秘密法案高村薫さん警鐘 「国民がなめられている」

秘密法案高村薫さん警鐘 「国民がなめられている」
2013年12月4日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2013120402000245.html
 国民の「知る権利」を侵害する恐れがあると指摘されている特定秘密保護法案。市民の間で懸念が広がる中、安倍政権は6日の成立を目指し、国会で審議を進めている。作家の高村薫さんに話を聞くと、「民主主義の否定に等しい」と強く警鐘を鳴らした。

 有権者がなめられている。国民から反対の声が高まっているにもかかわらず、政府与党は法案の成立を急いでいる。これが絶対多数を持った政権の実態なのでしょう。法案への抗議活動に対し、「テロ行為とその本質においてあまり変わらない」と書き込んだ自民党の石破茂幹事長のブログからも、政権のおごりを感じます。

 ただ、この国の形を変えるほどの法案にもかかわらず、国民の関心が低すぎるとも思います。想像力を働かせてください。国を左右する大きな出来事について、国から何も知らされない状況になる危険について。国が恣意(しい)的に情報を隠しても、何が恣意的なのかさえ分からない。ある日、いきなり原発事故が起こったり、戦争が起こったり、理由も分からずに逮捕されたりするかもしれない。

 本来、私たち有権者は、いろんな出来事を鑑みながら政治を判断します。でも、何が秘密なのかも分からなくなる法案が成立すれば、判断ができなくなる。それは政治の選択がゆがめられることであり、国民主権が侵害されることです。

 与党の政治家の対応も理解できません。法案は内閣と官僚が秘密を指定すれば、政治家も情報に接することができなくなる内容です。自分で自分の首を絞めかねない法案に唯々諾々と賛成する。まともに考えていないとしか思えません。

 民主党政権では、情報公開を進める法案も議論されていました。秘密保護だけが走り出し、情報公開がたなざらしになっている状況は民主主義の否定に等しいのです。

 世界では原則公開を法律で定めています。主権は国民。いつまでも国民に情報を秘密にしておく権利は政府・与党にありません。

 こんな法案を通すことができたなら、安倍政権は今後、何でもできると考えるのではないでしょうか。私たちにできることは、意思を示すことではないでしょうか。今、私たち国民が試されているのです。(談)



 たかむら・かおる 1953年、大阪市生まれ。国際基督教大卒業後、商社勤務を経て作家に。93年、「マークスの山」で直木賞。他に原発テロを題材にした「神の火」など著書多数。

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