睡眠不足が続くと・・・

  「仕事に追われこの頃やっとゆとりができた」とかいう歌詞で井上陽水が昔歌っていたが、私の場合の今日は、「仕事に追われくたびれ果てて休む」わけで、明日の仕事のための休息だ。“休息”と言えば、野球解説者の桑田真澄が繰り返し述べているが──練習も大事だが休息も大事、とプロ野球に未だにはびこる猛練習信仰に警鐘を鳴らしている。スポーツ科学を学んだ彼だから言える言葉だ。
 私の話に戻ると、過度の労働が原因の睡眠不足もこの頃続いている。そういえば昨夜、NHKスペシャルで「睡眠負債」の特集をやっていたが、この頃の私は通常の睡眠時間より2、3時間ほど短い。睡眠不足関連でついでに言えば、酒に弱い私は、酒を飲むと4時間ほどしか寝られないから、酒が睡眠に悪いことは身をもって知っている。
 番組では、「睡眠負債」ががんの進行を早め、認知症のリスクを高めることが報告されていたが、NHKスペシャル「病の起源」でも夜勤ががんのリスクを高めるという内容が紹介されていた。

 要するに毎日7、8時間の夜の睡眠が健康のためによいことは分かっている。社会がこれにどう向き合うかということだろう。

追記:清水徹雄『不眠とうつ病』(岩波新書、2015年)には、“睡眠麻痺(金縛り)”と“入眠時幻覚”について書かれていて、タタリや幽霊や悪魔について信じる人には必読書であろう。ここでは、、「睡眠負債」について引用──

頁75──

睡眠負債

 毎日の睡眠不足は蓄積していきます。これを「睡眠負債」と呼んでいます。1日に必要な睡眠時間を3時間ずつ削ると、8日で24時間になりますね。そうすると、1日完全徹夜をしたのと同じ程度に作業能力が落ちる可能性があるのです。本来7時間の睡眠が必要な人が、様々な事情で睡眠時間を4時間に削る場合がそれに相当します。多くの人は、この溜まった睡眠負債を週末に爆睡することでまとめて返しています。
 睡眠負債が溜まっているのに、早朝からゴルフや釣り、山菜採りのために早起きして車で遠出するのは、徹夜明けで運転するのと同じくらいに危険なことです。実際に、徹夜とアルコール摂取の運転に及ぼす影響を比べた研究があります。・・・中略・・・その研究によると、徹夜後の運動能力の低下の程度は、飲酒運転のそれに匹敵するとのことです。・・・中略・・・しかし寝不足を計る機械はありません。飲酒運転と同じくらいに危険な徹夜明けの運転能力低下が放置されているのは問題です。



 







▼夜勤多い看護師 女性は乳がん、男性は前立腺がんリスク増加
2014年4月26日 16時0分
NEWSポストセブン

 春眠暁を覚えずという言葉があるが、現代では逆に眠れなくて困っている人の方が多い。毎朝午前4時半に起床し、質がよい睡眠をとっているというベストセラー『がんばらない』で知られる鎌田實医師が、睡眠が体におよぼす影響と、良質な睡眠について解説する。

 * * *
 いまや、日本には不眠症患者が2000万人いるといわれている。日本人の5~6人に1人が不眠症に悩んでいる計算になる。睡眠導入剤の使用量も増加傾向にある。

 他に、こんなデータもある。

 日中働く看護師を1とすると、昼夜交代勤務の看護師は1.8倍ほど乳がんの発生率が上がるという。夜勤だけの看護師は、さらに2.9倍にもハネ上がる。

 ハーバード大学で付属の病院に勤める看護師で調査したところ、夜勤に30年以上ついた看護師は、日中勤務の看護師よりも1.36倍発がんリスクが高くなることも分かった。

 これが男性の場合では前立腺がんのリスクになる。

 工場やファミリーレストラン、遊戯施設や病院、福祉施設などで夜間勤務に就く人は日本人の5人に1人。要注意だし、睡眠はこんなに深く健康と関係している。

 また勤務ではなく、電灯をつけて明るい状態で眠る人は、暗闇で眠る人に比べて、血液中のメラトニンが5分の1しか作られないという結果もある。

 このメラトニンが大事。メラトニンはがんを抑制してくれる物質なのだ。作られる量が少ないと、がんになるリスクも上がる。

 アメリカでは、メラトニンの効能が注目されてサプリメントも売られているほど。日本ではサプリメントは売られていないが、いち早くネットで輸入して飲んでいる人もいる。

 しかし無理してサプリメントを飲む必要はない。というのも、メラトニンは幸せホルモンと呼ばれるセロトニンから作られるからだ。そのセロトニンの材料はトリプトファンという必須アミノ酸だ。トリプトファンを多く含む食品を食べれば、メラトニンの材料は自然に増えるのである。

 その食品とは、肉やチーズ、魚、牛乳、大豆、卵、バナナなどである。他には、牡蠣や高野豆腐に多く含まれている亜鉛はセロトニンの合成に必須の栄養素だといわれている。

 そういったものを食べて、太陽の光をたっぷり浴び、ウォーキングなどのリズミカルな運動をするとセロトニンが分泌され、夜になるとメラトニンになるのである。セロトニンがたくさん分泌される人はメラトニンもたくさん分泌する。その結果、夜も眠りやすくなるのだ。

 そして、夜、メラトニンを多く分泌させようと思ったら、午後10時以降は明るすぎる照明の下にはいないこと。出来ればパソコンでの作業もしない。電源オフにするとメラトニンはもっとできやすくなる。

※週刊ポスト2014年5月2日号


▼夜型の女性は乳癌のリスクが40%増加
2015年10月18日
http://kenkoubyouki.com/?p=815


夜勤勤務をしている女性は乳癌のリスクが高いという研究を2つ紹介します。

①デンマーク癌学会癌疫学研究所が「夜勤勤務の女性は通常の女性に比べて40%も乳癌のリスクが高い」と発表しました。

この研究はデンマーク軍に勤めている約1万8000人を対象として調査したものです。

乳癌のリスクが高くなる理由は2つあると言っています。

理由の1つ目は夜起きていることによって、メラトニンの分泌が減ってしまうことです。

メラトニンは体内時計をコントロールしている脳内ホルモンです。

朝は朝日(光)を浴びることでメラトニンの分泌が減り、夜は眠くなるようにメラトニンの分泌が増えます(メラトニンが増えると眠くなるので、眠りホルモンと言われている)。

メラトニンは体内時計のコントロールだけではなく、癌を抑制する役割もあります(乳癌に対する抑制作用は動物実験により確認されています)。


メラトニンはがん細胞自体に働きかけて増殖を抑える効果も報告されています。
メラトニンには、腫瘍血管の新生やがん細胞の増殖、転移を阻害する作用が報告されています。
メラトニンは培養細胞を使った研究で、乳がん細胞のp53蛋白(がん抑制遺伝子の一種)の発現量を増やし、がん細胞の増殖を抑制することが報告されています。

また、エストロゲン依存性のMCF-7乳がん細胞を使った実験で、エストロゲンとエストロゲン受容体の複合物が核内のDNAのエストロゲン応答部位に結合するところをメラトニンが阻害することによって、エストロゲン依存性の乳がん細胞の増殖を抑えることが報告されています。
動物実験でも、乳がんの増殖を抑える効果が示されています。

銀座東京クリニックのホームページより引用

ところが、夜勤の人は夜に光(電灯など)を浴びているために通常は夜増えるはずのメラトニンの分泌が減ってしまうのです。

これでは乳癌のリスクを抑えることはできません。

理由の2つ目は昼夜逆転生活によるストレスです。

概日リズムの異常による「睡眠障害」や「ホルモン分泌の変調」などがこのストレスに関わっています。


地球上のほぼすべての生物には、24時間周期で繰り返される概日リズムが存在し、この体内時計によって睡眠や覚醒、ホルモンの分泌、血圧・体温調節などの生理活動が制御されていることが知られています。

概日リズムの異常は、時差ボケや睡眠障害などのリズム障害を引き起こすだけでなく、がんや生活習慣病、精神疾患などにも関わるとされています。

理化学研究所より引用



②仏国立保健医学研究所が「夜勤勤務の女性は通常の女性に比べて30%乳癌のリスクが高い」と発表しています。

理由として挙げているのは①夜起きていることで免役力が弱くなること。

②体内時計が乱れること(時計遺伝子が乱れる)。

です。

「時計遺伝子」は24時間周期で生活のリズム(概日リズム)を取る遺伝子です。

理化学研究所が「最後の時計遺伝子」を発見したと発表していましたが、時計遺伝子は実際にあります。

理化学研究所は「STAP細胞はあります」と言っていた小保方さんが所属していた研究所です(笑)


理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、哺乳類の概日リズムをコントロールする新たな時計遺伝子「Chrono(クロノ)」を、ゲノムワイドかつ網羅的な解析によって発見しました。昼夜の転写活性の振幅が大きいという時計遺伝子の特性を強くもつ遺伝子であり、他の時計遺伝子の発現様式がすでに明らかになっていることから、最後の時計遺伝子と目されます。

理化学研究所より引用

以上2つの研究を紹介しましたが、「夜勤が乳癌のリスクを高めること」は間違いないですね。

WHO(世界保健機関)も昼夜交代制の勤務を「恐らく発癌性がある」というグループ2Aに分類しています。

グループ2Aは上から2番目の分類ですので、十分気を付けた方がよさそうですね。

▼乳がんとメラトニン
http://f-gtc.or.jp/melatonin/melatonin2.html


尿中のメラトニンの量の少ない人(=体内のメラトニン産生の少ない人)は乳がん発症率が高いことを示す研究結果が複数報告されています。




Urinary Melatonin Levels and Breast Cancer Risk.(尿中メラトニン量と乳がんリスク)JNCI 97(14):1084-1087, 2005
米国で実施されている最大の疫学研究のNurses' Health Study (NHS)の中で、尿中のメラトニン量と閉経前乳がんの発症率を前向きコホート研究で検討。
浸潤性乳がんを発症した147人と健常者(コントロール群)291人について、早朝に採取した尿中のメラトニン代謝産物の6-sulfatoxymelatoninの量を比較した。
尿中のメラトニン代謝産物が多い上位25%の人は、少ない方から25%の人に比べて、乳がん発症の相対危険度(オッズ比)は0.59(95% 信頼区間, 0.36-0.97)と低下していた。これは統計的に有意な差であった。

Urinary melatonin levels and postmenopausal breast cancer risk in the Nurses' Health Study cohort.(看護師健康調査コホート研究における尿中メラトニン量と閉経後乳がん発症リスク)Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 18(1): 74-79, 2009
Nurses' Health Study (NHS)の中での解析で、尿中のメラトニン量と閉経後乳がんの発症率を前向きコホート研究で検討した結果を報告。
健康な女性看護師18643人を対象に追跡し、乳がんを発症した357人と健常人533人について、尿中のメラトニン代謝産物の6-sulfatoxymelatoninの量を比較した。その結果、尿中のメラトニン代謝産物の量が多いほど、乳がんの発症率が低下することが明らかになった。
尿中のメラトニン代謝産物が多い上位25%の人は、少ない方から25%の人に比べて、乳がん発症の相対危険度(オッズ比)は0.62(95% 信頼区間, 0.41-0.95)と低下していた。これは統計的に有意な差であった。

Urinary 6-sulfatoxymelatonin levels and risk of breast cancer in postmenopausal women.(閉経後女性における尿中6-sulfatoxymelatoninレベルと乳がんリスク)J. Natl Cancer Inst. 100(12): 898-905,2008
閉経後女性の乳がん発症率と尿中のメラトニン量との関連を前向きコホート研究で調査。メラトニンの主要代謝産物の6-sulfatoxymelatoninの尿中排泄量を、追跡期間中に乳がんを発症した178人の閉経後女性と、条件の一致した710例のコントロール群と比較。その結果、尿中のメラトニン量が多いほど、乳がんの発症率が低下することが示された。
メラトニンの代謝産物である6-sulfatoxymelatoninの排泄量の多い上位25%の人は、少ない方から25%の人に比べて、乳がん発症の相対危険度(オッズ比)は0.56(95%信頼区間:0.33-0.97)に低下。この相対危険度は、非喫煙者では0.38(95%信頼区間:0.20-0.74)にさらに低下。尿を採取後4年以内に浸潤性乳がんを発症した症例を除いて計算すると、相対危険度は0.34(95%信頼区間:0.15-0.75)に低下した。
このリスク低下は乳がんのホルモン依存性の有無とは関係が認められなかった。
追跡調査した3966人のうち、6-sulfatoxymelatoninの尿中排泄量の多い上位25%の992人では調査期間中に40人(4.03%)が乳がんを発症したのに対して、排泄量の少ない下から25%の992人では56人(5.65%)が乳がんを発症した。


多くの前向きコホート研究で、閉経前と閉経後のどちらにおいても、メラトニンの体内産生量が高いほど、乳がんの発送リスクが低下することが明らかになっています。つまり、体内のメラトニン産生量と乳がんの発症リスクが逆相関することを示し、メラトニンの乳がん予防効果を支持するものです。
メラトニンの分泌が少ないと女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えるので、乳がんの発生率が高くなるという意見もあります。さらに、メラトニン自体に様々な抗腫瘍効果があることが知られています。

夜勤の多い看護師や、国際線の乗務員のように概日リズムが慢性的に乱れやすい職種の人では、他の職業の人に比べて、乳がんの発生率が高いことが報告されています。
例えば、乳がんの発生率を検討した疫学研究のメタ解析では、国際線の乗務員では70%、交代制勤務の職種では40%の乳がん発生率の上昇が認められています。(Naturwissenschaften 95: 367-382, 2008)
交代制勤務が乳がんの発生リスクを高める理由は複数の要因が関与していると考えられます。体内時計の乱れが内分泌系の異常を引き起こし、その結果、乳がんが発生しやすい可能性が指摘されています。
さらに、体内時計の調節に重要な役割を担っているメラトニンとの関連が指摘されています。メラトニンは脳の松果体から産生されるホルモンの一種で、その分泌は光によって調節されます。すなわち、目から入る光によってメラトニンの産生は少なくなり、暗くなると体内のメラトニンの量が増えて眠りを誘います。
夜間に強い光を受けるとメラトニンの分泌の低下を引き起こし、乳がんの発症に関与している可能性を指摘する「乳がん発生のメラトニン仮説」が提唱されています。盲目の人には乳がんが少ないという報告や、夜間勤務の人には乳がんが多いという報告があり、これらはメラトニンが多く分泌される状況にあると乳がんの発生が抑えられ、夜間勤務のようにメラトニンの分泌が抑えられると乳がんが発生しやすい可能性を示唆しています。


培養細胞を使った研究で、メラトニンは乳がん細胞のp53蛋白(がん抑制遺伝子の一種)の発現量を増やし、がん細胞の増殖を抑制することが報告されています。また、エストロゲン依存性のMCF-7乳がん細胞を使った実験で、エストロゲンとエストロゲン受容体の複合物が核内のDNAのエストロゲン応答部位に結合するところをメラトニンが阻害することによって、エストロゲン依存性の乳がん細胞の増殖を抑えることが報告されています。
動物実験でも、乳がんの増殖を抑える効果が示されています。

ホルモン療法(タモキシフェン)を受けている進行した乳がん患者において、1日20mgのメラトニンの服用に延命効果があることが報告されています。ホルモン依存性の乳がんの治療のあと、再発予防の目的で抗エストロゲン剤のタモキシフェンなどが投与されますが、1日20mgのメラトニンはその再発予防効果を高める効果が期待できます。


スポンサーサイト

トンデモ和製英語「ブラック」と弁護士

▼トンデモ和製英語「ブラック」と弁護士

 トンデモ和製英語「ブラック」を多用する弁護士の存在を不思議に思っていたのだが、以下の引用でその疑問も氷解した。

★伊東秀子『恵庭OL殺人事件 こうして「犯人」は作られた』日本評論社、2012年

頁83――

・・・
 道警本部の捜査一課長が「証拠は山ほどある。どの証拠もクロの方向を向いている。彼女はまっ黒けのけだ」と言い放った顔が思い出された。・・・

****

 伊東秀子は弁護士で、警察用語の「クロ」という言葉をよく聞く立場である。よって弁護士たちは、「クロ」→「ブラック」にすんなりなじむ可能性がある。NPJもそうだし、「ブラック企業」を定義した弁護士たちも多分すんなり「ブラック」を受け容れたのだろう。またそのほかでは、刑事小説を書く物書きは、普段使う言葉だろうから、「ブラック」に違和感はないかもしれない。もちろんクロと「ブラック」は違う言葉だが・・・。

 で、弁護士たちは米国史には疎いのだろうか?公民権運動も知らないのだろうか?言葉の諸々に無頓着なのだろうか?言葉の使用範囲だけでみてみても、「ブラック企業」などいう言葉は日本企業にしか使えないから、「米国のブラック・エンタープライズは「ブラック企業」だ」などと書けば恥をかくし、「ミルトン・フリードマンの親父の工場は「ブラック工場」だった」と書くのも恥さらしとなる。この致命的欠陥に気づけば、トンデモ和製英語「ブラック」は言葉狩りすべきという結論に達するはずだが、さて弁護士たちはどうするのだろう。グローバルの時代だとメディア(ミーディア)は喧しいが、その時代にあらゆる意味で日本以外では全く使えないトンデモ和製英語「ブラック」とは、何というあほらしい存在なのだろう。


追記:以下、日本の労働運動の「井の中の蛙」状態と恥知らず加減

★30. トンデモ和製英語「ブラック」使用者の興味深い使い分け

☆河添 誠‏@kawazoemakoto 2013年12月1日
https://twitter.com/kawazoemakoto/status/407366145562640385

カナダのトロントで開かれたレストラン労働者の権利向上の国際会議で、日本の労働状況を話した時に「ブラック企業大賞」を私が紹介。移民の活動家から「いい運動だけど、ブラックじゃなくてホワイトだよね」と皮肉をこめて指摘された。アメリカなどでは、「ブラック」を否定的に使うことは許されない。

名誉白人が色に価値を持ち込む愚劣について~日常を黒色に囲まれながら・・・~

 今、パソコンの黒色のキーボードを叩きながら、部屋の中の色を探してみる。すぐ傍にあるガラケーのケースは黒色で、その脇には黒色の財布が見える。その後方には黒色のプリンターもある。視線を逆方向に変えれば、黒枠のテレビが見え、テレビ台はとい黒色だ。かように日常を黒色に囲まれながら私は過ごしているから、黒という言葉に悪を含意して使うことなどあり得ない。ところがこの頃の世間様は違うようだ。トンデモ和製英語「ブラック」を使った和製英語の「ブラック企業」・「ブラックバイト」などの言葉がメディア(ミーディア)には溢れている。しかも、当たり前と言えば当たり前なのだが、トンデモ語そのものが、元々は搾取企業などを糾弾する言葉としてのネット卑語が出自なのであるから、労働問題を改善しようという主旨の記事の中に差別語が頻出するというあってはならない事態が現出してしまっている。これすなわち、日本低国の労働運動は、「黒人との連帯を最初から拒否する」と宣言しているようなものだ。何しろ日本低国の労働運動の敵は「ブラック企業」なのだから・・・。
 今現在、日本には差別扇動表現を繰り返す珍奇な犯罪集団がいて、一方にはトンデモ和製英語「ブラック」を駆使する労働運動があるのです。

 再び日常に戻れば、家から出て道を歩けば、都会でいえば信号機の青・赤・黄が色の価値付けの典型例でしょう。運転手でも歩行者でも、「青」で前へ進み、「赤」で止まりますが、交通規則を離れて、「前へ進め」という意味で「青!」とか、安全の意味あいで「青」を使う人などまずいません。また信号の「赤」で突っ込めば運転手も歩行者も危険ですから、「赤」が危険という意味合いで使われても良いのですが、共産党関連の「赤」以外には、そんな使われかたもしません。もちろんこれは日本の話で、所変われば価値観は違うでしょう。

 こう見てみると、あらゆる悪を含意した近ごろのトンデモ和製英語「ブラック」の氾濫はかなりの異常事態と言えると思います。もちろん社会が強欲企業独裁へ向かう中、法を守らない搾取企業などの跋扈がトンデモ和製英語「ブラック」を使わせる要因になっているのですが、だからといって労働運動が差別語を使っていいわけはありません。しかしなんでこんなにあっさりトンデモ和製英語「ブラック」が労働運動で定着したのか、私には不思議でなりません。私がたびたび指摘しているネット卑語採用者の今野晴貴や『しんぶん赤旗』の不明ばかりのせいではないでしょう。この原因の一つには、多分警察用語の「クロ」が作用していて、この言葉は業務上警察と関係を持つ弁護士などはなじみの言葉でしょうし、「クロ」→「ブラック」が悪・犯罪を連想する言葉としてすんなり定着したのでしょう。もちろん警察用語の「クロ」も白人英語に遭遇した近代日本人が使い始めたとも邪推できるのですが、今現在に確信もって言えることは、トンデモ和製英語「ブラック」が白人英語のblackにほぼ等しい意味で使われているということです。こうして日本低国民はトンデモ和製英語「ブラック」を駆使して名誉白人になったとも言えるのです。この愚劣に言い添えれば、東京の選挙民は南アのアパルトヘイト支持者の名誉白人の差別主義者の石原慎太郎というゴロツキを熱狂的に支持していたわけですから、周回遅れの名誉白人が大量に発生しても驚くことはないでしょう。

 色についての非科学と偏見も白人支配者の非科学と偏見に依存していて、 「私たちは愚者に生まれない、愚者になる」のですけれども、愚劣ゆえに強欲連中に利用されるわけで、私たちが色に価値を持ち込む非科学の愚劣を日々繰り返していると、そこを連中につけ込まれるのは目に見えています。初めから内部に分断を持ち込んでいる運動は成功しませんし、況や差別語を駆使しての労働運動などあり得ません。マルコムXを知らなくても、黒に悪を含意する非科学や愚劣など、ちょっと考えれば理解できるでしょう。「私たちは愚者に生まれない、愚者になる」のです。

追記:以下参考までに──

★石原慎太郎「アメリカでは黒人を使って能率が落ちている。黒人に一人一票やっても南アの行く先が混乱するだけだ、独立してもやっていけない」

▼トンデモ和製英語「ブラック」と弁護士

 トンデモ和製英語「ブラック」を多用する弁護士の存在を不思議に思っていたのだが、以下の引用でその疑問も氷解した。

★伊東秀子『恵庭OL殺人事件 こうして「犯人」は作られた』日本評論社、2012年

頁83――

・・・
 道警本部の捜査一課長が「証拠は山ほどある。どの証拠もクロの方向を向いている。彼女はまっ黒けのけだ」と言い放った顔が思い出された。・・・

****

 伊東秀子は弁護士で、警察用語の「クロ」という言葉をよく聞く立場である。よって弁護士たちは、「クロ」→「ブラック」にすんなりなじむ可能性がある。NPJもそうだし、「ブラック企業」を定義した弁護士たちも多分すんなり「ブラック」を受け容れたのだろう。またそのほかでは、刑事小説を書く物書きは、普段使う言葉だろうから、「ブラック」に違和感はないかもしれない。もちろんクロと「ブラック」は違う言葉だが・・・。

 で、弁護士たちは米国史には疎いのだろうか?公民権運動も知らないのだろうか?言葉の諸々に無頓着なのだろうか?言葉の使用範囲だけでみてみても、「ブラック企業」などいう言葉は日本企業にしか使えないから、「米国のブラック・エンタープライズは「ブラック企業」だ」などと書けば恥をかくし、「ミルトン・フリードマンの親父の工場は「ブラック工場」だった」と書くのも恥さらしとなる。この致命的欠陥に気づけば、トンデモ和製英語「ブラック」は言葉狩りすべきという結論に達するはずだが、さて弁護士たちはどうするのだろう。グローバルの時代だとメディア(ミーディア)は喧しいが、その時代にあらゆる意味で日本以外では全く使えないトンデモ和製英語「ブラック」とは、何というあほらしい存在なのだろう。


▼『人種概念の普遍性を問う 西洋的パラダイムを超えて』竹沢泰子・編、 人文書院

頁163──(『北米における人種イデオロギー』オードリー・スメドリー、山下淑美・訳)
 1619年、「20有余人」のアフリカ人がオランダ船によってヴァージニア植民地に運ばれてきた。その大部分がスペインやポルトガル名を持っていたが、それから察するに、彼らはヨーロッパあるいは中・南米におけるラテン諸国(スペイン・ポルトガル)の領土からやってきた、すでにヨーロッパ文化になじんだ人々であった。以後、毎年少数のアフリカ人が植民地に連れてこられ、世紀半ばごろには彼らに対する需要はさらに拡大し始めた。ヨーロッパでそうであったように、初期のアフリカ人たちは概してヨーロッパの貧民と同じ扱いを受け、既存の労働システムに組み入れられた。もし生き延びれば、お金で自由を買うことも、また別の方法で自由の身になることもできた。なかには熟練職人や専門家として独立し、企業家となる者もいた。いったん自由の身になると、彼らは財産を手に入れ、それを所有した。白人とまったく同様に、野心的、攻撃的になり、しばしば手に負えないほど強烈に競争心を燃やし反抗的になる者さえいた。個人で何百エーカーもの土地を所有し経営した黒人も多く、黒人、ヨーロッパ人、インディアンなどを交えた10数人あるいはそれ以上の奉公人や奴隷を所有する者もいた。向上心のある者たちは市民から尊敬され、他の資産家と同等の扱いを受けた。
 この民族誌的事実は、初期植民地についての最近の歴史学研究において十分な裏づけを与えられており、このようなアフリカ人たちが、社会システムに受け入れられ十分に参加しただけでなく、皮膚の色ゆえに市民的ないし社会的な障害に出逢うことは一切なかったことを示唆している。なかには勤勉さと蓄積した富ゆえに尊敬され、「農園主」と呼ばれる者さえあり、税金を払い・・・

頁165──

 17世紀までには、植民地は紛争状態に入り、社会というアリーナのなかに、我々はある重要な変化の始まりを見ることになる。多数の貧民と、インディアンの所有地以外のすべての土地をわがものとしていた少数の貪欲な古い入植者とのあいだに、大きな階級紛争が起こっていた。もっとも有名なものは1676年のナサニエル・ベーコンをリーダーとする反乱で、その反乱では植民地人口の約4万のうち8千人もの白人、黒人、ムラート(引用者注:白人と黒人の「混血児」)、インディアンら、若く貧しく土地を持たない男たちが団結し、エリート支配層に対して立ち上がった。ここでは詳細に立ち入ることはできないが、この反乱の結果、貧民を分断し、さらなる反乱を防止するための戦略が、植民地の指導者たちによって案出されることになった。


▼特集3 ◆中等教育でまなぶ「人種」「民族」とヒトの多様性
創られた「人種」
竹沢泰子

・・・

「白色人種」「黄色人種」「黒色人種」といっ
た「色」にも、ユダヤ-キリスト教圏の伝統的
価値観が深く刻まれている。「白」=善、勝利、
真実、「黒」=悪、敗北、虚構、「黄色」=臆病、
反逆者などである。数十年前の日米学生を対象
とした調査では、「黄色」のイメージが日米間
で大きく異なることが明らかにされている。欧
米では、そもそもユダヤ人が着せられた衣服に
象徴されるように、「黄色」は否定的な意味を
伴う。しかも、ブルーメンバッハは、「黄色/
褐色」でもってインドや西アジアの人々を指し
ていたのであり、日本人や他の東アジアの人々
が「黄色人種」の代名詞となったのは、19世紀
後半以後と、歴史的には比較的浅い。すなわち
中国人の世界各地への大量移住、それに続く北
米での日本人移民の急増、そして日露戦争にお
ける日本の勝利──こうした出来事の積み重な
りによって、米国西海岸を中心に激しい「黄禍
論」が唱えられるようになった。かつて来日し
た宣教師たちが「白い」と形容した日本人は、
こうして「黄色」になったのである。

▼竹沢泰子「人種とは何か考える」
http://oldwww.zinbun.kyoto-u.ac.jp/conference/nhk.html

Q3 科学的とされてきた人種という考え方も、当初からヨーロッパというか、キ リスト教的な考え方に影響を受けているものなのですね? 

A3 ヨーロッパ人を白色人種と呼んだり、白い肌が美しいとする考えは、元来極めてユダヤ=キリスト教文化圏の伝統に支配された考え方だと思います。ユダヤ=キリスト教文化圏では旧約聖書にあるように白を光、黒を闇として、善である白い色を自分たちの色に当てはめたわけです。

さしあたっての必読書、数冊とは?


★マルコムX――奴隷制度がしかれていたあいだ、考えてもみなさい、強姦者である白人の奴隷主の手を逃れえたわれわれ黒人の祖母、われわれの曾祖母、さらにわれわれの曾々祖母は、まずいなかったのです。

▼マザーズ 特別養子縁組と真実告知
第10回 日本放送文化大賞 テレビ グランプリ受賞作品 NNNドキュメント'14 マザーズ 特別養子縁組と真実告知

http://www2.ctv.co.jp/20140420mothers/


かえでさんがどんな選択をしても、誰も否定できない。正解はない重く難しい問題だと思います。でもかえでさんはこの先沢山の可能性があるんです。愛する人と知りあって結婚し子どもを産むことも、また違う職業を夢見、叶えることもできるんです。この先の人生の方が遥かに長いんです。かえでさんが幸せな人生を歩むことを願います。

たかさん 男性 39歳 会社員 2015.1.29


なんの気無しにつけていた番組でしたが、最後は食い入るように見ていました。とても心に残る素晴らしい番組でした。予期せぬ妊娠をしてしまった、高校生カエデさんとお母さんの気持ち。痛かったです。 そして、カエデさん立派でした。 最後の里親さんの元で幸せに暮らす男の子の『やり直したい』と言う言葉が私の胸にズッシリと残っています。 ずっと、その気持ち、意味を考えています。 もう一度見たいです。

美樹さん 女性 38歳 2015.1.26


重い問題だった。でもあの女子高生には大変感心した。短い間だったけどしっかり母親の役目を果たしたと思う。自分の目でしっかり子供の新しい親に想いを伝え、自分のことより子供のことを考えてきたんだから。女子高生もあの子供も幸せになってほしいですね。

まなぶさん 男性 40歳 会社員 2015.1.26


マザーズの特別養子縁組に関する過去の番組を見ていましたが、今回は告知がテーマと言うことで、予期せぬ妊娠の経緯や養親の方針によって、いろいろと意見が分かれるのだなと考えさせられました。 それからもう一つ思ったのは、少女が性犯罪にあうというその一点・一事件だけでも、つらく重い体験なのに、後の妊娠によって、少女の夢や将来や日常生活までも、奪われてしまう現実。直後に適切な処置さえしていれば、2重3重の苦しみを味わうこともなかったのに。家族にすら言えない、妊娠によって大学進学をあきらめなければいけない社会に、問題があると思いました。

北米在住さん 女性 46歳 2015.1.25


かえでさんには とても辛い経験になってしまいましたが いつか大人になった我が子に会えて心癒やされるときが来るといいなと願っています。かえでさんのお母様やお婆様の心無い言葉には 涙が止まりませんでした。でも とても素敵な里親のもとへ引き取られて 本当に良かったですね。他にも たくさんの里親のかたが出ていましたが 血の繋がらない子供でも あんなに愛することが出来る。人間って素晴らしいなと感激しました。 たまたま見た番組でしたが 本当に感動しました。素晴らしい番組をありがとうございました。

ゆきさん 女性 主婦 40歳 2015.1.24


終始涙が止まりませんでした。私は今、第二子を妊娠しています。同じ命でもレイプで妊娠させられた高校生の気持ちと、私のように愛する人と望んで授かる命も母親の母性や愛情は変わらないんだと感じました。言い方は正しいか分かりませんが、実の子供が当たり前に産み育てられる事が本当に奇跡で有難いことなんだと痛感しました。出産前にこの様な話に出会えて改めて考えさせられました。

まりさん 女性 26歳 2015.1.24


カエデさんの強さを見ました。いろいろな性犯罪がある中で、被害届が出せない現状は打開をしないといけない。罪が軽すぎてしまうあたりも、とても複雑に感じた。この制度をもっと知ってもらいたいと、心から思いました。カエデさんの見せてくれた強さに尊敬します。

ゆうたさん 男性 16歳 学生 2015.1.24


お腹の中にいる10か月なんて短い、その先の人生の方がずっと長い。だから話すという決意は、きっと今だから言えるものなんだろうと思います。子どもが大きくなるにつれ、その決意は変化していくんだろうと、おもいます。親は子どものなにもかもをしてやれるわけではありません。たっぷりの愛情が全てに勝るわけではありません。性被害の子どもだということが、親子の絆に繋がるわけではありません。隠してあげることも、親の愛情だと思います。

えりなさん 女性 32歳 自営業 2015.1.24


もう一度じっくり観たいです。 ぜひ再放送をお願いします。

ちゃこさん 女性 49歳 2014.5.10


再放送を拝見いたしました。再放送なのは、本放送のときに、私は自分が特別養子縁組をされたことを知らずにいたから、です。 急逝した母のいろいろな手続きの時に、除籍謄本でたまたま知りました。私は福祉専門職です。だから、民法817条が何を示すのか、すぐにわかりました。初めてこの仕事であることが、イヤになりました。でも、父に事実を聞く勇気はまだありません。人生が変わるとはこういうことなのですね。知らされていないことを恨んでもいないし、なぜ、とも思いません。両親は2人だし、何があっても自分で歩いていけるように、そんな教育をしてもらいました。でも、それとは別に、ルーツを見失う衝撃は私を混乱させます。いろいろ調べ、番組にいきあたりました。 親の苦悩も、子の苦悩もまた伝えていただければと思います。制度が多くの人に知られることを祈って。

くみさん 女性 33歳 会社員 2014.4.29


考えさせられる内容でした。個人的には、もし自分がレイプされて生まれた子だとしたら、絶対に知りたくないし、なぜ後から調べることができるのか、ということで恨むと思います。 血縁関係が無いことの告知と、犯罪によって生まれたことの告知は同じ真実告知でも異なります。生まれて以降それからの方が長い、というようなことをおっしゃっていましたが、レイプされて生まれた子どもだということを一生背負って生きていくなんて辛すぎます。絶対調べられないようにすることは出来ないのでしょうか?

会社員 女性 42歳


マザーズ拝見いたしました。とても、温かく迎えて家族がいるなんてすごいことだとみていて感じました。

学生 男性 19歳


真面目に通学していた女子高校生がレイプによって妊娠してしまい、普通ですと中絶という路が多い中で、あえて子供を出産しようと決意をし、周りの方のやり取りや何故そのようになったのかという経緯がとても良く伝わって来ました。その他、インパクトのある出来事だけでなく、その人その人が色々な事を抱えているものがあるんだという事を対比させながら良くまとまっていました。同じようなテーマは今まで取り上げられて来ましたが、今回の放送は全体的に訴える力・細やかな取材・出演していた方それぞれの心情がとても良くまとめられていたと思います。

女性 50代


「マザーズ」拝見しました。最後のナレーションの「血がつながらない親子が当たり前、そんな時代が来ているのかもしれません。」この言葉に憤慨しております。わたしは児童養護施設で育ったため、親のいない子供達がどうなるかという事を身を以て知っています。施設を否定するわけではありませんがやはり、人間が文明を築いている以上、母親の中に命が宿るより先に、望まれて生を受けるべきだと思うのです。わたしの考えすぎかもしれませが、「血のつながらない親子」は、認められるべきであっても当たり前になってしまってはいけません。せっかく番組を締める言葉なのですから、もっと内容に気を付けるべきだったと思います。放送内容自体は、とても興味深く、面白く拝見いたしました。

会社員 女性 23歳


放送を拝見しました。ひとつ気になったのは、レイプの結果妊娠してしまったケースでした。レイプ犯は告発されていません。もし、その犯人が、もしくは訴えられていない他のレイプ犯が、この番組を見ていたら「な~んだ、俺って子供が欲しいどっかの誰かを幸せにしてんじゃん。少子化にも貢献してんじゃね」などと、軽口を叩いていそうで怖いなと思いました。

女性 53歳


マザーズ、泣きながら見ました。事情があって養子になった子どもたちが愛情ある家庭で暮らしているところを見て安心しました。高校生だったカエデさんも助産師さんになるために歩み始めたことを応援したいです。すてきな番組をありがとうございました。

主婦 女性 46歳



▼トンデモ和製英語「ブラック」はなぜ使ってはいけないのか?
https://blogs.yahoo.co.jp/henatyokokakumei/39941492.html

27.米国では民衆を分断するために奴隷制度が案出された

★17世紀までには、植民地は紛争状態に入り、社会というアリーナのなかに、我々はある重要な変化の始まりを見ることになる。多数の貧民と、インディアンの所有地以外のすべての土地をわがものとしていた少数の貪欲な古い入植者とのあいだに、大きな階級紛争が起こっていた。もっとも有名なものは1676年のナサニエル・ベーコンをリーダーとする反乱で、その反乱では植民地人口の約4万のうち8千人もの白人、黒人、ムラート(引用者注:白人と黒人の「混血児」)、インディアンら、若く貧しく土地を持たない男たちが団結し、エリート支配層に対して立ち上がった。ここでは詳細に立ち入ることはできないが、この反乱の結果、貧民を分断し、さらなる反乱を防止するための戦略が、植民地の指導者たちによって案出されることになった。(『人種概念の普遍性を問う 西洋的パラダイムを超えて』竹沢泰子・編、 人文書院、ペ頁165)





★中東の混乱と暴力の元凶は憎しみではなくア・イ・サ!
ア(アメリカをはじめとするヨーロッパの植民地主義国)イ(イスラエル)サ(サウジアラビア)
なのですから、日本人が中東で狙われるという意味は、日本人が中東でアメリカ・イスラエル・サウジ・日本の支配層に狙われるという意味になる







▼米国はなぜ2発の原爆を投下したのか
ヒロシマ・ナガサキの悲劇の教訓

藤岡惇
http://ritsumeikeizai.koj.jp/koj_pdfs/59625.pdf


▼原爆から原発へ 原発から原爆へ ~岩上安身による木村朗氏インタビュー 2013.9.29
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/104133
平和学を専攻し、先日、オリバー・ストーン監督とともに来日したアメリカン大学のピーター・カズニック教授との共著『広島・長崎への原爆投下再考』がある鹿児島大学の木村朗教授。その木村教授が外交評論家の孫崎享氏と編集した最新刊『終わらない<占領>:対米自立と日米安保見直しを提言する』の内容を中心に、米国による広島・長崎への原爆投下から、冷戦期の「核の傘」、隠された日本への原発導入の経緯まで、話題は非常に多岐に及んだ。



 木村氏は「原発と原爆は切ってもきれない関係です」と指摘する。戦後、米ソの核開発競争が加熱する中で、1954年、日本の遠洋マグロ漁船・第五福竜丸が米軍の水爆実験による放射性降下物を浴びるという事件が起こる。これにより日本国内で盛り上がった反核の世論をかわすために考えだされたのが、「原子力の平和利用」であり、原発の導入だった。

 木村氏は、日本への原発導入の中心を担った人物として、中曽根康弘氏と正力松太郎氏の名前をあげた。そのうえで「彼らには原発による利権を得たいとの思惑ももちろんあったと思いますが、それよりも、潜在的な核武装をしたいとの考えがあったのでしょう」と語った。



▼神は妄想である
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112163.html
人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか? なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか? 「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、おかしくはないのか……『利己的な遺伝子』の著者で、科学啓蒙にも精力的に携わっているドーキンスはかねてから宗教への違和感を公言していたが、本書ではついにまる1冊を費やしてこのテーマに取り組んだ。彼は科学者の立場からあくまで論理的に考察を重ねながら、神を信仰することについてあらゆる方向から鋭い批判を加えていく。宗教が社会へ及ぼす実害のあることを訴えるために。神の存在という「仮説」を粉砕するために……古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインに代表される、非合理をよしとする風潮が根強い今、あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通すドーキンスの、畳みかけるような舌鋒が冴える。発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。 112163

▼神は妄想である
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AF%E5%A6%84%E6%83%B3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B


▼ホロコースト産業
同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち
http://www.sanko-sha.com/bookinfo.php?no=162

発売日:2004年12月01日

ノーマン・G・フィンケルスタイン著 立木勝訳

ISBN:978-4-87919-158-8 / C0036 / 四六判 / 328頁

定価2160円(税込)

サイト内で購入する。


ノーム・チョムスキーが一貫して支持する著者の、ユダヤ人の受難を利用する人間たちへの勇気ある批判と告発!


両親がワルシャワ・ゲットーとナチ強制収容所からの帰還者である著者が、歴史の真実と記憶を汚し、いまや米国ユダヤ人エリートの政治・経済的な道具、イデオロギー兵器と化したホロコースト・キャンペーンの、悪質でスキャンダラスな実態を暴く。
十六カ国語に翻訳され国際的な大反響を呼んだ衝撃の書。
「これは最大音量で発せられた異議申し立てである」(英紙タイムズ)

▼スラエル擁護論批判

http://www.sanko-sha.com/bookinfo.php?no=178


イスラエル擁護論批判
-反ユダヤ主義の悪用と歴史の冒涜-

発売日:2007年03月10日

ノーマン・G・フィンケルスタイン著 立木勝訳

ISBN:978-4-87919-168-7 / C0036 / 四六判上製 / 480頁

定価2700円(税込)

サイト内で購入する。




地位と名声を利用した「作られた議論」の醜い正体 イスラエル-パレスチナ紛争に関して、著名なユダヤ系アメリカ人がいかに誤った事実とニセの数字にもとづいて虚偽の議論を展開しているかを、歴史家と由緒ある世界人権組織のコンセンサスをベースに置きながら、その広く深い学識、細部への綿密な目配り、知的誠実さ、そして恐るべき討論スキルを駆使して徹底的に批判・暴露する。シオニズム・ユダヤ問題・中東問題に関心をもつすべての人々に捧げるカリフォルニア大学出版局刊行の迫力に満ちた話題作。



序 文

第一部 新しくもない〈新しい反ユダヤ主義〉
  第1章 『ジーザス・クライスト・スーパースター』から『パッション』まで
  第2章 イスラエル―〈異教徒のなかのユダヤ人〉というレトリック
  第3章 狼が来た!

第二部 史上最大の作り話
  第二部への序文―『イスラエルのための弁明』批判に先立って
  第4章 〈清潔な軍隊〉という嘘
  第5章 後頭部への三発
  第6章 イスラエル版アブグレイブ
  第7章 バンダル族の再来
  第8章 民族を枯らす病
  第9章 最低の最高裁
   結 論
    
   資料(1) イスラエルミパレスチナ紛争の歴史
   資料(2) 和平プロセス
   資料(3) 犯罪と不品行
    原 註
   訳者あとがき

▼アメリカの急進派 ノーマン・フィンケルスタインの記録映画が登場
http://democracynow.jp/video/20100323-2

▼「味方がないのに真実を訴えるのは、学者として途方もない勇気がいる」 ホロコースト産業を批判するフィンケルスタイン教授に圧力
http://democracynow.jp/video/20070509-2

▼チョムスキー「ダーショウィッツはフィンケルスタインへの“聖戦”を始めた」
http://democracynow.jp/video/20070417-1

▼アメリカの国家犯罪全書
http://www.sakuhinsha.com/politics/5456.html

▼アメリカの国家犯罪全書

ウィリアム・ブルム著、益岡賢訳
作品社、400ページ、2000円、2003年3月31日発売
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/

原書は Rogue State: A Guide to the World's Only Superpower (London: Zed Books, 2002) です。著者のウィリアム・ブルム氏は、1967年、米国のベトナム侵略に抗議して国務省を辞任して以降、地道に米国の海外介入や国内での人権侵害を調査してきた人で、その著書は、米国内で米国の政策を憂慮する人々に高く評価されています。勇ましいタイトルがついていますが、米国による多くの国際法違反をオムニバス形式で記述した、淡々とした本です。細かい章に分かれているため、最初から読み通すこともできますが、ハンドブック的に使うこともできます。もうすぐ書店に並びますので、よろしければ手にとって見てみて下さい。直接手に取ることが難しい方のために、一部、オンラインで公開致します。ただし、その後訳文には大分手が入れられていますので、正確に本と同じではありません。ご了承下さい。また、2003年1月に著者からのイラクを巡るコメントをもらった部分が「著者まえがき」に追加されています。

あと、わざわざお断りするまでもないことなのかも知れませんが、これはいわゆる「反米本」ではありません。親米とか反米といった妙なカテゴリー(これ自身、ブッシュが他人に強制しようとしたカテゴリーです)においてではなく、冷静に、記録として検討していただきたい中身の本です。占領下パレスチナの人が恐ろしい状況に置かれている中で、それをしっかりと批判しながら、不当な行為に対してはどのような場所でそれが起ころうと反対する枠組みの必要性を説き、そのために「オープンなディスカションや交流の促進を通して、手前勝手な議論、戦争や宗教的急進主義や先制「防衛」の専門用語などと取り引きすることのない知的な誠実さを育むこと」(中野真紀子訳『イスラエル、イラク、アメリカ ---戦争とプロパガンダ3---』みすず書房、二〇〇三年)の重要性を強調する、エドワード・サイードの言葉が、訳者は、とても好きです。そして、サイードのこの言葉は、「親米」とか「反米」といった対立軸と、全く異なる立場からのものだと思います。

目次:
• 著者まえがき
• はじめに
• 第一部 「われわれ」と「奴ら」:テロリストおよび人権侵害者と米国の愛憎関係 ◦ 第1章 テロリストたちが米国をいじめる理由
◦ 第2章 アメリカから世界へのプレゼント:アフガンのテロリスト養成所卒業生たち
◦ 第3章 暗殺
◦ 第4章 米軍/CIA訓練マニュアルからの抜粋・・・いいヤツらの心にある素敵な考え
◦ 第5章 拷問
◦ 第6章 芳しくない輩
◦ 第7章 「芳しくない輩」の新規訓練
◦ 第8章 戦争犯罪者:敵側の、そしてわれわれの
◦ 第9章 テロリストの安息地
◦ 第10章 ポル・ポト支援

• 第二部 米国による大量破壊壁の使用 ◦ 第11章 爆撃
◦ 第12章 劣化ウラン
◦ 第13章 クラスター爆弾
◦ 第14章 化学兵器・生物兵器の利用:米国外編
◦ 第15章 化学兵器・生物兵器の利用:米国編
◦ 第16章 化学兵器と生物兵器の利用を他国に奨励する

• 第三部 「無法国家」対世界 ◦ 第17章 米国の世界介入小史 一九四五年~現在
◦ 第18章 選挙操作
◦ 第19章 トロイの木馬:「米国民主主義基金」(NED)
◦ 第20章 米国対世界:国連を舞台に
◦ 第21章 盗聴:地球上のあらゆる場所で
◦ 第22章 拉致と略奪
◦ 第23章 CIAがネルソン・マンデラを二八年間の牢獄生活に送りこんだ経緯
◦ 第24章 CIAと麻薬:「何が悪い?」
◦ 第25章 地上唯一の超大国であるということは、決して謝罪する必要がないということである。
◦ 第26章 自由企業のために、合衆国は、侵略し、爆撃し、殺害する。しかし、アメリカ人は本当にそれを信じているのだろうか。
◦ 第27章 自由な国のある一日




ウィリアム・ブルム 著
益岡賢 訳
本体 2,000円
ISBN 4-87893-545-6
発行 2003.03




【内容】
謀略、テロ、拉致、暗殺、毒ガス……。北朝鮮も、イラクも、びっくり!! アメリカが世界中で行なっている国家犯罪のすべて。

現在アメリカは、イラクを「テロ国家」「ならず者国家」と呼び、軍事攻撃を着々と進めている。しかし、チョムスキーが指摘するように、本当の「ならず者国家」、世界最悪の「テロ国家」はアメリカ自身である。本書は、アメリカ政府・米軍・CIAが世界の隅々で行なってきている謀略・テロ・拉致・暗殺・麻薬・生物/化学兵器……などなど、イラクも北朝鮮もビックリの国家犯罪のすべてを、アメリカ人ジャーナリストが命を賭してまとめた驚愕の一冊である。

【本書が明らかにする、アメリカの事実の姿】
米が養成したテロリストたち――アフガン、イラク……/暗殺――CIAによる暗殺の事例/米軍とCIAの弾圧・拷問・謀略の訓練マニュアル/拷問――CIAによる拷問の実例/世界のCIAスパイ/戦争犯罪への加担――ユーゴ、ポル・ポト/米が匿っているテロリストたち/ 虐殺――CIAによる大量虐殺への支援/化学兵器・生物兵器の使用/謀略――世界各国での政権転覆・独裁者支援/内政干渉――各国政府をいかに操るか/各国の選挙をいかに操作するか/盗聴――世界的な盗聴網/拉致と掠奪/麻薬――CIAと麻薬マフィアの関係ほか

【著者・訳者紹介】
ウィリアム・ブルム アメリカの国家犯罪、CIAの謀略を暴きつづけているアメリカ人ジャーナリスト。米国務省の外務担当だったが、1967年、ベトナム戦争に反対して辞職。以降、秘密のベールに包まれていたCIAの内部を暴露し、200名以上のCIA職員の名前を明らかにするなど、まさに命がけの告発をつづけている。本書は、米国・ヨーロッパ・南米・中東・アジアなど股にかけ、長年にわたる調査・取材をもとにアメリカの真実の姿をまとめた一冊である。
益岡 賢(ますおか・けん) 翻訳家・ジャーナリスト。訳書:チョムスキー『アメリカが本当に望んでいること』、『アメリカの「人道的」軍事主義:コソボの教訓』ほか。


▼  ジョン・ピルジャーの文章

オーストラリア出身、英国在住のジャーナリスト。長いあいだ、東チモールやインドネシアについて信頼できる報道を行ってきた数少ない記者の一人です。そんな関係で、ぼちぼちと紹介します。ピルジャーの文章については、いけださんのページにもありますので、ご覧下さい。
◦ 模範的殺人者スハルトと、権威筋の友人たち(2008年2月25日)
◦ 西パプアへの秘密戦争(2006年3月21日)
◦ アフガニスタンの裏切り(2003年10月7日)
◦ 誰が過激派か?(2003年8月30日)
◦ トニー・ブレアを解体する(2003年6月15日)
◦ ジャーナリズム?(2003年4月25日)
◦ 真実を巡る戦争・他(2003年4月7日)
◦ イラク:恥ずべき6日間(2003年3月31日)
◦ イラク:裏切られた人々(2003年2月27日)
◦ バリと帝国主義(2002年11月7日)
◦ バリ・オーストラリア・テロリズム(2002年10月22日)
◦ 米国とテロリズム(2002年7月19日)
◦ 崩れ落ちる自由(2002年7月12日)
◦ 無法国家の親玉(2002年7月7日)
◦ 中心的な真実(2002年6月30日)
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/


▼ハイファに戻って/太陽の男たち


ガッサーン・カナファーニー 著

黒田 寿郎 訳

奴田原 睦明 訳


単行本 46 ● 274ページ
ISBN:978-4-309-20518-2 ● Cコード:0097
発売日:2009.02.20
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309205182/


20年ぶりに再会した親子の中に時代の苦悩を凝縮させた「ハイファに戻って」、密入国を試みる難民たちの悲劇「太陽の男たち」など、世界文学史上に不滅の光を放つ名作群、待望の復刊!

.

.

著者

ガッサーン・カナファーニー (カナファーニー,G)

1936年パレスチナ生まれ。12歳のときデイルヤーシン村虐殺事件が起こり難民となる。パレスチナ解放運動で重要な役割を果たすかたわら、小説、戯曲を執筆。72年、自動車に仕掛けられた爆弾により暗殺される。

「ヨーロッパ人も昔は黒かった」という科学史を知ることから私たちはまず始めなければならない。

言葉とは話し手のものの見方を明白に示すものだから、言葉を言い換えて物の見方を意識的に変えれようとすれば、使用者には見えない差別が見え始める契機にもなるかもしれない。例えば今、ネット卑語から採用された和製英語「ブラック」があらゆる悪を含意されてメディアに氾濫しているが、使用者は色に価値を持ち込む愚劣には無頓着なのだろう。もともと白人英語のblackにはあらゆる悪が含意されているし、whiteはその逆で、あらゆる善が含意されている。奴隷制度で分断された米国の民衆は白人も黒人もblackを差別語として使用していたが、公民権運動や「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動を経て、 今やblackは黒人の最も好ましい呼称の一つになっている。
 要するに和製英語「ブラック」は米国はもとより国外では使えない言葉なのである。そういえば「トルコ風呂」という言葉がトルコ人留学生の異議申し立てから他の言葉に言い換えられた歴史があるが、和製英語「ブラック」も早急に言い換えを考慮しないと、公民権運動さえ知らない「井の中の蛙」状態の日本の不明を日々さらす結果になってしまう。そして言い換えた後に、私たちは色にまつわる偏見を助長する言葉の検証に取りかかるべきだろう。白人の色の価値観が、聖書の光と闇を白と黒に対応させて色の価値を自らに都合の良いように序列化させたものだとするなら、「ヨーロッパ人も昔は黒かった」という科学史を知ることから私たちはまず始めなければならない。
プロフィール

檜原転石

Author:檜原転石
FC2ブログへようこそ!

世の中は無名の一人でも変えられる

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR