「小出裕章ジャーナル」【地層処分は有効な手段か?】

★20131116 R/F #045「小出裕章ジャーナル」★
2013-11-17 05:01:52 | 小出裕章氏20131116 R/F #045「小出裕章ジャーナル」【地層処分は有効な手段か?】
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/67b414aa44ab5a0e013db86ce84557e8

★20131116 R/F #045「小出裕章ジャーナル」★

地層処分は有効な手段か?
「安全な場所(地層)が日本にはありませんし、
保証できる科学も元々ないのです。
私はそんなものは到底やってはいけないと思います」
~第45回小出裕章ジャーナル

(全文文字おこし)

聞き手:
(2013年)10月28日、経済産業省は原発の使用済み核燃料から出る高レベルな放射性廃棄物を

地中深くに埋める廃棄する、これを地層処分と呼ぶそうなんですが、技術的な信頼性を再評価する

作業部会をスタートさせた、と。まず、この地層処分について小出さんはどのようにお考えですか?

小出さん:
ウランという物質を核分裂させて、今、原子力というものをやろうとしているわけですね。

ウラン自身も放射性物質でして、元々危険なものです。

その危険なものを燃料にして今、原子力をやっているわけですが、ウランを核分裂させてしまいますと、

その途端に、放射能の強さが1億倍に増えてしまうのです。

ですから、超危険物を作ってしまうわけですね。その超危険物を何とか無毒化できないかと、

もちろん初めから思ってきましたし、今でも、その方策を探っているわけですけれども、

無毒化する手段は残念ながら、持っていないのです。

70年近く研究を続けているわけですけれども無毒化はできない。となればどこかに隔離するしかない、

と思いました。

いわゆる、人間、他の生きている生命から隔離しようとしたわけで、様々な方法が提案されてきました。

例えば、宇宙に捨ててこようということが初め考えられましたけれど、ロケットって時々失敗して

落っこってくるので、これは無理だろうということになりました。

それから、深い海の底に埋めてしまえば何とかなるんじゃないかとか、南極で捨ててしまえばいいんじゃないかとか、

様々な方法が提案されたのですけれども、もし失敗した場合には、地球全体あるいは南極が汚れてしまうという

ことになるわけで、地球あるいは南極が、原子炉の恩恵を受けた国だけのものではないということで、

それもすでに国際条約で禁じられてしまいました。

そうなると一体どうやって隔離するのかということになって、もう仕方ない、地面に埋めてしまおうということになって、

地層処分という考え方が現在、これしかないという形で残っている唯一の方策なのです。

聞き手:
小出さんね、小出さんはこの地層処分しかないというお考えですか?

小出さん:
もちろん、そんなことはありません。例えば、日本というこの国では安定な地層なんてないのです。

世界一の地震国でして、世界中で起きる大きな地震の1割2割がこの日本で起きています。

そして、日本で言われている地層処分というのは、300~1000メートルの深い穴を掘ると言っているわけですけれども、

地震というのは深さ何キロメートル、何十キロメートルというところで発生するわけで、それが岩盤を割りながら

地表面まで断層を表すという、そういう現象なのです。

ですから、300メートル、1000メートル深いというようなことを原子力を進めてきた人たちは言うわけですけれども、

決してそんなことはないわけです。おまけに埋め捨てにしたところで、

一体何年間そこにじっとしておいてくれたらいいのかというと、100万年なのです。

聞き手:
100万年!?

小出さん:
例えば、東海地震というのはほぼ100年ごとに襲ってきているということがわかっているわけですけれども、

100万年に東海地震が何回起こるかというと、1万回も起こってしまうわけですね。

それで、なおかつ安全だと言えるような場所が日本にはありませんし、そんなことを保証できる科学は元々ないのです。

私はそんなものは到底やってはいけないと思います。

聞き手:
今すでにある高濃度の放射性物質はどうすればいいですか? 小出さんのお考えを少し教えて下さい。

小出さん:
もちろん、一番望ましいことは、私たちの世代で作ったゴミですので、私たちの世代で無毒化するという責任があると

思っています。何とかそうしたいと思いますけれども、70年間、研究を続けてきてできなかったというのは、

壁が猛烈に厚くて高いということですので、簡単にそれが可能になるとは私には思えません。

そのため、まず成すべきことはこれ以上、毒物を作らないということです。つまり、原子力をやめるということを

決断すべきだと思います。

ただし、そうしたところで、すでにこの日本だけでも広島原爆が撒き散らした放射性物質、

私はセシウム137という放射性物質を尺度にしているのですが、広島原爆の130万発分もの毒物を

すでに作ってしまっているのです。

即刻、原子力をやめなければいけないけれども、すでに作ってしまったそれをどうするのかということに対しては、

私たちは真剣に考えなければいけないと思います。

そして、私は地層処分に反対していますので、じゃあどうするのかとやはり問われてしまうのですね。

はっきり言うと、すいませんが私も答えがわかりません、という答えなのです。

でもそれでは困るので、まずは私たちの黒い目で監視を続けるというのが唯一できることだろうと思っています。

ですから、どこかに少しでもマシな閉じ込め場所というものを地上に作って、そこで長い間、何百年になるのか、

何千年かになってしまうのか、わかりませんけれども、きちっと監視を続けるということが今、

残されている唯一のやり方だろうと思います。

聞き手:
今日のゲストの本橋さんとは前からお知り合いだそうで…。

小出さん:
本橋さんが『ナージャの村』とか『アレクセイと泉』というような、チェルノブイリを取り上げた優れた映画を作って下さって、

その映画の鑑賞会の時に対談をさせていただいたこともありますし、本橋さんがやっているポレポレという映画館が

あるのですけれども、そこにお邪魔したこともあります。

本橋成一さん(ゲスト): 今の話を聞いていて最近、日本がトルコとかね、原発を輸出しようとしているのは

本当に何なんだろうと考えてしまうんですね。

むしろ、原発をなくす技術を日本はうんと訓練して、学んで、そういうのを輸出する方が、本当の3・11の収穫として

世界中に寄与できることだろうと思うんだけれど、それをまた新しい原発を輸出するというのは、小出さんは

どういうふうに思われますか?

聞き手:
もう本橋さんがおっしゃってくれた通りです。ホント、呆れます、この国は。恥ずかしいなあと思います。

聞き手:
本橋さんの映画、それから小出さんのお話を、是非ラジオをお聴きの皆さん、見たり聞いたりしていただいて、

自分の目と耳で確かめて、やはり小出さんが先ほどおっしゃったように、もうこれ以上毒物を増やさない。

私たちの孫、ひ孫ですら、解決できない問題を私たち背負っていくしかないですよね?

小出さん:
残念ながら、孫、ひ孫どころか、何万世代、何十万世代、と背負わなければいけないことを今、私たちはやって

しまっているというわけですね。

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