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「橋下徹氏によるIWJ岩上安身への、削除済みリツイートに対する『スラップ訴訟』判決言い渡し、弁護団声明と記者会見のご報告」

日刊IWJガイド・非会員版「橋下徹氏によるIWJ岩上安身への、削除済みリツイートに対する『スラップ訴訟』判決言い渡し、弁護団声明と記者会見のご報告」2020.6.24日号 ~No.2841号


https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45385#idx-1

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~橋下徹氏によるIWJ岩上安身への、削除済みリツイートに対する「スラップ訴訟」判決言い渡し、弁護団声明と記者会見のご報告
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■はじめに~橋下徹氏によるIWJ岩上安身への、削除済みリツイートに対する「スラップ訴訟」判決言い渡し、弁護団声明と記者会見のご報告

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日23日、岩上安身が橋下徹氏から削除済みリツイートに対して不当な損害賠償を求められているスラップ訴訟の控訴審判決の言い渡しが、大阪高等裁判所202号法廷(大法廷)で行われ、西川知一郎裁判長は、岩上安身の控訴を棄却しました。

 以下に、岩上安身弁護団の団長、梓澤和幸弁護士による、声明を引用します。

———————–

「名誉毀損訴訟」高裁判決に対する弁護団声明

1 本日、大阪高等裁判所第7民事部(裁判長裁判官西川知一郎、裁判官長谷部幸弥、裁判官善元貞彦)は、岩上安身氏の控訴を棄却し、岩上氏のリツイートが橋下徹氏の名誉を傷つけたとして慰謝料等33万円の支払いを命じた1審判決を維持した。

 この事件は、平成29年10月29日に岩上氏がツイッター上で、第3者の「橋下徹が30代で大阪府知事になったとき、20歳以上年上の大阪府の幹部たちに随分と生意気な口をきき、自殺にまで追い込んだことを忘れたのか!」との投稿(元ツイート)を、何らのコメントも付さずに単純リツイートをした(リツイートは約15分後に削除)ことに対する名誉毀損を理由とする損害賠償請求訴訟である。

2 控訴審は、リツイート主は元ツイート主と同等の法的責任を負うことを認め、1審判決の事実認定を追認するものであり、橋下氏の社会的評価を低下させたという、原審の判断を無批判に容認した。

3 控訴審で、弁護団は新たに、原判決の理解がツイッター利用者の普通の読み方とは異なること、アメリカではインターネット上の引用表現の内容について引用者は責任を問われないこと、リツイート主に元ツイート主と同等の法的責任を負わせることは原告の選択による恣意的な法的制裁に裁判所が加担することになり表現行為への萎縮効果が大きいこと、一般市民の根拠資料のない批判言論では社会的評価の低下は起きないことなどを主張した。

 また、単純リツイートの意味は、せいぜい元ツイートの情報が注目に値するというものであり、ツイートに対する賛同の意思表明ではないこと、名誉毀損の成否は一般の閲覧者の普通の注意と読み方を基準として判断するとの最高裁判所の採用する一般論にもとづき、(1)元ツイートには、内容の真偽を確認するための手がかりが全く存在せず、(2)元ツイート主は情報源の信頼性を有しているとは言えない一般市民に過ぎず、一般読者が元ツイートを真実と判断することはなく、(3)したがって、「当該職員の誰かを自殺に追い込んだ」との記載は信用に値しないというのが「一般の閲覧者」の認識と考えられ、(4)こうしたリツイートだけでは直ちに社会的評価は低下しないとして、名誉毀損にはあたらないと主張した。

 しかし、大阪高裁は、これらの主張を、いずれも合理的理由もなく排斥した。

4 公人に対する批判的意見の表明という、本来表現の自由(憲法21条1項)の観点から最大限保障されるべき言論であるにもかかわらず、控訴審が安易に名誉毀損を認めたことは、誤った判断であり、放置することはできない。自主的に削除済みで、拡散・炎上もしなかった単純リツイート行為に対し重い損害賠償を認めることはスラップ訴訟に加担するものであり、世界に広がるSNSの世界において致命的な混乱と恐慌を引き起こすことになる。これは、公共性、公益性の観点から絶対に容認できない。岩上氏と弁護団は、公益と社会正義実現のため、上告を含めて検討する。

2020年6月23日
名誉毀損訴訟岩上安身氏弁護団
(団長 梓澤和幸)

———————–

 判決言い渡し後に、岩上安身および弁護団が記者会見を行いました。

 冒頭で梓澤和幸弁護団長は、判決文中の「リツイート主がその投稿によって元ツイートの表現内容を自身のアカウントのフォロワーの閲読可能な状態に置くということを認識している限り(中略)当該投稿を行った経緯、意図、目的、動機等の如何を問わず、当該投稿につき、違法行為責任を負うものである」の部分を取り上げて、「これを押すと自分のフォロワーのところに拡散すると認識している限り、助からない」と、その問題点を指摘しました。また、岩上安身が行ったように、投稿直後に削除した場合も、行為責任は免れないと述べました。

 そして今回の判決を、現在の(政治的社会的)状況の中で考えることが重要だと強調しました。「現在の政権の検察庁法改正の意図に対して、1000万人のツイッターデモが行われて、国会における強行採決を阻止し、廃案に追い込んだ。ツイッターという表現がもつ、政治的な世界における大きな影響力が行使された国民的体験があったなかで、こういう判決が出たという意味を理解して、これを乗り越えていくこと」が大切であると指摘しました。

 さらに「ただの法的手続きだけではなく、国民的な世論で乗り越えていくことをやっていかなければならない」「ひとり岩上さんの上に損害賠償責任、不法行為責任が科されたという個人的なできごとに関わらず、極めて公益性、公共性の大きい出来事であって、これを批判によって乗り越えていかなければならない」と、今回の判決が持つ意味を重ねて指摘しました。

 続いて楠晋一弁護士が、今回の判決では、「その投稿の内容が真実であることの立証は、単純リツイートをした者が責任を取ることになる」と解説。「今回はリツイートをした人も、元ツイート主と同じ事実調査などが行えないと、不法行為責任を、同じ内容で責任を問われ得る」ため、「拡散を重んじるツイッターの世界では非常に抑制的に働く」「単純リツイートはハイリスクな行為になりかねない」「今回の判決は一審以上に広範囲に適用されて、ツイッターの世界に大きなマイナスの影響を与えることを危惧している」と述べました。

 また、坂弁護士は、橋下氏が岩上安身の発信を追い続けた事実や、まったく反論せずにいきなり訴状を送り付けたことなどから、「真の目的は自分の権利の回復ではなく、岩上氏の表現行為を抑圧すること、黙らせること」だと指摘。ところが判決が「被控訴人の真の目的の如何に関わらず、裁判に訴える権利はある」としている点が、続発する「スラップ訴訟」という、別な目的で裁判を利用する動きを無視する判決だとしました。

 岩上安身は、一審判決は「単純リツイートは賛意を示す」という乱暴な内容だったが、二審はそうではなく、リツイートした場合は、その経緯、意図、目的、動機等の如何を問わず、違法行為責任を負うというものであることを問題視しました。ツイッターは様々な人が様々な目的で利用し、自分と同意見でも、そうでない場合でも、互いにリツイートしながらネットワークを形成するメディアであるにもかかわらず、リツイートした人自身が、その内容を立証しなければならないという、判決の問題点を指摘しました。

 また岩上は、伊藤詩織さんがはすみとしこ氏およびリツイートをした2人の人物を告訴した件と、岩上安身と橋下氏の裁判が重ね合わせて報道されることについて、「伊藤氏は私人だが、橋下氏は公人」であり、まったく異なると指摘。岩上は、公人である橋下氏を批判した市民のツイートをリツイートし、しかも自ら削除したにもかかわらず、橋下氏からは謝罪等の要求もなく、いきなり100万円を請求されている。これを肯定する判決が出た結果、このやり方が模倣され、誰の身にも起こる恐れがある。スマートホンがポケットの中で誤作動したり、ミスタッチでリツイートして、すぐに削除しても、関係なく責任を問われる。一審判決以上に恐ろしい判決だと語りました。

 さらに、そうした問題を避けるために、立法府が規制する必要があると提案しました。削除済みは免責される、あるいは警告したが削除せずツイートし続ける場合のみ規制の対象とするなど、ルールを作らなければ、無制限に提訴できることになると危惧の念を示しました。

 そして、今回の判決は、自分個人の問題を超えて、全ネットユーザーの問題に相当すると指摘。伊藤さんなど私人への誹謗中傷には反対だが、公人への政治的批判の自由は守られないといけない。この2つの「公益」には線引きが必要と改めて強調。線引きができなければ、正義を実現できないと強く感じたと述べました。

 最後に質疑応答が行われ、朝日新聞、関西テレビ、読売新聞等の記者から質問があり、裁判内容やツイッターをめぐるルールに関して熱心なやり取りが行われました。岩上安身と弁護団では、上告も含めて今後の方針について検討中です。方針が確定しましたら、改めてご報告いたします。

 この記者会見の録画映像は、下記にてご覧いただくことができます。ぜひ内容をご確認ください。

※橋下徹氏によるIWJ岩上安身への「スラップ訴訟」判決後の記者会見(大阪司法記者クラブ)
https://www.youtube.com/watch?v=FMsecase1uw&feature=youtu.be

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伊藤詩織さん、SNS誹謗中傷で提訴。「傷とともに生きるのは私たちの世代で終わりに」

伊藤詩織さん、SNS誹謗中傷で提訴。「傷とともに生きるのは私たちの世代で終わりに」
Forbes JAPAN
2020.06.08 19:30 
https://antenna.jp/articles/10724152
テラスハウスに出演していたプロレスラー木村花さんの死によって、SNSでの誹謗中傷に関心が寄せられる中、自らの性暴力被害を告発したジャーナリストの伊藤詩織さんが法的措置へのアクションの一歩を踏み出した。

伊藤さんは6月8日、ツイッターに投稿されたイラストやコメントが名誉毀損に当たるとして、漫画家ら3人に対して慰謝料など計770万円の損害賠償や投稿削除などを求め、東京地裁に提訴した。漫画家のはすみとしこさん(ペンネーム)と、彼女のツイートをリツイートした都内在住の医師とクリエイターに責任を問う。

訴状によると、はすみさんは2017年6月から2019年12月にかけて、自身のツイッターに、伊藤さんの風貌や性暴力被害について告訴内容を題材にしたとみられるイラストを掲載し、伊藤さんを誹謗中傷する投稿。イラストに描かれた女性の名前は「山ロ(ヤマロ)沙織」や「オシリ」とされているが、訴状ではこのイラストの女性と原告である伊藤さんとを「同定することは容易に可能だ」と訴える。イラストの隣には「枕営業大失敗」や「試しに大物記者と寝てみたわ」などの文字が記されている。

はすみさんのツイッターのフォロワー数は4万3000人を超えており、社会的影響力のある投稿であることから、「拡散力、信用力が大きいこと」や「被害を拡散するリツイートや、これに賛同をする『いいね』が多数に及んでいること、加害行為を指摘されてもなお反省しておらず、原告を揶揄し続けていることも重視すべき」と訴えている。慰謝料は悪質性やフォロワーの多さ、社会的な反響を鑑みて、少なくとも1つのツイートごとに100万円、合計500万円相当に当たると主張している。

伊藤さんは、2015年4月に望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、元TBS記者の山口敬之さんに対して損害賠償を求めた民事裁判を起こし、2019年12月18日に一審で勝訴。東京地裁は山口さんに330万円の損害賠償の支払いを命じた。山口さんは東京高裁に控訴している。

その一審判決の翌日、はすみさんはこれまでに発表した前述の女性のイラストについて「計5作品の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません。故に今回の地裁判決により作品を削除する意向は、当方にはございません」とツイートした。このツイートは5月19日現在、2517リツイートされ、6135件の「いいね」が押され、今回の提訴でも対象としている。

6月8日に都内で開かれた記者会見では、伊藤さんと代理人弁護士の山口元一さんらが出席。伊藤さんは、2017年に顔を出して自らの性被害を訴えた頃から「誹謗中傷だけでなく、『死ね』や命の危険を感じる言葉が日常生活の中で耳に届くようになった。昨年12月までは性暴力についての民事裁判の一審にエネルギーが取られ、このような裁判を起こすのは精神的に難しく、心理的なハードルがあり、3年という時間がかかってしまった」と明かした。そして今回の提訴についての思いをこう語った。

「苦しいことを乗り越えていくことは本当に難しい。被害にあったことを乗り越えるのではなく、傷とともに生きていかなければならない。このようなことは私たちの世代で終わりにしたいのでアクションした。(SNS上の誹謗中傷の)被害を受けた時にアクションしやすいような環境づくりをしていきたい」
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今回の提訴に至った思いを語る伊藤詩織さん。左は山口元一弁護士

#MeToo運動の一方で、誹謗中傷の広がりも
会見で伊藤さんは、#MeToo運動がSNS上でも広がったのと同時に、声を挙げるひとたちを攻撃するような動きも拡散されている課題も挙げた。またオンラインハラスメントやストーキングについて、伊藤さんは「ひとつひとつの言葉に対して、真正面から向き合うことは、正直辛くて、意味があることかも分からず、(投稿を)見なければいい」とも思ったが、その言葉が消えずに拡散されていく現実に「アクションを起こさなければ」と感じていたという。

さらに、5月末の木村花さんの急死のニュースを受け、「本当にショックで、スピード感を持って訴訟をスタートすることになりました」と明かした。「見えない相手なのに、時に死に追い詰めてしまうほど言葉の力は大きい。オフラインでも本人に面と向かって、責任を持って言えることか考えてから発信してほしい」と訴える。

誹謗中傷を受けた際の心理的・精神的なケアについては、「性被害を受けた時も感じましたが、日本ではケアを安心して受けられる体制ではありません。イギリスではオンライン上のハラスメントについて精神的ケアのサポートがあります」と指摘した。

伊藤さんのネット上の誹謗中傷を巡っては、評論家の荻上チキさんら5人のリサーチチームに依頼して調査をした。ツイッターに限らず、さまざまなSNSやブログ、インターネット掲示板などで、伊藤さんに言及した投稿は約70万件、このうちツイッターは約21万件あり、中でも悪質性の高いものに訴訟対象を絞ったという。また、今回はツイートを訴訟の対象としたが、今後は他の各プラットフォームを対象にどのように責任を問えるのか、法的措置を検討していく。
文、写真=督あかり

伊藤詩織さんがSNSで誹謗中傷受けたとして訴訟

伊藤詩織さんがSNSで誹謗中傷受けたとして訴訟

伊藤詩織さんがSNSで誹謗中傷受けたとして訴訟

伊藤詩織さん(18年2月撮影)

ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が8日、都内で会見を開き、15年4月に元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(54)から性的暴行を受けたと17年に実名を公表して明らかにした後、漫画家A氏を含む3人からインターネット上で事実に基づかない誹謗(ひぼう)中傷の投稿で精神的苦痛を受けたとして、東京地裁に損害賠償などを請求する訴訟を起こしたことを明らかにした。8日午前、訴状を東京地方裁判所民事部に提出した。

訴状によると、A氏はツイッターで17年6月、自らの写真と伊藤さんの写真を並べて、精神疾患患者は瞳孔が収縮傾向にあるなどとツイート。さらに18年2月には、伊藤さんが性的な関係を築くことで就職をあっせんしてもらおうと「枕営業」を仕掛けたのに、山口氏が自由恋愛と勘違いしたと理解、などとツイート。さらに同月には漫画を投稿。その中で「枕営業大失敗!!」との文言とともに、「山口」と書かれたTシャツを着た、髪形や目の大きさなどが伊藤さんに酷似した女性と、伊藤さんの17年の著書「Black Box」をもじったと思われる「CLAP BOX」なる書を手にした男性を描いた。

さらにA氏は、伊藤さんが、山口氏から性的暴行を受けたとして1100万円の損害賠償を求めて起こした民事訴訟の判決で、東京地裁が同氏に330万円を支払うよう命じた判決が出た翌日の19年12月19日に、自身が書いた一連の風刺画はフィクションであり、地裁判決を受けて削除する意向はない旨のツイートをした。さらに同月には「お! 尻勝訴ー!!」などの文言とともに、伊藤さんを想起させる女性や裁判官、報道陣らを漫画に描いた。

B氏は、A氏が18年2月に投稿した漫画をリツイートした。C氏は、A氏が19年12月19日に投稿した、同氏が書いた一連の風刺画はフィクションであるなどとした投稿をリツイートした。

伊藤さんは、A氏の5件のツイートは性被害に続く二次被害、セカンドレイプというべき深刻なものである上、同氏がツイートするにあたって事実関係を調べていないとし、1ツイートごとに100万円、合計500万円の慰謝料と弁護士費用50万円を求めた。さらに、同氏が誹謗(ひぼう)中傷にあたるツイートの投稿、削除を繰り返し、今後も同様の行為を繰り返す可能性が高いことから、当該ツイートを削除した上で、ツイッター上に謝罪広告を掲載することも求めた。またB氏、C氏には、それぞれ慰謝料100万円と弁護士費用10万円、リツイートの削除を求めた。

伊藤さんは、16年7月の刑事裁判で山口氏が嫌疑不十分で不起訴処分とされ、翌17年9月の検察審査会でも不起訴相当とされたことを受け、同年9月に山口氏を相手に民事裁判を起こした。19年12月18日の判決で、東京地裁は「虚偽の申告をする動機がない」と主張を認め、著書の出版も、自らの体験を公表し社会で議論されることで性犯罪被害者を取り巻く法的、社会的状況の改善につながる公益目的だと評価した。

一方、山口氏の行為について地裁は「酩酊(めいてい)状態で意識がなくなった伊藤さんに意思に反して性交渉を行った」と認定。著書で名誉を傷つけられたと1億3000万円の損害賠償を求めた反訴も棄却し、伊藤さんが勝訴した。山口氏は20年1月6日に、決定を不服として東京高裁に控訴した。

あおり運転事件 “うその情報を拡散” 女性が豊田市議を提訴

あおり運転事件 “うその情報を拡散” 女性が豊田市議を提訴

ことし8月、茨城県の高速道路であおり運転の事件が起きた際、無関係の女性が、逮捕された男と一緒にいたいわゆるガラケー女に間違われSNS上に名前や写真が広まった問題で、公的な立場にありながらうその情報を拡散して名誉を傷つけたとして、女性が、愛知県豊田市の市議会議員に対し慰謝料100万円を求める訴えを起こしていたことが分かりました。

訴えを起こしたのは、都内で会社を経営する女性です。この女性は、ことし8月、茨城県の常磐自動車道で男があおり運転をしたうえで相手を殴った事件が起きた際、男と一緒にいた「ガラケー女」だと間違われ、SNS上に名前や顔写真が広まり、ひぼう中傷や嫌がらせ電話などを受けました。

訴えによりますと、愛知県豊田市の原田隆司議員(57)はフェイスブックの自分のアカウントに、うその情報を引用する形で女性の顔写真や名前を掲載し「早く逮捕されるよう拡散お願いします」などというコメントを投稿していたもので「議員という公的な立場において積極的に拡散を試み悪質だ」として、100万円の慰謝料を支払うよう求めています。

これに対して原田議員は「『早く捕まってほしい』という正義感からだが、事実を確認せずに投稿したことは深く反省している。謝罪の手紙を書くなどおわびはしたが、今後については弁護士と相談したい」と話しています。

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