頃?)、仕事の同僚にSPEEDの今井絵理子のファンがいたから、「ピーター・バラカン(?)が、朝日新聞で、あの曲名、真っ先に連想するのが「白人の愛」とか書いていたから、英会話教室の米国人に聞いてみたら?」と質問したことがあった。その答えは聞けずじまいだったが、要するにデタラメ英語が日本の音楽界では長いこと席巻していて、その余波が現在、労働権侵害と戦う「良識派」まで波及して、トンデモ和製英語「ブラック」がメディア(ミーディア)で暴走中という有様なのである。あの時、ちゃんとした対応がなされていれば(注:どんな対応が最善であったかは難しい問題だし、有効策はなかった可能性もある。)、今の体たらくはなかったかもしれない。「所詮、あれは音楽界のこと」で済ませては駄目だったわけだ。

 日本人には、アパルトヘイト国家南アフリカが隆盛の頃、「名誉白人」扱いされて喜んでいた痛ましい過去もあるのだが、反省もせずに、トンデモ和製英語「ブラック」を多用して、遅れた偏見と差別にまみれた白人英語に今もキス(接吻)をして、またもや名誉白人化を目指しているのである。

★black
音節black 発音記号/blˈæk/音声を聞く
http://ejje.weblio.jp/content/black

【形容詞】
(black・er; black・est)
1
a
黒い,黒色の (⇔white).

用例 (as) black as coal [ebony, ink, soot] 真っ黒で.

b
〈空・深い水など〉黒ずんだ,暗黒の.

用例 a black night 暗黒の夜.

c
(比較なし)〈コーヒーが〉クリーム[ミルク]抜きの.

用例 black coffee ブラックコーヒー.
drink one's coffee black コーヒーをブラックで飲む.

d
黒衣の.

用例 the black knight 黒装束の騎士.
⇒Black Friar.

2
(比較なし)皮膚の黒い,黒人の 《★【解説】 1960 年代後半に米国で Black is beautiful. (黒は美しい)の運動が起こり,Negro に代わり black が使われるようになり,現在では新聞・雑誌などでは black のほうが好まれる》.

用例 a black man 黒人男性.
the black vote 黒人票.

3
〈手・布など〉(真っ黒に)よごれた.

4
a
光明のない,暗澹(あんたん)とした.

用例 black despair 暗い絶望.

b
【限定用法の形容詞】 不吉な.

用例 a black augury 凶兆.

5
むっとした,険悪な.

用例 black in the face (激怒・努力などで)顔が紫色になって, 血相を変えて.
He gave me a black look. 彼はむっとして私を見た.

6
【限定用法の形容詞】 腹黒い,凶悪な.

用例 a black heart 陰険な心.
black ingratitude よくよくの恩知らず.
a black lie たちの悪いうそ.

7
【限定用法の形容詞】 〈ユーモアなど〉悲劇的なことをコミックに表現する.

用例 ⇒black comedy, black humor.

8
《主に英国で用いられる》 (労働争議で)組合によってボイコットされた.

9
【会計】 黒字の.

用例 a black balance sheet 黒字貸借対照表.


▼black eye
アクセントbláck éye
http://ejje.weblio.jp/content/black+eye
【名詞】
1
【可算名詞】 黒目.

2
[a black eye] (打たれてできた)目の周りの黒あざ.
用例 give a person a black eye 人の目を殴って黒あざを作る.

3
[通例 a black eye] 《口語》 恥,不名誉.

※引用者注:「目の周りの黒あざ」故に不名誉なのか、「黒目」ゆえに不名誉なのかは定かではないが・・・。またあざの色も色々だが・・・。

▼津田幸男『英語支配とは何か――私の国際言語政策論』明石書店、2003年

頁111――

●英語の差別イデオロギー
 言語には差別的機能が備わっており、英語も例外ではない。人間にはもともと、自分や自分の属しているグループには、プラスのレッテルを貼り、他人や他集団――特に敵対していたり、軽蔑、あるいは支配している場合――に対しては、マイナスのレッテルを貼り、差別しようという意識があるようだ。(これは社会学では、「ラベリング」(注15)と呼んでいる)。

・・・

 それでは、‘black’の意味はどうであろうか。再び、前出の『ランダムハウス英和大辞典』を調べてみよう。‘black’の形容詞の部分には15項目が掲げられているが、そのうち、わずかにプラスの意味を含むものは、「全くの、徹底的な」(第14項目)の一つのみで、残りのほとんどは著しく否定的な意味を含むものばかりである。
それらは、「よごれた、きたない」(第4項目)、「まっ暗の、やみの」(第5項目)、「陰気な」(第6項目)、「不吉な、険悪な」(第7項目)、「故意の、たくらんだ」(第6項目)、「腹黒い、よこしまな」(第9項目)、「荒廃地の」(第10項目)、「非難されるべき、不名誉な」(第11項目)、そして「不正な、やみ値の」(第15項目)の、合計9項目にわたり、‘black’がいかに、マイナスのレッテルとして使われているかがよくわかる。このように‘white’がおおむね「善と公正」を指し示すために使われ、‘black’が、「悪と不正と汚れ」を示すために使われていることと、‘white’が白人を指し、‘black’が黒人をさすということばの使われ方は、任意のものではなく、作為的なものであろう。



▼TPP問題・英語帝国主義問題~英語馬鹿はなぜ「黒→ブラック」と単純なのだろうか?
http://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/38494100.html

 まずことば(注:以後、言葉と書いて読みやすくする)について――

 言葉は昔から使われつづけたきたために、当たり前だが、“遅れた人間たちの偏見や差別意識がへばりついている”。よって差別語は人間の進歩とともに日々発見され続けていく。すなわち差別語発見(言葉狩り)はおおむね良いことである。たとえば筒井康隆という医学無知の馬鹿がてんかんへの医学無知をさらけ出して小説を書いたが、批判されて居直り断筆宣言をしたが、ことの本質は彼の医学・医療無知だけの問題である。また彼の医学無知はたばこ擁護発言を見てもらえばすぐ分かる。病気について小説を書く物書きが、最低限の調査もせずにいい加減に書く。その知的怠慢こそが責められるべきなのである。

 「ネットは馬鹿と暇人の道具」と揶揄されているが、例えば搾取企業などを意味するトンデモ和製英語・「ブラック」はそこから生まれたと言われている。まあ馬鹿は米国の公民権運動もマルコムXも「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動も知らないから、暇人としての英語馬鹿は「黒→ブラック」と単純思考をしたのだろう。もちろん米国には「ブラック・エンタープライズ」なる会社があることなど知るよしもない。まあそれはともかく、「ブラック」が現代の米国の黒人が最も好む呼び名であることも当然知らない。そう「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動で黒人の意識は変わっているのである。

 英語馬鹿は例えば「親愛なる我が友→ディア・マイ・フレンド」と書いてしまうかもしれない。日本語としては「我が親愛なる友」より「親愛なる我が友」の方が優秀な書き方だが、英語ではそれが通用しない。よってEvery Little Thing(エヴリ・リトル・シング)の『Dear My Friend』という曲名もその曲のなかの「Best of My Friend」という歌詞もマーク・ピーターセンに不気味と言われる。

 よって「幸せな奴隷」(支配言語である英語に支配されていると気づかない人間)である英語馬鹿が英語帝国にこびて使ったであろう「ブラック」で考えれば、彼ら彼女らは「黒→ブラック」と単純思考したのである。「ブラック」が白人英語では悪い印象の含意が数多く含まれていることなど何も知らない。例えば「黒い目→ブラック・アイ」など書けば英語では「不名誉、面汚し」の意味になるのであるから、日本人にとっては踏んだり蹴ったりの悲惨である。まあ「幸せな奴隷」ならマゾになって耐えるしかない。

 日本語には、「白い目でみる」、「黒い目のうち」とかあるが、英語ではそれが通用しない。かように外国語を学ぶことが難しいのに、TPPでは難解法律英語が駆使される詐欺協定なのである。米韓FTAの日本語に翻訳された文でも私はすぐ理解できなかた。

★アメリカにおけるFTA履行法【『恐怖の契約 米韓FTA』(農文協、2012、頁67)より】
 アメリカ合衆国の法律と合致しないFTAのあらゆる条項または適用は、アメリカ人の誰にも、どのような状況にも無効である。州法律の条項またはその適用が合衆国に提起する手続き以外は、FTAと合致しないという理由で、アメリカ人の誰においても、どのような状況においても無効と宣言できない。  
****

 前半部は分かるが、後半部は私には意味不明。

 TPP問題とは強欲企業が民衆に仕掛ける国境を越えたあからさまな最初の侵略戦争だが、英語帝国主義問題とも連動しているわけだ。まあ日本には楽天とかユニクロとか英語帝国主義万歳というアホ企業が存在するので、英語公用語の「幸せな奴隷」企業は貧乏人を奴隷階級として扱うであろう。

 英語馬鹿の「黒→ブラック」という単純思考は、英語帝国主義に屈服しながら、英語を得意げに使ってみせて、あろうことかブラックに悪の含意をさせてしまい、結局のところ公民権運動前の白人の差別意識に近づくという、名誉白人化という恥に更なる恥の上塗りをしてしまった。  
 搾取企業などを意味するトンデモ和製英語「ブラック」の言葉狩りが成功しないと、私たちは英語帝国主義にもTPPにも屈服することになる。漢語を使わないで日本語を維持した大昔の女・子どもに倣って、私たちはなるべく英語を使わないという心意気で日本語を守り続けるべきである。

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