トンデモ和製英語「ブラック」は労働者の反撃の言葉になりえない

坂井貴司さん、こんちは。

 モノカキの辺見庸が「低脳」とか「キチガイ」を平気で使っていますが、私には使えない言葉です。医学無知のモノカキの筒井康隆がてんかんへの無知をさらして小説を書いたら、非難されて居直って断筆宣言ですが、ことの本質は彼の病気への度しがたき無知なのです。ハンセン病への差別など、その種の無知の典型ですが、筒井康隆を擁護する愚者はそれに気づいていないのでしょう。

 モノカキだけに差別語を使える特権などあるはずもなく、人間の進歩によって差別語が日々発見されて行くのですから、その流れについて行けない遅れたモノカキなど放っておけば良いのです。私がたびたび取り上げる病名の変更――「精神分裂病→統合失調症」は、あらゆる意味で良いことです。差別語・侮蔑語・嘲笑語として「分裂病」とか使う馬鹿はまだいるのでしょうが、いずれ馬鹿も消えて行きます。

>ただ、この言葉が定着「しているかのように」見えましたので使いました。

 言葉は採用されるとすぐに定着することも多いのですが、反面、あっという間に消え去ることもあります。トンデモ和製英語「ブラック」もいずれ消え去る言葉だとの確信があります。無名の市民が片隅で叫んでいても、なかなか目に見える変化などありませんが、「駄目だ!」と言い続けていればいずれ変わります。

 ある言葉を使わないという選択は、昔の女・子どもが漢語を使わなかったという歴史と一緒です。私たちは個人として自己主張すれば良いのです。

 
>もう一つは、やたらと英語を使う日本の風潮に疑問を抱いていたことです。

 『週刊金曜日』は編集委員・本多勝一が反英語帝国主義なのですが、驚くべきことに「ブラック国家ニッポン」の文字が雑誌の表紙を飾りました。それも、私の「「ブラック企業」という言葉」という投稿文を載せた後にそうするのですから、二重の驚きです。
 佐藤優を常連執筆者としながらのイスラエルボイコットの勧めの記事を書くなど、やっている事が滅茶苦茶です。

 レイバーネットも驚きで、レイバーネットテレビでは最初に英会話教室さえあります(笑)。また「ブラック企業」→「イーヴル・コーポレーション」。それなのに、「ブラック」の意味を知らないようなのです。いや白人英語の意味を知っているのですが、「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動も公民権運動もマルコムXも知らないのでしょう。また米国の人種・民族の自称についての国勢調査(1995年)で、黒人の一番好まれている呼称が「ブラック(黒人)」(44.15%)だったという事実も知らないようです。  
 
>まずは「搾取企業」です。ぴったりだと私は思います。
>しかし、「搾取」はマルクスやレーニンの著作ではおなじみですけれど、少>し難しい言葉です。
>「あなたは搾取されている」と私が労働相談で若い人に言った時、「サクシ
> ュってなんですか?」と聞き返された経験があります。

 ネットで誕生したといわれるトンデモ和製英語「ブラック」ですから、若者が「搾取」という言葉を知らないのはおおいにありうることです。しかし“反撃の言葉を獲得”しないと反撃の行動もできないことも事実です。子どもが理不尽に反撃できないのは、体力だけの問題ではなく反撃の言葉が獲得できていないためです。私の中学生時代でもそうだったのです。理不尽な校則に言葉で反撃できたのは20歳過ぎです。
 
 よって問題はトンデモ和製英語「ブラック」で労働者の反撃の言葉となるかなのです。これは、あらゆる意味であり得ません。第一にそれは、おおむね搾取を意味する和製英語ですから、それ自体で馬鹿げています。よってストやデモという労働者にとって味方になる言葉とも違います。また曖昧で意味不明です。だって敵が明白なときに敵の行為をぼやかして定義するなど、初めから逃げ腰です。その曖昧で意味不明な上に、さらに黒白二分法という警察思考(単純思考)を重ねるのも最悪で、曖昧な思考のままで自らが警察思考に近づくという離れ業です。警察に人権侵害される側がぐちゃぐちゃ思考のまま警察思考に近づいたらもう終わりです。まず大前提として警察にとっては全ての労働者は容疑者です(注:公安が共産党シンパのビラ配りを大勢で追いかけているのは一つの証拠。また言い方を変えれば、警察にとってすべての労働者は黒である。)。個別の事例で、容疑者は白か黒かと二分されますが、見込みに合わせて証拠をでっち上げても犯人に仕立て上げる事例も数多くあります。結局は白黒決めるのは警察です。また当然ですが警察がえん罪を心から反省することなどありません。また警察にとっては悪法も法です。よって悪名高い派遣法も奴らにとっては良い法律です。警察思考の労働者は悪法の派遣法そのものに反撃できない可能性もあります。また生活保護叩きの一貫として行われる不正受給での逮捕ですが、これも奴らにとっては良い仕事です。警察思考の白黒二分法になれた労働者は生活保護不正受給逮捕にも反撃できません。よって生活保護叩きに加わるでしょう。警察思考の白黒二分法に従う労働者と殺す側を攻撃する殺される側に立つ労働者とでは大違いなのです。
 そして曖昧で意味不明なまま「ブラック」に悪を含意して使い白人の差別英語に近づき、自らの人種差別意識を醸成します。もちろん自らが米国の黒人の歴史健忘症であることをトンデモ和製英語「ブラック」を使って証明しているわけですから、分かっている人から見れば、ただの馬鹿丸出しというわけです。さらにその言葉は日本限定で、その上に特定の状況でしか使えません。国内の米国企業には多分使えないでしょうし、黒人が経営者にいても社員にいても使えないでしょう。

 私はビラでは「搾取企業」を使います(もちろんゴロツキ企業、悪徳企業、無法企業、トンデモ企業など、ブログでは使うこともある)。もし「搾取企業」で駄目なら、中国語の血汗工場から借用して、「血汗企業」とすると、日本には「血と汗で築いた地位」とかいう言葉遣いをするので、誤解される可能性もあるのですが、まだその方がましでした。

 いずれにせよ、トンデモ和製英語「ブラック」を使わずに、企業の実態に即した言葉を選べばいいと思います。

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