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アンドレ・ヴルチェク:これほど断片化した世界を私は見たことがない!

マスコミに載らない海外記事


2019年12月20日 (金)

これほど断片化した世界を私は見たことがない!

2019年12月10日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-e88441.html

 欧米帝国が、いとも簡単に、抵抗なしで、邪魔になる「反抗的な」国の破壊に成功しているのは驚くほどだ。

 私はワシントンやロンドンやパリによってカフカ的「紛争」が引き起こされる地球上のあらゆる場所で働いている。

 私が見て書くのは、私の周りで起きている恐怖だけではない。人命を破壊し、村や市や国全体を破壊する恐怖だ。私が把握しようとしているのは、テレビ画面や、新聞やインターネット上で、人類に対する悪魔のような犯罪が、何らかの形で報じられ(記述され)てはいるが、情報が余りに歪曲され、操作されているので、世界のあらゆる地域の読者や視聴者が、自身の苦しみについて、そして/あるいは、他の人々の苦しみについて、ほぼ何も知ることができないのだ。

 例えば2015年と2019年に、私は座りこんで、香港の暴徒を説得しようとした。それは本当に意義深い経験だった! 彼らは何もしらなかった。欧米がアフガニスタンやシリアやリビアのような場所でしている犯罪について全く何も知らなかった。彼らに、ワシントンが、どれだけ多くの中南米の民主主義国家を打倒したか説明しようとすると、彼らは私を精神異常者だと思いこんだ。良く優しい「民主的な」欧米が、どうして何百万人も殺し、大陸全体を血まみれさせることができようか? 彼らは、そういうことは大学で教わらない。BBCやCNNやサウスチャイナ・モーニング・ポストさえ言ったり書いたりしない。

 私は真剣だ。私は彼らにアフガニスタンとシリアの写真を見せた。携帯電話に保存した写真だ。彼らはこれが本物の、直接のものだと理解したに違いない。それなのに、彼らは見ても、彼らの脳は、見せられたものを処理できなかった。画像と言葉。この人々は特定の情報は理解しないように条件づけられているのだ。

 だがこれは元イギリス植民地、香港でだけ起きているわけではない。

 読者は、到底信じがたいと思われるかも知れないが、ベトナムのような共産主義国家でさえそうなのだ。誇り高い国、フランスとアメリカ両国の狂った残忍な帝国主義植民地政策で途方もなく苦しんだ国、私がつきあった人々(私は二年間ハノイで暮らした)は、アメリカとその同盟国による、いわゆる「秘密の戦争」で、隣接する貧しく無防備なラオスに対して行われた恐ろしい犯罪について、ほとんど何も知らなかった。B-52戦略爆撃機による農民や水牛の昼も夜もない爆撃を含む犯罪を。私が地雷除去の取り組みを報じたラオスでは、欧米がカンボジアで行っていたほぼ同様の残虐行為を、人々がほぼ何も知らなかった。じゅうたん爆撃で何十万人もの人々を殺し、何百万人もの農民を家から追い出し、飢饉を引き起こし、クメール・ルージュによる乗っ取りへの道を開いたものを。

 私がベトナムでのこの、地域と、地域が経験するのを強いられたことに関する衝撃的な知識の欠如についてお話をする際、小売り店主や縫製労働者だけを言っているのではない。それはベトナム知識人や芸術家や教師にも当てはまるのだ。それは完全な記憶喪失だが、それは世界に対して「開放され」て以来、つまり欧米マスコミにさらされ、更には、ソーシャル・メディアが浸透して潜入によっておきたのだ。

 少なくともベトナムはラオスともカンボジアとも動乱の歴史も国境も共有している。

 だがフィリピンとインドネシアのような海上国境しかない二つ大きな国を想像願いたい。私が会った何人かのマニラ住民はインドネシアはヨーロッパにあると思っていた。

 一体何人のインドネシア人が、一世紀前にアメリカ合州国がフィリピンで犯した大虐殺や、フィリピンの人々が、どのように欧米プロパガンダで、東南アジア全体について洗脳されているかを知っているか推測願いたい。あるいは一体何人のフィリピン人が、「隣接する」インドネシアで、アメリカが引き起こした1965年の軍事クーデターで、国際主義者スカルノ大統領を退位させ、200-300万人の知識人や教師や共産党員や労働組合活動家の殺害を知っているだろう?

 インドネシアやフィリピンの新聞の外報面を見ると、そこにあるのは、APやAFPやロイターの同じニュースだ。実際、ケニアやインド、ウガンダ、バングラデシュ、アラブ首長国連邦、ブラジル、グアテマラや、延々続くリストの報道機関でも同じ記事しかない。それは一つの、たった一つの結果を産み出すよう意図されている。完全な分断!

***

 世界の分断は驚くほどだが、時間とともに激化しているのだ。インターネットが状況を改善するだろうと期待した人々は、大変な誤算だった。

 知識の欠如とともに、団結も消えた。

 今まさに、全世界で暴動や革命がある。私は最も重要なものを報道している。中東で、中南米で、そして香港で。

 率直で申し上げよう。レバノンでは、一体何が香港で、あるいはボリビアや、チリやコロンビアで起きているかについて、全く何の理解もない。

 欧米プロパガンダが全てを同じ袋に投げけんでいるのだ。

 香港で、欧米に洗脳された暴徒が「民主化運動抗議行動参加者」として描かれる。彼らが人々を殺し、燃やしても、彼ら依然欧米のお気に入りだ。彼らが、今ワシントンの最大の敵、中華人民共和国に敵対しているからだ。彼らが欧米に創造され、維持されているからだ。

 ボリビアで、反帝国主義大統領がワシントンが画策したクーデターで打倒されたが、彼の復帰を要求する大半が先住民の人々は暴徒として描かれている。

 抗議活動で、親イラン派のヒズボラや他のシーア派集団や同盟者を弱体化できるのを欧米が願っているのが主な理由で、レバノンでもイラクでも、抗議行動参加者は、ヨーロッパとアメリカ合州国両方で、優しく扱われている。

 チリでの明らかに反資本主義、反新自由主義の革命や、コロンビアの合法的抗議も、多少の本物の不満爆発と、ある種の暴力と略奪の組み合わせとして報じられる。最近マイク・ポンペオは、秩序維持の試みで、アメリカ合州国は右翼南米政権を支援すると警告した。

 こうした報道は全てたわごとだ。実際それには一つ、たった一つ目標がある。視聴者や読者を混乱させることだ。彼らに決して何も、あるいはごく僅かしか知らせないようにするため。結局彼らは深いため息をついてソファーに倒れ込む。「おお、世界は混乱している!」と。

***

 それは、各大陸の、世界の南の国々の途方もなく大きい分断をもたらす。

 アジア諸国はお互い、ごく僅かしか知らない。アフリカと中東も同じだ。中南米で文字通りベネズエラの命を救っているのはロシアと中国とイランだ。キューバという一つの輝かしい例外だけで、仲間の中南米諸国は一切支援しない。全ての中南米革命は断片化されている。アメリカが引き起こす全てのクーデターには基本的に何の反対もない。

 同じ状況は中東やアジア至る所で起きている。欧米に破壊された国々を守る国際主義旅団はない。巨大な略奪者がやって来て、獲物を攻撃する。国が世界の前で、ひどく苦しみながら死ぬのは酷い光景だ。誰も干渉しない。全員見守っているだけだ。

 国は次々と崩壊してゆく。

 これは21世紀の国家が振る舞うべき方法ではない。これはジャングルでの引力の法則だ。私が、ドキュメンタリー映画を制作して、アフリカに暮らして、ケニア、ルワンダ、コンゴで、荒れ地を運転して横切った。これは人々ではなく、動物の振る舞いだ。大型の猫科猛獣は彼らの犠牲者を見つける。シマウマあるいはガゼル。そして狩りが始まる。ひどい出来事だ。そして緩慢な殺害。生きたまま犠牲者を食べる。

 いわゆるモンロー教義にそっくりだ。

 帝国は殺さなければならない。定期的に。予測可能な規則性で。

 誰も何もしない。世界中が見守っている。異例なことは何も起きないふりをして。

 このような条件の下で合法的革命が成功できるだろうか? 民主的に選ばれたどこかの社会主義政府が生き残ることができるだろうか? それとも、まともで、楽観的で、楽天的な全ては、必ず堕落した残忍な教養がない帝国の獲物になって終わるのだろうか。

 もしそうであるなら規則通りに動くことに何の意味があるだろう? 明らかに規則は腐敗している。規則は現状維持のためにだけ存在している。規則は入植者を守り、革命での犠牲者を厳しく罰するのだ。

 だがそれは私が、今日ここで議論したいと思っているものではない。

 私が言いたいのは、犠牲者が分裂しているということだ。彼らはお互いについてほんの僅かしか知らない。本当の自由のための争いは断片化している。戦い血を流す人々は、それほど大胆ではない犠牲者仲間に反感を買われることが多いのだ。

 私は世界がこれほど分裂しているのを見たことがない。帝国は結局成功しているのだろうか?

 イエスでありノーだ。

 ロシア、中国、イラン、ベネズエラ - 彼らは既に目を覚ましている。彼らは立ち上がった。彼らはお互いに学びあっている。

 団結なしに勝利はあり得ない。知識なしに団結はあり得ない。

 知的な勇気は、今明らかにアジア、「東」から来ている。世界を変えるためには、欧米マスコミを無用のものにし、対決しなければならない。「民主主義」や「平和」や「人権」を含め、あらゆる欧米の概念は問われ、再定義されなければならない。

 そして確実に、知識だ。

 我々には、改善されたものではなく、新しい世界が必要なのだ。

 世界がロンドン、ニューヨークとパリがそれ自身について教える必要はない。

 分裂は終わらせなければならない。国は直接お互いのことを知らなければならない。もし国々がそうすれば、本当の革命がまもなく成功するだろう、他方、香港やボリビアや中東中いたる所での、破壊やエセ・カラー革命は各地域で立ち向かわれ、何百万人もの人命を破壊するのを阻止されるだろう。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼はVltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/12/10/i-never-saw-a-world-so-fragmented/

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中国のアフリカ豚コレラは今や世界的脅威

マスコミに載らない海外記事


2019年12月 7日 (土)

中国のアフリカ豚コレラは今や世界的脅威

2019年11月30日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-697cb5.html

 過去数カ月にわたる致命的なアフリカ豚コレラの最悪発生が世界最大の豚頭数を誇る中国の群れを破壊した。今それは隣接する国々に広がり、アメリカの豚の群れさえ脅かしている。事実上の世界的大流行病状況が広まるにつれ、政治的、人的影響は想像より遥かに深刻になり得る。農業関連産業のグローバリゼーションは問題の助けになっていない。

 2018年8月3日、アフリカ豚コレラが中国遼寧省で確認された。その時以来、死に至る病気を封じ込める様々な手段にもかかわらず、一年余りの2019年11月時点で、病気を封じ込める真剣な取り組みで、中国の莫大な豚頭数の半分近くが死ぬか、処分された。アフリカ豚コレラは、人にとっては致命的ではないが、感染したあらゆる豚にとって、100%致命的だ。それを治す既知の治療法はない。それは感染した豚や体液や機器や衣類との接触や、特定のダニによってる広まる可能性がある。

 8月、中国農水省は中国の生きている豚群の規模が、2018年8月から正に38.7%下落したという報告を公表した。 業界筋は、これを過小報告と疑っており、実際は50%にものぼると推計している。とにかくそれは巨大で、過去一年にわたり、政治的に微妙な中国の食料価格インフレの基準に衝撃を与えた。豚肉は肉タンパク質として、中国食品の頼みの綱であり、国家安全保障問題と見なされている。中国の大半の豚が、今破産に直面している小規模農民に育てられている。中国国内の報告によれば、これが、多くの自暴自棄な小規模農家が、その群れにおけるアフリカ豚コレラの発生を隠そうとして、殺し、売り、財政的破たんを避けようとするように仕向けたのだ。

 病気は特に危険だ。専門家によれば絶滅は困難だ。ある報道はこう指摘している「それは、糞便には11日間、血には15週間潜んでいる。塩漬け肉では182日間、乾し肉ではほぼ一年、冷凍肉では3年間生きる。中国人は旅行する際、肉スナックを持参するのが好きだ。アジアでは規則は曲げることができるのだ。」

 感染した中国豚の死骸処分が安全ではないという報告は一層警鐘的だ。感染して死んだ豚を病原体汚染危害として取り扱い、それを農場から遠くに埋めるのではなく、それらを燃やして、現場を石灰で覆い、一年あるいはそれ以上現場を危険廃棄物として扱うのが適切な方法だが、しばしば小規模農家は、焼却せずに、家畜小屋の脇に豚を埋葬していることが証拠書類で立証されている。それは病気再燃の危険を招く。

 2018年初めには、世界中で推定7億6900万頭の豚に対し、中国には4億4000万頭で世界最多の豚がいた。今やその半分となり、世界の肉タンパク質供給に対する大きな衝撃となり得る。

 中国全土への病気蔓延の速度は、明らかに中国体制に大きな負担となった。だが保証にもかかわらず、蔓延は中国内では止まらなかった。

 世界規模で蔓延

 アフリカ豚コレラは中国外でも蔓延している。ウォール・ストリート・ジャーナルがこう指摘した。「ここ数カ月で、日本、台湾とオーストラリアの関税官が観光客が持参した他の食品に感染している肉を発見した。病気は、以来ベトナム、モンゴルとカンボジアの群れで確認された。」 国連食糧農業機構は、ベトナム全省でのアフリカ豚コレラ発生を報告しており、最初の事例が2月に発見された時から、5,880,000匹以上の豚が処分されたと報告している。

 中国のアフリカ豚コレラは、北朝鮮にも広がった。北朝鮮研究所の所長で元北朝鮮軍人のアン・チャン・イルによれば、そこから感染した豚が緩衝地帯を通って韓国へ渡り、韓国は重大な対策が必要になっている。

 国連食糧農業機関によれば、11月21日時点でフィリピン、ラオスと東ティモールの豚で、重大なアフリカ豚コレラの症例が確認されていた。病気を媒介するイノシシが、ロシアとモンゴルの国境地帯で発見された。いくつかの例で、中国潘陽からの乗客から韓国ソウルのインチョン空港で没収された豚肉製品から、アフリカ豚コレラのウイルス遺伝子が検出されており、封じ込めがどれほど困難かを示している。

 孤立した症例は、ブルガリアやルーマニアやハンガリーを含め蔓延を封じ込めるため迅速に行動しているEU加盟国でも発見された。モルダビアやベラルーシやウクライナでも確認された。最近、アフリカ豚コレラの症例がドイツ国境から遠くないポーランドで発見された。11月初旬、欧州連合最大の豚生産国ドイツの約80キロ東にあるオーデル川に近いポーランド西部のルブシュ県で、イノシシ20匹でアフリカ豚コレラが発見された。

 警鐘的な症例は、ニュージャージー州のニューアーク港で、三月の数週間にわたり、中国船コンテナで発見され、連邦捜査官が、これまでで最大の農産物没収として、中国から密輸された百万ポンドの豚肉を差し押さえた。豚肉はラーメン容器と衣料用洗剤で隠されていた。当局は、それがアフリカ豚コレラで汚染されているかどうか判断するために、それをとった。

 世界的に蔓延したアフリカ豚コレラについては、現時点で、答えられていない多くの疑問がある。明確なのは、これが我々がこれまで信じるよう仕向けられているより遥かに危険なことだ。10月、ヘンリー・カメンズによる新しい報告によれば、七匹の死んだイノシシが主要豚生産国デンマークで岸に打ち上がり、アフリカ豚コレラに関する検査さえされずに処分された。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/11/30/china-s-african-swine-fever-now-global-threat/

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寡頭政治による死


 表題の記事には、アイン・ランドというトンデモが出てくる。・・・



■大衆を洗脳するための小説『肩をすくめるアトラス』は、8000万冊も売れ・・・

http://blackisbeautiful2013.blog.fc2.com/blog-entry-10469.html



■S・ブラウンミラー『レイプ 踏みにじられた意思』幾島幸子訳、勁草書房、2000年

頁246──

一週間後、ドミニクはまだ夢見心地でいる。


 私は強姦された。・・・・・・石切り場で働く赤毛のチンピラに犯されたのだ。・・・・・・私、ドミニク・フランソンともあろうものが。・・・・・・そう思うと身を引き裂くような屈辱感とともに、男の腕の中で感じたのと同じ歓びがこみあげてくるのだった。


 これぞ至上の情熱、というわけだ!傲慢な男によって辱められたいという気高い女のマゾヒスティックな願望!20年以上も前に乙女だった私の血を熱く沸かせた『水源』は、今なお若い女生徒たちに同じ役割をはたしているかもしれない。

 エイン・ランドは自ら客観主義哲学と呼ぶ思想の主唱者だ。客観主義哲学とはきわめて粗野な個人主義の一派で、どちらかというと右寄り、私にいわせれば男性中心主義的な考え方である。ランドはまさに、男に管理された強い女が、自分が上等だと見なす男の思想に自分を合わせた見本だといえる。ロークはランドの思想的英雄であり、ドミニクは単なる添え物、きらびやかな飾り物にすぎない。が、レイプがロークにとって英雄的行為であり、男らしさの証明であり、難題にとりくみ沈着冷静にやってのけたあかしだとするなら、ドミニクにとってもレイプはそれに引き合う価値をもたなければならない。スーパーマンがスーパーウーマンをレイプしたら、スーパーウーマンもそれを楽しまなければならない──ランドはこれを必須命題として自分に課した。こうしてランドは、このすぐ後にとりあげるへレーネ・ドイチュと同様、自らの性の裏切り者となったのだ。


https://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/40598484.html




市場原理主義の現実はといえば、倫理の欠如、感性の鈍磨、強欲の無限大、つまり弱者は死んでもよいと考える利己主義のなれの果てで米国では一部(?)の拝金利己主義者は「わずかな支援が必要な人はたかり屋、他人を助けたがる人は悪者、自分勝手な振る舞いをする人がヒーロー」と考えているようなヤカラもいるので、「人間理性の限界への自覚である」の本当の意味は「ガリガリモウジャは自らの倫理のあまりの低さを、理性が――もちろん感性も――低すぎるために(これだけはなぜか自覚しているが)まったく自覚できていない!」、っていうことにしません?

★米国の共和党議員(ポール・ライアンなど)が拝金利己主義の教祖様としてあがめるアイン・ランド(『肩をすくめるアトラス』などの作者)
★ 『肩をすくめるアトラス』(アイン・ランドのこの小説では、わずかな支援が必要な人はたかり屋、他人を助けたがる人は悪者、自分勝手な振る舞いをする人がヒーローとして描かれる)
★アイン・ランドの哲学――(BSドキュメンタリー「パーク・アベニュー 格差社会アメリカ」参照)
司会者:利他主義は嫌いだと?
アイン・ランド:私が嫌うのは弱い世界よ、邪悪だわ
司会者:政府に課税する権利はない、福祉など必要ないと?では誰が道路を作るのですか?病院や学校は?
アイン・ランド:道路も郵便局も学校もみんな民間経営であるべきよ

▼市場原理主義
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E5%A0%B4%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9

市場原理主義(しじょうげんりしゅぎ、英: Market fundamentalism)とは、低福祉低負担、自己責任をベースとし、小さな政府を推進し、政府が市場に干渉せず放任することにより国民に最大の公平と繁栄をもたらすと信じる思想的立場。 発言者の経済哲学によって批判的に軽蔑語として使われることもある。

目次 [非表示]
1 概要
2 学者の見解 2.1 批判
2.2 批判に対する反論

3 脚注 
4 関連項目


概要[編集]

市場原理主義思想は、政府の経済・社会政策、ならびに個人の人間類型などに適用したものである。特に歴代の米国共和党政権や、英国のサッチャー首相の時代、市場原理主義の思想が重視された。この言葉は世界各国で小さな政府の推進、国営事業、公営事業の民営化、などを正当化する一助として用いられてきた。

1998年にジョージ・ソロスが著書の中で19世紀におけるレッセフェールの概念に関してのより相応しい表現として市場原理主義を紹介したことから知られるようになった。

机上で構築した架空の経済モデルとは異なり、現実の市場経済ではたびたび市場の失敗が起こり得る事から、市場原理主義には様々な批判的議論が展開されている。

学者の見解[編集]

経済学者の橘木俊詔は、「ローザンヌ学派の経済思想は現代でも確実に生き続けており、市場経済に信頼を置く思想である。別名『市場原理主義』『新自由主義的市場経済』と呼ばれるものであり、経済を市場のなすがままに任せておくことが経済政策の基本と考えている」と指摘している[1]。

批判[編集]

経済学者の宇沢弘文は、「市場原理主義は、新自由主義を極限にまで推し進めて、儲けるために法を犯さない限り、何をやってもいいというものである。法律・制度を『改革』し、儲ける機会を拡大させ、国家は武力の行使も辞さないという考え方である」と指摘している[2]。宇沢は「小泉政権の5年半ほどの間に、市場原理主義が、『聖域なき構造改革』の名の下に全面的に導入され、日本は社会のすべての分野で格差が拡大し、殺伐とした陰惨な国になってしまった」と指摘している[2]。

・・・



マスコミに載らない海外記事

 

2019年12月 6日 (金)

寡頭政治による死

Chris Hedges
2019年11月11日
Truthdig

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-7af18e.html

 オリガルヒは、思い上がりと富と権力で目がくらんでいる。彼らは鼻につく特権意識で、最も生ぬるい批判や最も穏やかな改革にさえ憤慨する。連中のごく小さなエリート・サークル外の人々にしていることに対する後悔や罪悪感や共感や深い思いやりが、彼らには欠けている。特権は、人間に対して奇妙で不快なことをするものだ。奨学生として、寄宿制私立進学校で、ハーバード大学で、全てのエリート校同様、金権政治を永続させるよう設計された組織で、金持ちの同級生に私はこうした歪みを見出した。特権を持って暮らすと、幸薄き人々には、無神経さ、残酷さえ生まれ、底なしの貪欲が養われるのだ。

 金持ちの不愉快な特徴は、弁護士や広報係や従順で脅かされているマスコミの軍団や、慈善活動の良い礼儀や隠蔽物に巧みに覆い隠されている。ジェフ・ベゾスジェイミー・ダイモンビル・ゲイツジミー・ウェールズピーター・ティールジョン・マッケイや故スティーブ・ジョブズデイビッド・コッホは、慎重に作り上げられた連中の公的イメージが何であれ、労働者階級にとっての新たな形の農奴制を作り出し、オリガルヒの手に、富と権力を集中するよう設計された経済、社会モデルを擁護しているか、していたのだ。社会が寡頭政治階級による死の支配に陥った場合、結果は常に壊滅的だ。

 オリガルヒは彼らの底なしのナルシシズムと快楽主義を満足させる、こびへつら侍従連中に囲まれた絶縁された暮らしをしているため、空想に基づいて権力を行使する。彼らは新自由主義や、経済的に合理的ではないが、彼らの権利を正当化する、知的にも道徳的にも破綻しているアイン・ランドの著作のような支配イデオロギーを広める。連中のスローガンは、最初、悪名高い連続殺人犯が口にし、ランドが熱狂的に受け入れたものだ。「私にとって良いものは正しい。」 虐げられた一般市民が生き残ろうと苦闘し、増大する激怒と、いらだちで沸き返る中、我々のあらゆる組織、報道機関や司法や立法や行政や学界が、寡頭制支配者の狭い利己的な利益に奉仕するよう悪用されているのだ。過去数十年にわたり支配しているオリガルヒが画策した大企業クーデターが我々にドナルド・トランプを与えたのだ。もしこのクーデターを覆さなければ、遥かに悪いことが続くだろう。

 オリガルヒは彼らの道徳的墜落の結果をほとんど理解できない。体制を自己破壊から救えるバーニー・サンダースやエリザベス・ウォーレンのような政治的改革者は、ウラジミール・レーニンの下で、暴君的ボリシェビキへの道を開いた社会主義革命家アレクサンドル・ケレンスキーメンシェビキをロシア・オリガルヒが悪者にしたのと同じように、悪者にされるのだ。終わりは来るのだが、終わりが来た時、我々の場合、キリスト教ファシストに押しつけられる専制政治になる可能性が高いが、オリガルヒは、革命直前の愚かなフランスやロシアの上流階級のように、連中の宮殿のような邸宅や巨大ヨットでたらふく食べて、知らぬが仏で気付くまい。

 「我々は大規模な世界的、政治的、経済的、社会的、文化的移行の真っ只中にいるが、我々はどの方向に向かっているのかわからない」と『Mean Girl: Ayn Rand and the Culture of Greed』でリサ・ダガンが書いている「保守派福音主義信者が連中の糸を引き、政治家やビジネス・エリートが、ブライトバート・オルタナ右翼で有利な立場を得ようと画策する中、トランプ政権の一貫性のなさは混乱の徴候を示している。これらを統一しているのは無慈悲と貪欲だ、この寄せ集めの精神がアイン・ランドだ。」

 粗悪な精神は極右も極左も堕落させる。対応するファシスト連中と異り、アメリカ合州国の極左は、ごく劣勢で、まとまりが悪く、イデオロギー的に破産した無力な政治勢力だが、粗悪な精神がアンティファやブラック・ブロックの多くを定義し、キリスト教ファシストやオルタナ右翼をも定義する。社会が二極化するにつれ、混乱を止め、益々暴力で表現される増大する憎悪や敵意を静め、民主的規範を救出しようとするサンダースやウォーレンのような改革者や穏健主義者の試みは徒労に帰する。オリガルヒは彼らの呼びかけには答えず、最終的に、権利を奪われた人々は穏健主義者の無力さに忍耐を失う。

 過酷さと法と恐怖によるレーニンの支配は、チェカー(反革命・サボタージュ取締全ロシア非常委員会)が運営する暗殺団によって行われたが、ロシア上流階級とオフラーナ(ロシア帝国内務省警察部警備局)が駆使した無慈悲と恐怖を反映していた。フランス革命の際、1793年9月から1794年7月まで独裁権力を振るった公共の安全のための委員会は、フランス貴族が駆使した無慈悲とテロを反映していた。過激派は政治方針が何であるにせよ、ひとたび権力の座につくと驚くほど酷似している。破綻した民主主義で権力を受け継ぐのは、ほとんど常に過激派だ。

 2016年に、サンダースに民主党指名を与えるのを拒否し、ホワイトハウスにヒラリー・クリントンを送り込むため10億ドル使ったオリガルヒは、大失敗から何も学ばなかった。もし彼らがジョー・バイデンを我々に無理やり押しつけることができなければ、ピート・ブーテジェッジやマイケル・ブルームバーグではどうだろう? 万が一、オリガルヒが阻止しようと躍起になっているウォーレンかサンダースが奇跡的に民主党候補者になったら、彼らはいやいやながらトランプを支持するだろう。トランプは教養がなく、不正で、適性がないかもしれず、彼はアメリカ合州国を国際的のけものに変えたかもしれないが、彼はオリガルヒの金銭的利益に奴隷のように奉仕する。

 オリガルヒとっては、利益を蓄積するためのどんな戦いも小さすぎることはない。シアトル市議会選挙では、世界で最も金持ちの男ベゾスが、彼の関連企業に奉仕させるべく、議会をひっくり返すために150万ドル使った。ベゾスは、昨2018年、連邦所得税を支払わなかったアマゾンや他の企業に、シアトルの11,000人のホームレスに住宅を提供するのを助けるべく課税する議会決定に立腹したのだ。アマゾンはシアトルの税金が一カ月以内に無効にされるようにした。この選挙でベゾスは、彼の天敵で、ありがたいことに再選された社会主義女性議員カシャマ・サワントを標的にして、大企業支持派の議員候補を押した。今回ベゾスは議会の支配を掌握し損ねた。次回の選挙では、彼が投資を三倍か、四倍にするのは確実だ。2016年の選挙には65億ドルかかったが、ハミルトン・ノーランがガーディアンで指摘しているように「4兆ドル以上の連邦予算全体を支配する集団にとって、これは本当の掘り出し物だ」)。

 オリガルヒは監督や規制から自由で、彼らを維持している政治制度と、経済制度を不当に略奪する。彼らは富裕層に対する税を減税し、政府赤字を莫大に増やす。これで資金不足の政府に銀行から借金させ、更にオリガルヒを富ませ、大衆に懲罰的緊縮経済計画を押し付けるよう強いるのだ。彼らは、何十億ドルも儲けるために、公益事業、諜報収集、軍や警察の大部分や、刑務所制度や教育を含め、伝統的な政府事業を民営化する。彼らは個人住宅ローンや学生ローンの高利率を保証する複雑な金融のメカニズムを作る。彼らは不正会計を合法化し、大衆を深刻な借金返済奴隷労働に閉じ込めておくため、賃金を抑制する。彼らの投機バブルが崩壊すると、彼らは税金を何兆ドルも略奪する。

 資本主義者を、生産手段から金を生み出す人々と定義すれば、彼らはもはや資本主義者ではない。彼らは株主を含め、全員から盗むよう法律を書き変え金融投機犯罪階級だ。彼らは産業資本主義の死体から栄養を摂取する寄生虫だ。彼らは何も生み出さない。彼らは何も稼がない。彼らは金を操作する。この賭博体制と、金融資本による政治的権力奪取が、アメリカの最も裕福な1%の家族が、国の富の40%を支配している理由だ。

 JPモルガン・チェースの最高経営責任者で、推定14億ドルの財産を持っているダイモンは大企業の強欲と犯罪のイメージキャラクターだ。彼は2008年金融崩壊前の数年のうちに、JPモルガン・チェースに詐欺的な有価証券を引き受けるよう指示した。彼は住宅ローンと住宅ローンの借り換え取り引きで、軍人に過剰請求した。彼は顧客に当座貸越料に対し過剰請求した。彼はカリフォルニアと中西部電力市場の入札を不正操作した。彼は住宅所有者に洪水保険で過剰請求した。彼は実在しないクレジットカード監視サービスに対し、顧客に請求書を送った。彼は住宅ローンで、少数人種に対して、白人の借り手が支払うよりも高い金利と料金を請求した。彼は社員に超過勤務手当を払い損ねた。そう、JPモルガン・チェースはアメリカ国内ので他のどの金融機関より多くの罰金を支払わなければならなかったが、利益は、同社の詐欺的、犯罪活動を埋め合わせる以上のものだった。

 お仲間のオリガルヒ、ゲイツと、億万長者投資家レオン・クーパーマンと一緒に、最近ウォーレン攻撃を率いたのはダイモンだ。「富裕税」計画と、「成功した人々」をけなしたとされることに対し、ダイモンは彼女を叱責した。アメリカン・ドリームを破壊しようとしたと言って、クーパーマンはウォーレンを非難した。もし彼が富裕税を支払わされることになっても、彼はまだ60億ドルの資産を保有するだろうが、ゲイツも彼女の富裕税計画を非難した。ゲイツは、もしウォーレンが民主党指名候補になったら、彼がトランプを支援するかどうか質問されると、答えるのを拒否した。

 強欲は底なしだ。それは金持ちの病気だ。オリガルヒは、貯めれば貯めるほど、益々多くを欲するのだ。これは人間性の暗い面だ。それは常に人類とともにあった。全ての社会が社会の不平等に悩まされているが、社会ピラミッドの最下層と中位の人々が、彼らの発言権と代表を失った時、社会がもっぱら金持ちの貪欲に奉仕するためにだけに存在する時、収入の不均等がアメリカ合州国で達したレベルに達すると、社会組織はばらばらに引き裂かれ、社会がそれ自身を破壊する。アリストテレスは、ほぼ2,500年前に寡頭政治の危険について警告した。我々は全権力を掌握したオリガルヒが我々に与えた、社会的、政治的崩壊の瀬戸際に立っている。支配するオリガルヒはあらゆる改革の試みを妨害するだろう。これが危機を不可避にする。ひとたび我々がこの危機に入ってしまえば、オリガルヒは最も強力な専制政治推進者にるだろう。

 Chris Hedgesは海外特派員として中米、中東、アフリカとバルカンでほぼ20年過ごした。50以上の国から報道し、15年間海外特派員としてクリスチャン・サイエンスモニター、National Public Radio、ダラス・モーニング・ニューズとニューヨーク・タイムズで働いた。https://www.truthdig.com/author/chris_hedges/

記事原文のurl:https://www.truthdig.com/articles/death-by-oligarchy/

あなたがここにいてほしい

見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2019/11/28

あなたがここにいてほしい

https://tequilamama.blogspot.com/2019/11/blog-post.html     


◇フリー ジュリアン・アサンジ
ロジャー・ウォーターズが9月2日ロンドンの内務省前で行われたウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ(48歳)の釈放を訴える集会に参加、ピンク・フロイド1975年の「Wish You Were Here」をライヴ演奏した。

ロンドンの内務省前で開催された抗議運動でロジャー・ウォーターズは参加者にこう述べている。「孤独に監禁されるジュリアン・アサンジのような身に自分が置かれるというのはどういうことでしょうか? シリアやパレスチナ、ロヒンギャの少年と一緒にいてこの建物にいる人たちによってひどい目に遭っているというのはどういうことでしょうか?」
その後ロジャー・ウォーターズは「アサンジを引き渡すな」と書かれた幕を前にピンク・フロイドの1975年発表のアルバム『炎~あなたがここにいてほしい』に収録の“Wish You Were Here”を披露した。

△写真はその時のロジャー・ウォーターズです。


◇ジュリアン・アサンジのために
セルジュ・アリミ(Serge Halimi)
ル・モンド・ディプロマティーク統括編集長
https://www.monde-diplomatique.fr/2018/12/HALIMI/59366

昨年11月16日、CNNのジム・アコスタ記者は50人ほどの報道カメラに囲まれ、ペルシャの「もうひとりの博士」アルタバンのように誇らしげに笑みを浮かべ、鳴り物入りでホワイトハウスへの帰還を果たした。ホワイトハウス担当記者である彼は数日前に記者証を取り上げられたが、裁判所はトランプ大統領にこの仕打ちの取り消しを命じた。
「これはテストでした。われわれはそれに合格しました。この国では憲法修正第1条で報道の自由が謳われ、記者活動が守られているということを記者たちは肝に銘じなければなりません。そのお陰でこの国の政府や指導者が何をしているのかこれからも取材できるのです」とアコスタは大言壮語した。この演劇的な映像はハッピーエンドを迎え、背景の音楽とともにフェイドアウトした。

6年前にロンドンのエクアドル駐英大使館に逃げ込み政治亡命を認められたジュリアン・アサンジ氏はおそらく、この感動的な結末をCNNのライブで見ることができなかっただろう。というのも彼は囚人のような生活を送っているからだ。イギリス当局に逮捕され、アメリカに引き渡される恐れがあり、外出もままならない。またエクアドルのレニン・モレノ大統領がアメリカの機嫌を損ねないようアサンジ氏の“客人”としての処遇を厳しくして以来、彼は報道機関へのアクセスが制限されており、さまざまな嫌がらせも受けるようになった。

アサンジ氏が拘禁状態にあり、アメリカの刑務所に数十年は投獄してやるという脅しを受けている理由のすべては(2010年トランプ大統領は彼の処刑を望んだ)、彼が創設した情報サイトにある。このウィキリークスは十数年来、世界中の権力者たちにとって不都合な情報漏えいの口火をきってきた。アフガニスタンやイラクでのアメリカの戦争犯罪の映像、アメリカの産業スパイ、ケイマン島での秘密口座などの情報などだ。チュニジアのベン・アリ大統領の独裁政権はアメリカ国務省の外交電文の漏えいによって体制が揺らいだ。それは政府の友人である腐敗国家を「硬直した体制」「ほぼマフィアのよう」と形容する内容だった。フランソワ・オーランドとピエール・モスコビシという2人のフランス社会党の指導者が2006年6月8日に在仏アメリカ大使館に赴き、ジャック・シラク大統領がイラク戦争に断固として反対したことに遺憾の意を表明したと暴露したのもウィキリークスだった。

だが、いわゆる「左派」の人たちがアサンジ氏を許すことができないのはヒラリー・クリントンの選挙陣営からハッキングによって流出したメールをウィキリークスが公表したことだ。この件がロシアの陰謀計画とトランプの勝利に有利に働いたと左派は見ているが、民主党の予備選でバーニー・サンダース候補の選挙運動を妨害するためクリントン陣営が行った策謀をウィキリークスが暴いたことは忘れている。当時、世界中のメディアはそれまでの情報漏えいについてもそうだったようにこれらの情報をも躊躇なしに報道してきた。もちろん、それによってメディアの編集責任者が外国のスパイよばわりされたり、投獄の脅しも受けることはなかった。

アサンジ氏に対するアメリカ当局の容赦ない対応は、彼を見捨て彼の不幸を大いに楽しんでいる臆病なジャーナリストたちによって助長されている。アメリカの放送局MSNBCでは元民主党の重鎮で花形ニュースキャスターであるクリストファー・マシューズが臆面もなくこう提案した。アメリカのシークレット・サービスは「イスラエルのやり方を真似してアサンジをアメリカに強制連行すべきだ。」


アンドレ・ヴルチェク:欧米が作り出し、消費しているウソ

マスコミに載らない海外記事


2019年11月28日 (木)

欧米が作り出し、消費しているウソ

2019年11月20日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-7e6375.html

 中東での仕事を終えた後、少なくとも当面、私はサンティアゴ・デ・チレへの便を待っていた。パリで。私は、ベイルートで聞いて、目撃していたものを処理し「自由な」数日を当てにすることができた。毎日、ラウンジに座り、長時間私はひたすらタイプした。考え、タイプした。

 私が働いている間、私の上でフランス24のニュース・チャンネルが薄型画面から光を発していた。

 私の周囲で人々は行き来していた。狂気じみた買い物三昧の西アフリカ・エリート連中が出し抜けに携帯電話に叫ぶ。パリ見物の韓国人や日本人。実際は彼らのすぐ周辺の人々全員である「下々」を無視し、下品に笑って商売の話をしている失礼なドイツや北アメリカの筋骨たくましい連中。

 何がホテルで起きているかとは無関係に、フランス24は延々続いていた。そう正に24時間。昼も夜も、同じ物語をリサイクルし、時々ニュースを更新し、いささか傲慢な優越感の雰囲気で。ここで、フランスは世界を判断していた。アジア、中東、アフリカと中南米に彼ら自身について教えながら。

 私の目の前で、私の上の画面で、世界が変化していた。何カ月もの間、私は香港で、反逆的で強暴な忍者の悪夢のような暴動を報道していた。私は中東、特にレバノンのいたる所に行き、今私は、社会主義が選挙に勝利し続けていたが、不正で不誠実な欧米帝国に、打擲され、威嚇さえされている私の第二の家、中南米に行く途中だった。

 フランス24が見せ続けているのは、私自身の目で私が常々目撃してきたことだ。多くの違う角度から、更に多く、はるかに多く。私はそれについて書き、撮影し、分析した。

 多くの国で、全世界で、人々は私と物語を共有していた。私はバリケードを見て、ものすごい革命的熱狂や興奮や、負傷した体の写真を撮り、撮影した。私は裏切りや背信や臆病も目撃した。

 だがラウンジでは、テレビの前では、全てが、とても素適で、非常に上品で、気分が安らぐように見えた。血は良く混ざった色に、バリケードは、最近のブロードウェー・ミュージカルの舞台のように見えた。

 叫び声は消され、芝居のように、人々は美しく死につつあった。画面上の人々があえて多少強力な感情を見せたり、痛みでしかめっ面をしたりすると、常にブランド品ドレスを着た優雅な総合司会者が情け深く微笑んだ。彼女は責任者で、この全ての上にいた。パリやロンドンやニューヨークでは、強い感情や政治的関与や、壮大なイデオロギー行動は、既に、とっくの昔に時代遅れにされていた。

 私がパリで過ごしたほんの数日間に、多くのことが全ての大陸で変化した。

 彼らがあえて北京に忠誠を誓ったというだけの理由で、香港暴徒は同国人に火をつけ始め、進化していた。女性は顔が血で覆われるまで鉄棒で、いきなり打ちすえられた。

 レバノンでは、親欧米派政権転覆集団オトポールの「握り締めた大きなこぶし」が突然反政府デモの中心に現れた。レバノン経済は崩壊しつつあった。だがレバノン「エリート」は私の周辺で、パリで、世界で、お金を浪費していた。貧困に陥った中産階級や哀れなレバノンの貧しい国民は社会正義を要求していた。だがレバノンの金持ちは彼らを指して、あざ笑っていた。彼らは全員理解していた。彼らは自国を略奪し、置いてきぼりにし、今ここ「光の街」で素晴らしい大舞踏会を楽しんでいるのだ。

 だが欧米で彼らを批判するのはタブーだ。禁句だ。現状を維持するために使われる強力な欧米の武器、政治的公正、差別用語を使わないことが、彼らを手がつけられなくしたのだ。なぜなら彼らはレバノン人だから。中東から。うまい仕組みではないか? パリとワシントンにいる外国人のご主人のために、連中は自分たちの同胞、中東の人々から強奪しているが、パリやロンドンで、彼らの放蕩「文化」を暴露するのはタブーなのだ。

 イラクで、反シーア派の、それゆえ反イラン感情は、強烈に、明らかに、外国によって撒き散らされたのだ。いわゆるアラブの春の二番目に大きな話題だ。

 チリ人は、1973年以来ずっと、シカゴ・ボーイズによって無理やり押しつけられている新自由主義体制を追いだそうとして、戦い、死んでいる。

 成功し、民主的で、人種的に包摂的なボリビア社会主義政府は、ワシントンとボリビアの反逆罪幹部に打倒された。そこでも、人々はエルアルトやラパスやコチャバンバの街頭で死につつある。

 イスラエルは、ガザで再びやっている。全力で。

 ダマスカスは爆撃された。

 私はアルジェリア人やレバノン人やボリビア人を撮影に出かけた。レピュブリック広場で、彼らの目標を主張していた人々を。

 私はチリやボリビアや香港で、間もなく私を待ち受けている恐怖を予期した。

 私は熱狂的に書いていた。

 テレビは低いうなり音を立てている中。

 人々が笑い、叫び、泣き、和解し、ラウンジに入り、去り、会い、分かれた。

 世界とは無関係だ。

 画面上で爆弾が爆発し、人々が警察と軍に体当たりしているのに、はしたなく笑う人が頻繁に爆笑した。

***

 そして、ある日私は誰も本当に関心を持っていないのを悟った。突然、単純に。

 世界中で起きること全てを目撃する。それを文書化する。自分の命を危険にさらす。物事に関与する。怪我をする。時々、極端に死に近づく。

 TVは見ない。決して、あるいはほぼ決して見ない。そう、テレビ出演はする。記事と画像は提供する。だが、決して、その結果は見ない。自分の仕事、単語や画像が本当にどんな感情を呼び起こすかは見ない。そもそも、そうしたものは感情を呼び起こすのだろうか? 決して主流ではなく、反帝国主義メディアのためにしか働かない。だが誰のために働こうとも、交戦地帯からの自分の報道が、どんな表情を呼び起こしているのか全く見当がつかない。あるいは、どの交戦地帯からの記事が、どのような感情を引き起こすかも。

 そして、読者たちを見つめる多少の時間ができたパリで、突然理解した。

 理解した。なぜそれほど少数の人々しか手紙を書いてこないのか、戦いを支援してくれないのか、国々が帝国に破壊され、全滅されることに対し戦いさえしないのか。

 ホテルラのウンジに座っている人々を見回し観察し、はっきり悟る。彼らは何も感じていない。彼らは何も見たくないのだ。彼らは何も理解していない。フランス24局が映っているが、何年も前から、そうであるよう意図されたニュース局ではない。それは娯楽で、しゃれた背景雑音を作り出すことになっている。それはそうしている。まさにそれだ。

 BBC、CNNや、フォックスやドイチェ・ヴェレと同じだ。

***

 合法的に選挙された社会主義者のボリビア大統領が目に涙を浮かべて亡命を強いられている時に、私はリモートコントロールを手にし、チャネルを、とっぴで幼稚な漫画チャンネルに切り替えた.

 何も変わらなかった。私の周囲約20人の表情は変わらなかった。

 もし画面上で、亜大陸のどこかで核爆弾が爆発しても、誰も注意を払うまい。

 何人かが自撮り写真を撮っていた。私はマックブックで欧米文化の崩壊を書いていた。我々全員、それぞれに忙しかった。

 カシミール、西パプア、イラク、レバノン、香港、パレスチナ、ボリビアやチリは燃えていた。

 それが何だろう?

 私から10メートル先で、アメリカ人ビジネスマンが電話に叫んでいた。

「君は12月に私をパリに招待するつもりか? そうか? 詳細を話し合わなければならない。私は一日いくらもらえる?」

 世界中で、クーデター、蜂起、反乱。

 そして、青と白のレトロ調のブランド物ドレスを着た女性、ニュース・アナウンサーの実に確信に満ちた、実にフランス的で、際限なく偽物の非人間的で職業的な微笑。

***

 最近、私はヨーロッパと北アメリカの国民は、世界を支配する道義的権利を持っているかどうか、考え続けている。

 私の結論は、決してそうではない!

 彼らは知らず、知ることを望まない。権力を持った人々は知らねばならない。

 パリで、ベルリンで、ロンドンで、ニューヨークで、人々はうぬぼれたり、ささいな小さな利己的問題で「苦しん」だりするのに余りにも忙しい。

 彼らは自撮り写真を撮ったり、彼らの性的趣に夢中になったりするのに余りに多忙だ。もちろん彼らの「事業」にも。

 それが、私がロシアと中国のメディアのために書き、私のように怯えて、世界の未来を懸念している人々に語るのを好んでいる理由だ。

 遥か彼方モスクワにいる、この雑誌の編集者もそうだ。彼らは同時に不安で情熱的だ。私は彼らがそうであるのを知っている。私と私の報道は、彼らにとって何かの「商売」ではない。NEO編集室では、都市が潰滅され破壊されている人々は何らかの娯楽ではない。

 多くの西側諸国で人々は、感じ、関与し、より良い世界のため戦う能力を失った。

 この損失ゆえ、彼らは世界に対する権力行使を断念するよう強いられるべきだ。

 我々の世界は傷つけられ、破損してはいるが、大いに美しく、貴重だ。

 世界の改良と存続のために働くのは商売ではない。

 偉大な空想家や詩人や思想家しか、そのために戦い、舵取りするのを信じられない。

 読者に多くの詩人や空想家がいるだろうか? それとも、彼らはパリのホテルの客が、フランス24が放送するテレビ画面の前でしているような顔で振る舞うのだろうか?

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼はVltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/11/20/lies-which-the-west-manufactures-and-then-consumes/

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