いじめの対抗手段 ~録画・録音の証拠としての力は抜群~

 今の日本は・・・といえば、、王(天皇)をあざ笑う芸が共謀罪で取り締まられる世の中とほぼ重なる社会である。天皇アキヒトの退位問題でも新聞などに反天皇の意見が載ることはない。この中で、英国で王などへの侮辱を取り締まるために生まれた共謀罪が日本でも成立したのは興味深い。
 ほとんどの笑いが権力追従の役目しか担わない日本では、天皇などを褒め称える北野たけしや安倍晋三の番犬芸人=松本人志を筆頭に、彼らのどんな戯言も“お笑い”で免責されてしまう。「政治屋はオレたち並のバカで良い」のだから、お笑いもバカを言っていればよく、本人は「深読み」を気取っているのかも知れないが、実際は社会のいじめの実態を何も知らない戯言でしかない。そして、彼の発言が結果的にはゴロツキ政治屋を擁護してしまっているのだが、それが彼の思惑通りなのか、彼の持つ権力よいしょ本能から醸し出す話術のゆえなのかは私には分からない。

★ワイドナショー
(注:以下参照▼豊田真由子の暴言にAKB48指原 唖然!!! ワイドナショー
https://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/40905580.html)

松本人志「秘書の方はわざと録音してて『ちょっと手を出すのはやめてください!』っていう説明ゼリフは気になりましたね」

東野幸治「録音してこれを週刊誌に売るってことですね」

犬塚浩弁護士「確かに証拠としてはある種、出来過ぎという部分もありますね」

松本人志「誘導してる部分もありました」

犬塚浩弁護士「録音って前もって準備してないとできないですから」


▼阿部泰尚『いじめと探偵』幻冬舎新書、2013年
頁42──
当事者録音・録画で証拠を集める

 本人が告白しないという問題をクリアすることは、探偵の関与があれば、そう難しくない。面談や尾行でほとんどが乗り越えられる。
 しかし、本人が告白し、いじめの事実を学校に告げたにもかかわらず学校が動かないケースでは別のアプローチが必要になる。
 こういう時は、ICレコーダーや録画用のカメラを使って、本人のいじめの現場を記録してもらうことになる。前述の通り、これを探偵業界の用語で、当事者録音・当事者録画という。
 もちろん、親御さんの要請の下、本人の意志を確認した上で生徒自身がこれを行うのだが、本人が収集したこの証拠が、最も強力ないじめの証拠になる。いじめがもっぱら校内で行われている場合は、探偵が尾行できないので、証拠を集める上で当事者録音・録画はより重要になる。
 当事者録音・録画を行う場合、探偵の仕事は、主に証拠収集に使う機材の操作方法を子供にレクチャーしたり、目的に合わせた機材をアレンジすることになる。このあたりは企業秘密なので、詳しくは書けないが、2004年に初めていじめ調査を行った頃に比べ、調査機材は飛躍的に進歩を遂げた。
 例えば、当該生徒が中学・高校生であれば、腕時計型カメラを使うことがある。これはすでにポピュラーになっているので、実は、今日では使用しない。だから、こうして書くことができるのだが、・・・


▼笹山尚人『パワハラに負けない! 労働安全衛生法指南』岩波ジュニア新書 2013年

頁135──

「証拠」になるもの 
 「まず第1に、何よりも本人の証言。これが大切だね。本人の言うことなしには、そもそもどんな被害だったのか、分からないことが多いからね。
 第2に、目撃者の証言。パワハラは、被害者を周囲のさらし者にする意図で行われる場合も多い。だから、意外と多くの人に見られている。・・・中略・・・
 第3は、紙の資料。有名な判例で、三井住友海上火災保険事件という判例があります。「あなた1人の給料で業務職が何人雇えるといったメールを本人を含めた何人かに送信したケースです。この場合は、ハラスメントの言動そのものが証拠になって残っていることになるでしょう」・・・中略・・・

音声記録の問題

 「第4に、ICレコーダー等による音声記録。近年、ICレコーダーの普及によって。音声記録は、かつてに比べ簡単に、かつ音質もよく確保することができるようになりましたね。
 私の経験では、この音声記録の証拠としての力は抜群です。だから、音声記録は出来るだけ確保してもらいたいと思っています。パワハラ問題で相談を受けた際、音声記録の確保を勧めると、相談者の方は必ずといってよいほど「相手の承諾なく録音して良いのですか?」という質問をしてきます。これは「かまわない」のです。
 民事訴訟法上、音声記録が、相手の承諾を得ていないことを理由に、証拠としての価値がないと取り扱われることは基本的にありません。私もこれまでパワハラ事件で数多く音声記録を証拠として使ってきたけれど、裁判所から1度もダメだなどと言われたことはない。音声記録は、言葉を正確に再現できるだけでなく、その場の雰囲気や、語調も含めて、全てが明らかになる。パワハラの立証手段としてこれほどすぐれた方法はなく、裁判所でも事実の認定においては多く活用されるのが実際のところですね。だから私は、この意味で音声記録の確保を勧めています。
 確かに、本来信頼関係で結ばれるべき職場において、相手に黙って録音をするなどということは気持ちのよい話ではないし、日常的に励行されるべき話でもない。その意味では、極めてイレギュラーなことではある。しかし、パワハラの被害者は、自分が今まさに、人格の崩壊をさせられようとしているという現場に直面しています。そうした人が、自分の身を守る手段として、音声記録を活用することは、必要やむを得ざる手段だと私は思う。だから、なんでもかんでも録音すればよいということではもちろんないのだが、身の危険を感じたら対処する、という手段として活用してください、と言っているんです」

▼パワハラ被害者が録音していることを揶揄する風潮はマズい
佐々木亮
6/30(金) 12:08
https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakiryo/20170630-00072748/

みなさん、こんにちは。

豊田真由子議員のパワハラ発言が話題になっています。

豊田議員の言動の酷さについては、録音もあり、誰の目(耳?)にも明らかですので、特に論評する気もありません。

自民党にはたくさんいるとしても、それは是正するべき

ただ、自民党では、これくらいは当たり前であるかのような言動をする河村建夫元官房長官のような方もおられるようですので、それはさすがにおかしいということは指摘せねばなりません。

・豊田真由子議員の報道に「あんな男の代議士いっぱいいる」 自民・河村建夫元官房長官

仮に自民党の男性の代議士に、豊田議員のようなパワハラをしている議員が大勢いたとしても、それはすべてが問題ですから、自民党は、公党として、そのようなことが起きないよう各議員に指導するべきでしょう。

もちろん、このような発言をする河村建夫元官房長官が、「豊田議員と同じことしてんじゃね?」と疑われる最前列に立つわけですが、その意味では勇気ある自爆発言です。

なお、河村元官房長官は、発言を「撤回」していますが、撤回すれば何を言ってもいいというのが最近の自民党の流行なんでしょうかね?

録音したことを揶揄する風潮

さて、こうした弁解不能の豊田議員を何とか擁護したいのか、それとも逆張りで面白いことを言いたいからか分からないのですが、一部では、あの録音自体を攻撃する風潮があるようです。

一例として、ワイドナショーという番組で、このようなやり取りがあったようです。




松本人志「秘書の方はわざと録音してて『ちょっと手を出すのはやめてください!』っていう説明ゼリフは気になりましたね」

東野幸治「録音してこれを週刊誌に売るってことですね」

犬塚浩弁護士「確かに証拠としてはある種、出来過ぎという部分もありますね」

松本人志「誘導してる部分もありました」

犬塚浩弁護士「録音って前もって準備してないとできないですから」


出典:松本人志「秘書は豊田真由子議員が怒るよう誘導したんでしょ?録音しながら『手を出すのはやめてください』って説明セリフ(笑)」

芸能人のプライバシーを「売った」こととは質が違う話

まず、今回の件は、国会議員の行動ですから、録音して週刊誌に提供しても、全く問題のある行動ではありません。

芸能人のプライバシーを記録して「売る」こととは質が異なります。

しかも、秘書と国会議員のやり取りですから、これは国会議員の仕事の一環としてのものなのです。

そもそも、この点から誤解があると思います。

録音するのは既に被害があるから

そして、松本人志さんの、「秘書の方はわざと録音してて」「誘導してる部分もありました」という言い方や、犬塚弁護士の「確かに証拠としてはある種、出来過ぎという部分もありますね」「録音って前もって準備してないとできないですから」という言い方も、まるで挑発してパワハラの状況を作り出して録音したかのような印象を受ける会話です。

しかし、パワハラの状況を録音するという行為は、そういう状況が既にあり、被害が発生しているので、やられたことを証拠に残すために録音するものです。

何もされていないところに、上司などを挑発してパワハラをやらせてその状況を録音するということは、一般的にあり得ません。

録音を否定的にされると被害者は救われない

しかも、パワハラは、突然なされる場合も多く、しっかりと録音するのは難しいことが多いのです。

豊田議員のパワハラを録音した行為は、その状況をうまく録音できたものとして、本来、評価すべきです。

ところが、犬塚弁護士のように、「確かに証拠としてはある種、出来過ぎという部分もありますね」と言ってしまい、否定的に捉えてしまう。

これがまかり通ると、どうなるでしょうか?

そうなると、パワハラを録音できなければ「本当にそういうことがあったのか分からない」と言われ、しっかり録音できれば「出来過ぎだ」と言われるわけです。

パワハラ被害者にとっては、たまらない状況が生まれます。

日々、パワハラの被害を受けている被害者は、第三者にその状況を口頭のみで訴えてみても、なかなかすぐには理解してもらえません。

自分が受けている被害を誰かに分かってもらうために、録音しかないのです。

それをこのように揶揄する風潮は、さすがにマズいので、これについては警鐘を鳴らしたいと思います。
スポンサーサイト
プロフィール

檜原転石

Author:檜原転石
FC2ブログへようこそ!

世の中は無名の一人でも変えられる

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR