フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん(22)が、視聴者らから誹謗(ひぼう)中傷を受けた後に死去した問題で、母の響子さん(43)が4日、共同通信の取材に応じ「(番組は)出演者の人生よりも視聴率を優先したのが全ての問題では。真摯(しんし)に向き合ってほしい」と訴えた。

響子さんによると、花さんは5月23日に亡くなる前の同15日、「(スタッフから)『プロレスラーらしく振る舞って』とか『花ちゃんが出ると視聴率が取れる』とか言われ、番組からの卒業を引き留められた」などと打ち明けた。番組で共同生活を送る男性とのトラブルを巡り会員制交流サイト(SNS)上で批判が殺到した場面についても「スタッフにあおられた」と話していたという。

フジ側は「スケジュールや撮影方針(演出、編集を含む)に関して、全て指示・決定に従う」との誓約書を出演者側と交わしていた。内容に違反して制作に影響が出た場合、出演者側が損害賠償を負う内容もあったが、フジは今月3日の定例会見で「出演者の意図に反するような指示はなかった」と強調した。

響子さんはフジの主張を「パワハラをする側の論理と同じだと思う。立場の弱い出演者が反論できる状況だったのか」と批判。フジは事実関係を検証中で、響子さんは「客観的に何があったのかや、責任を明確にして再発防止策を示してほしい」と話した。(共同)